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学習コーチに聞く! 子どもの家庭学習、オススメの親の付き合い方

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monkeybusinessimages/gettyimages

今回のテーマは、「子どもの家庭学習」についてです。子どもが勉強につまずきがちな子どもへの対処法を口コミサイト「ウィメンズパーク」のママたちと、勉強のやり方を教える塾プラスティーの塾長であり、学習コーチでもある八尾直輝さんに聞きました。

小学校の低学年なのにつまずきまくりの我が子

みなさん、お子さんの家庭学習、どのようにされていますか? 口コミサイト「ウィメンズパーク」に以下のようなお悩みが寄せられました。

「小学2年生の子どもがいます。勉強が苦手で、特に算数でつまずいています。毎日のコツコツとした復習が必要かと思い、小学1年生のドリルを買ってきましたが、楽しそうに2ページほど進めますが、確認してみると、問題が飛ばされてやってなかったりと歯抜け状態。もう、どう教えたらいいのか、毎日そればかり考えてしまいます。みなさんは、家でお子さんの勉強につきあっていますか?」

まずは、この悩みへのアドバイスや、みんなの家での方法を聞いていきましょう。

解き方を暗記させちゃうという方法もあり

「苦手なら暗記から入ってもいいと思います。九九を覚える歌はいろいろとありますが、引き算の暗記も歌にしちゃうといいかもしれません。算数的な考え方を教えようと思っても、難しいこともあるでしょう。実践で答えがあうような方法を教えてもいいと思います」

グッズを活用してみては

「100玉そろばんがお薦めです! 高額なものもありますが、100均にも似たものが売っていて、算数の説明に便利ですよ。10以上の計算の説明に、おはじきは大変です。良かったら、チェックしてみてください」

担任の先生に相談するのも手

「簡単な計算問題を数問、毎日続けるといいかもしれません。また、家庭学習の現状を担任の先生に伝えてこのままでいいのか、お勧めの方法はないかなどを相談してみてもいいと思います」

教科書を音読するのも効果あり

「家で教える時は、教科書を中心に行っています。算数の教科書を音読し、その後、教科書のコピーをなぞり書きさせています。何度も繰り返すうちに、だんだんと内容が理解できるようになっています。基本の考え方がわからないと、ドリルをこなすのも辛いかなと思うので、教科書を使った家庭学習はオススメです」

プロに外注することも視野に入れて

「うちの息子も周囲についていくのが大変でした。2年の終わりに計算が遅いのが気になって算盤を習わせ始め、その後、様々な塾へと変わりました。経済的に厳しかったのですが、塾へ通うようになってからは、家でのサポートなしでも100点やそれに近い点がとれることが多くなりました。
しんどくなったら外注も視野に入れてみてはどうでしょうか。家でサポートするよりもスムーズで効果が上がることもあると思います」

「やることの確認」は必須。「褒め」と「問いかけ」で学習の継続を

いろいろなご家庭の工夫がありますね。
学習コーチとして10年以上、子どもの教育に携わり、子どものやる気向上に向き合ってきた八尾さんは「学習は継続が命」と言います。

「これまでの経験をもとに、いくつかやりやすい方法をお伝えします。
まず自宅学習を始める前と後に、それぞれ15秒『やることの確認』をしてください。始める前には課題の範囲と時間設定を決め、終了時に進捗を確認し、決めた範囲を最後まで抜けなくできているかを確認しましょう。
学習中は親御さんも隣で同じ問題を解いて競争すると、子どもがやる気を持ちやすくなります。タイマーで制限時間を設けて『ゲーム化』するのもおススメです。子どもの反応を見て、いろいろと試してみましょう。
そして、終えた後は必ず1つ褒めてください。どんな些細なことでも構いません。
『よく集中できていてすごいね』『○○の解き方が上手だと思った!』というように、親自身の気持ちとして伝えるのがポイントです。

親子で決めたルールを破った時、問題を間違えた時は、『なぜそうなったのかな?』とやさしく問いかけましょう。詰問調は逆効果なので要注意。一方的に叱られると人は『叱られないようにしよう』と考え、本当に解決するべき問題をおざなりにしがちだからです。

上手な問いかけは子どもの主体性を引き出します。子どもが自分から理由を説明し始めたら、しめたもの。内容の如何を問わず、腰を据えて聞いてください。

可能であれば、親御さんが学習内容に踏み込んでも構いません。教え方や適切な教材がわからない場合はプロの手を借りるのも効果的です。

『やることの確認』と『褒め』『問いかけ』は、学習を継続させる一番の仕組みづくりです。この3つを実践して自宅学習をよりよいものにしていきましょう。(八尾直輝さん)

子どもがやる気になって継続するような仕組みづくりが大事なのですね。親が手助けすべきなのは、そうした環境づくりなのかもしれません。(文・橋本真理子)


八尾直輝さん
1987年、福岡県福岡市生まれ。勉強のやり方を教える塾「プラスティー」を創業、現在は取締役・塾長として、会社の経営、塾の運営全般に関わっている。共著に『子どものやる気を引き出すゲーミフィケーション勉強法』(講談社)、執筆協力に『中学生からの勉強のやり方』『図解 中学生からの勉強のやり方』(ともにディスカバー・トゥエンティーワン)がある。

■文中のコメントは『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。

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