イヤイヤ期「やりたくない!」「うまくできない!」は発達に合わせた遊びで解決
1・2歳から始まるイヤイヤ! 「毎日のようにイヤイヤされて、どうしたらいいの?」と悩むママやパパもいるでしょう。しかしイヤイヤの原因は、大きく分けると「やりたくない!」「うまくできない!」の2つに分類でき、上手にかかわるとイヤイヤの回数はぐんと減ります。イヤイヤで悩んでいるママ・パパ、かかわり方を見直してみませんか。
イヤイヤが始まるのは、1歳後半から多い! 着替え、歯磨きなどで困っているママ・パパも
先輩ファミリーに、イヤイヤ期ついて聞いたところ
Q「イヤイヤ」が本格的に始まった時期は?
【1位】1歳後半(1歳6カ月~2歳) 66人
【2位】2歳前半(2歳4カ月まで) 51人
【3位】1歳半以前 16人
【4位】2歳半ば(2歳5カ月~2歳7カ月) 11人
【5位】2歳後半(2歳8カ月~3歳) 3人
1歳半以降2歳前半までが半数以上という結果に。この時期「どうしたらいいの?」と悩むママやパパが多いようです。
*2019年2月実施調査より 回答人数152人(「そのほか」の回答を除いて集計)
Qイヤイヤに困った状況は?
【1位】 着替え 86人
【2位】 歯磨き 84人
【3位】 食事 72人
【4位】 お買い物中 67人
【5位】 おふろ 57人
【6位】 移動中 54人
【7位】 寝る前 48人
【8位】 トイレ 29人
着替え、歯磨き、食事といった毎日の生活習慣でイヤイヤが多く見られました。*2019年2月実施調査より 回答人数152人(複数回答)
1・2歳の子をもつママからも、次のような声が聞かれます。
●毎朝、着替えを拒否されて困っています。犬柄のパジャマがお気に入りで「脱ぎたくない!」の一点張り。好きな洋服を選ばせるなどの作戦も通じません。時間をかけて、何とか着替えさせていますが、日に日にこだわりが強くなっているので、この先不安です。
●仕上げ磨きを拒否するので困っています。自分で歯ブラシを持って、歯磨きのマネはするのですが、仕上げ磨きは断固拒否! 最終的には無理やり、体を押さえつけて磨きますが、1歳5カ月といえども抵抗力がすごくてヘトヘトです。
イヤイヤって、なぜ起きるの? イヤイヤを減らすかかわり方のコツとは!?
イヤイヤは、子どもの発育・発達と深いかかわりがあります。2歳前後になると、自分の思い通りに体を動かせることが増えて、「なんでもできる!」と思うように。しかし実際は、1人ではできないことが多く、その結果、イライラしてかんしゃくを起こしたりします。
また1・2歳では、なぜイヤなのか理由を自分で説明したり、自分の気持ちを上手に伝えることができないため「イヤ~!」と泣いたり、怒ったりして気持ちを表現するのです。
イヤイヤが続くと、ママやパパも「どうしたらいいの?」と悩むでしょうが、イヤイヤ期は成長の証し。上手にかかわって乗りきりましょう。
【イヤイヤを減らす2つのポイント】
イヤイヤの原因は、大きく分けると「やりたくないイヤイヤ」と「うまくできないイヤイヤ」に分類できます。この2つを防ぐと、イヤイヤの回数はぐんと減るので、次のポイントを意識してかかわってみて。
point1.「やりたくないイヤイヤ」は、楽しい遊びで解決する
着替えや歯磨きなどの生活習慣は、無理に進めるとイヤイヤしがちに。しかし遊び感覚で、楽しく進めるとイヤイヤが減ります。
たとえば1・2歳は、名前を呼ばれると返事ができるようになったり、言葉が発達したりする時期なので、パペットを使うのがおすすめ! パペットを使いながら着替えのとき「〇〇ちゃん、お顔バア~って見せて」と言ったりすると、苦手な生活習慣もスムーズに進みます。
point2.「うまくできないイヤイヤ」は、発達に合っているか確認する
「うまくできないイヤイヤ」は、遊びの場面でよく見られます。1・2歳になると、1人遊びができるようにもなりますが、時には「遊び方がわからない!」「思い通りにできない!」とイヤイヤすることも。そのため1・2歳の成長に合ったおもちゃを選んであげて。
たとえば1・2歳は、ボタンを押す遊びもできますが、ボタンが何個もついている複雑なおもちゃは不向き。シンプルなタイプを選びましょう。
イヤイヤが激しいと「うちの子、わがままなの?」と心配するママやパパもいますが、イヤイヤは心の成長の証し。けして、わがままではありません。イヤイヤは、言葉の理解が進む3歳ごろになると理由が説明できるようになったり、子どもが気持ちを言葉で表現してくれるようになってママやパパがわかることが増え落ち着いてくるので、長い目で見守ってあげてましょう。
取材・文/麻生珠恵
取材協力/こどもちゃれんじ
※文中のコメントは口コミサイト「ウィメンズパーク」の投稿からの抜粋です。