超インドア派な私でも母になれた![夫婦のじかん大貫さんのママ芸人日記#72]
2018年3月に男の子を出産した、お笑いコンビ「夫婦のじかん」の大貫さん。イラストレーター兼漫画家としても活躍中です。よしもと芸人・イラスト業・ママと毎日大忙しの大貫さんによるコラム連載「ママ芸人日記」、今日も始まります!
【第72回】超インドア派な私でも母になれた!
私は昔から超がつくほどのインドア派です。
とにかく家が大好きで、家にいて「暇だなぁ」と感じたことがありません。
趣味も多く、家にいると漫画やゲームなどしたいことが山ほどあるからです。
幼稚園生の頃には、外で遊ぶ時間が嫌で一人だけ勝手に室内で遊んでいて先生に怒られたこともありました。
そんな私が子どもを育てることができるのか……。
正直出産前は不安でいっぱいでした。
食べるものが家にない場合、買いに行くのが面倒だという理由で食べないという選択をしてしまう私が、本当に子育てなんてできるのだろうか……。
しかし、やはり結婚をすると子どもが欲しくなりました。
元々、保育士を目指そうと思うほど子は大好きなのです。
それでも不安で、周りの人に相談したこともありました。
すると皆さん口々に「大丈夫、子どもができたら絶対外出るから!出たくなるから!」と言っていました。
いやいや、私のインドア具合いを見くびってもらっちゃ困るなあとも思いましたが、子どもが欲しい気持ちの方が強くなり、無事息子を出産するに至りました。
最初の1ヶ月は、赤ちゃんも外にあまり出せないということもあり検診以外で外に出ることはなく、引きこもり状態での育児でした。
引きこもるのは得意なので、育児もこのままやっていけるかなと思っていたのですが、2ヶ月目に入ると、とにかく息子が外に出たいと泣くようになりました。
ベランダなどでもいいのですが、とにかく息子は外に出ると機嫌が良くなり、家の中だと機嫌が悪いということが多かったのです。
そのため、息子と一緒にお散歩したり買い物をしたり、とにかく外に出ることが増えました。
驚くことに、息子と一緒だと外に出かけるのが全く嫌ではありませんでした。
外だと息子も機嫌が良いし、買い物している間に抱っこ紐で寝てしまうし、いいこと尽くしです。
そして何よりも、今までは何とも思っていなかった見慣れた道が、息子と一緒に通ることで新しい発見の連続でした。
道に生えている様々な草花や、色々なお宅の玄関先の置物や電柱の広告など、ありとあらゆるものに息子が反応し、私自身も見過ごしていたことばかりだったと気付かされました。
外に出る度に息子の新たなリアクションを見ることができ、外に出ることが本当に楽しみになりました。
バーベキューやプールなども今までは全く興味がなかったのですが、息子はどんな反応をするだろうかということを考えると、本当にワクワクが止まりません。
今はコロナもあり、気軽に外出ができませんが、いつか行ってみたいところリストを作ってみたりと、未来の楽しみを増やしております。
夫婦のじかん大貫さん プロフィール
吉本興業所属/夫婦お笑いコンビ「夫婦のじかん」の嫁担当。イラストレーターとしても活動中。相方は元・トンファー山西章博。息子(2018.3生)と夫との3人暮らし。2019年3月にコミックエッセイ「母ハハハ!」(PARCO出版)を発売。
・「夫婦のじかん」YouTubeチャンネル