SNSより情報が早い、リアル笠地蔵etc…田舎あるある話、ママたちの声
「ド田舎の人しかわからない、あるある話」が、口コミサイト「ウィメンズパーク」で盛り上がりました。徒歩圏に病院、スーパー、コンビニがない。ネットスーパーやピザの宅配は配達圏外など、不便なことも多いけど、ご近所みんなが顔見知り。笑顔で助け合い、たくましく生活するエピソードが満載です。
まずは玄関シーン。鍵をかけたことがない
「在宅中も外出するときも鍵をかけない」
これは日常風景のようです。さらに
「インターホンを鳴らさず、いきなり玄関を開けて“〇〇さん、おるー?”と声をかける。ご近所さんのみならず宅配も新聞屋さんも」
さらに進化すると
「鍵はかけないが、玄関を開けるとファミマのような音が鳴る」
「帰宅すると、近所の人が茶を飲んで待っている」
玄関関連でもうひとつ。
「帰宅すると、玄関先に野菜が届いている。子どもが“笠地蔵?”と、つぶやいた。ちょうどお遊戯会でやったばかりだった」
「玄関先の野菜はメモがなくても、野菜の種類で“〇〇さんじゃろう”と、わかる。お礼の電話をすると、だいたい合っている」
地域によって、いろいろなバージョンがあるようです。
「港町です。帰宅するとテーブルの上に生きた鯛が袋に入って置いてある、冷蔵庫を開けると身に覚えがないお刺身が入っている、などなど。どちらも留守中に近所の漁師さんが届けてくれたようです。
同じヴァージョンで、飼い猫が尾頭付きの魚を食べている。ただし、無許可の可能性あり」
「旬の野菜果物は買ったことがない。ありがたやー」
「どこの家にも柿の木がある。柿をご近所に配ると柿がお返し。夏はきゅうりを配るとキュウリがお返し」
「隣家の畑の野菜は、我が家のものという感覚の人がたまにいる。ただし腐るほどあるので問題はない」
「学校の帰り道、通学路沿いに延々と続く畑の果物がおやつがわり。ある日、先生から“食べ過ぎないように”と、通達があった。“食べてはいけない”ではなく“食べすぎるな”という。田舎の人は優しい」
周りは天然サファリパーク。動物あるあるエピソード
田舎ではペットと言っても、自由に生きているようです。
「犬がときどき脱走、というか家出する。行き先は近所の家とわかっているので迎えに行って、そのまま上がりこんでおしゃべりタイムが始まる」
「猫のご飯の減りが早いなーと思うと、庭で飼い猫ではない猫がくつろいでいる。でもどこの家の猫かわかる。猫がいても旅行へいける。人間がご飯を用意しなければ、狩って調達するから。猫砂? 買った事ありません」
「朝、目が覚めるとときどき枕元にヘビのご遺体がある。その横には“褒めて、褒めて”という表情の猫が鎮座している。狩ってきたらしい。私が庭に埋めると“せっかくの獲物なのに”と、ふてくされた表情で見ている。朝、私の悲鳴が家中に響きわたっても、家族は微動だにしなくなりました」
「冷蔵庫を開けたら、イノシシの足がそのまま入っている」
「小学校の不審者メールに“クマが出ました”とくる。小学校にカモシカが出没して、校長先生がさすまた持って追いかける。イノシシに当て逃げされて車が壊れる。事件事故は動物ネタが多いです」
情報拡散力と軽トラ最強説。歩いていると恥ずかしい!?
「ジジババたちは、高校の制服はほぼ覚えているので、春になると誰がどこの高校へ行ったか、あっという間に拡散されている。見慣れない制服姿は“公立落ちて私立になった”と、拡散される」
「近所のおばちゃんが何時間も外でしゃべっている。だから知らない事がない。午後から出かけている、とか、どこの娘が嫁いだけど戻ってきた、とか、卒業してあそこに勤めたらしいよ、とか。最後に“よう知らんけどな”と、付け加えるが、知らない事がない」
「ジジババ同士がどこかでつながっている。親戚とか同級生とか。うかつな事ができない」
「車は一人一台が当たり前で、一家に一台軽トラも当たり前。車検の代車が軽トラもあり」
「夫の地元で夜のドライブをしたとき、“近道だから”と田んぼ道に入った。街灯はゼロ。真っ暗で一面田んぼの道を、右や左にクキクキ曲がる。標識も目印もまったくない。道に迷ったのかと焦ったが、ちゃんと目的地についた。なんでわかるの? と、聞いたら“普通はわかるだろう”と、言われた」
「人が歩いていない。徒歩圏でも車で行く。徒歩10分のコンビニまで歩いて行こうとしたり、ランニングしようとすると、“変人と思われるからやめて”と、止められる」
子どもの頃、おおらかで優しいことが当たり前だと信じていたことを懐かしむ人も。
「子どもの頃、何をしても“かまへん、かまへん”と、笑ってくれた年寄りたちは皆、お星様になった。悲しい」
「都会で暮らして、隣人は赤の他人と知った」
田舎暮らしはあったかいようです。
文/和兎 尊美
■文中のコメントは口コミサイト「ウィメンズパーク」の投稿を抜粋したものです。