「じじい」ぐっちゃん空耳がおもしろすぎ…!chiikoさんにインタビュー【育児編】
Twitterのフォロワーが5万人超えのchiikoさんは、夫と2歳の男の子・ぐっちゃんと3人暮らし。TwitterなどのSNSでchiikoさんとぐっちゃんの日々を漫画にしてアップしています。育児は常にツッコミどころ満載! 改めて「子どもって本当におもしろい!」と思わせてくれるリアルなエピソードが人気です。
インタビューの前編【妊娠・出産編】では、chiikoさんの妊娠・出産当時のエピソードをお聞きしました。後編【育児編】では、子どもの性格や育児中のエピソードを教えてもらいました。
プロフィール /chiiko
2018年生まれの息子の育児絵日記を描きながら、イラスト・漫画の仕事している。Twitter(@gumamasan1)、書籍『ぐっちゃんママ、はじめました 赤ちゃんといっしょ』『ツッコミ育児、はじめました ぐっちゃんといっしょ』が発売中。
“夜泣き”でグッタリ…1週間常に抱っこ状態に
――chiikoさんが思う、ぐっちゃんの性格をお聞かせください。
「わが子なのに『人生3週目?』と言うぐらい聞き分けがいいです。そして元気はめちゃくちゃありますが気性は穏やかです。生まれた時からあまり不必要に泣かない子でしたが、大きくなった今もあまりグズらず、なにか注意したり叱っても、自分の中で納得して完結したりします。絶対わたし似ではないです」
――育児中、特に悩んだことはなんですか?
「悩んだことはあまり覚えていないですが、辛かったのは確実に5ヶ月をすぎたころの夜泣きです。新生児期の授乳も短時間の睡眠だったはずですが、このときの夜泣きは授乳でも泣き止まないし、絶対に立って抱っこしないと泣き止まないし、大絶叫で起こされるし、夫は気付かないしで本当に心が挫けました。
もともとは夜泣きを全然しない子だったので『大丈夫かな?どこか痛いのかな?』など戸惑いもありました。うちは5ヶ月と9ヶ月のとき、それぞれ1週間で終わったのでまだよかったですが、いつもこんなふうに夜泣き対応されてるお母さん方のもとへ行って変わってあげたい……と心から思いました」
0歳で2度経験したすさまじい夜泣き
「じいじ」が言えない!おもしろすぎるぐっちゃん空耳
――ぐっちゃんが時折放っていたという空耳がおもしろすぎますね! chiikoさんがお気に入りの空耳はどれですか?
「空耳は1歳半ごろが多かったですね。最近はしゃべれるようになったので空耳はなくなったのですが、空耳漫画の『じじぃ』と『ろくばん』は今自分で読み返しても笑います(笑)。貴重な時期だったので残しておいてよかったです。将来息子にも『あんた、こんなこと言ってたんだよ』って読ませたいと思います」
「じじい」じゃなくて「じいじ」ね……
――最近のぐっちゃんのようすを教えてください!
「現在2歳10ヶ月なんですが、とにかく口が達者で大人と会話しているみたいです。『どこで覚えてきたの?!』って言うようなことを言ったりするんですが、おなかいっぱいになったり、まだ寝たくないときの言い訳や嘘が2歳児丸出しでかわいいです。あと元気すぎて私が毎日ぐったりしています……」
――chiikoさんのお気に入りのエピソードはどれですか?
「ひとつめは『赤ちゃんといっしょ』に収録されている“本当の幸せ”です。
ずっとずっと描きたくて暖めていた話だからです。この話のもととなった日、息子とバスに乗って、電車に乗って、お土産を買って、手を繋いでいる光景が帰ってからも頭から離れず、絶対に漫画にしようと決めていました。ちょうどそのタイミングで書籍のお話が決定したので、『じゃあこの話を描き下ろしで載せよう!』と決めました。私にとっても思い入れのあるお話ですが、書籍に携わってくださった担当さん方や読者の方々もこの漫画を気に入ってくださっていてすごくうれしかったです」
母になったchiikoさんとぐっちゃんの“あてのない旅”
「ふたつめは『ぐっちゃんといっしょ』に収録されている“父の日”です。
息子と父の日の準備をして、最後のオチで息子が放ったひと言が本当に予想外で、当時爆笑した記憶があります。あまりにも完璧な流れだったので『絶対漫画にするぞ』と決めていました。そして完成した漫画が、まるで私の脳内をそのままコピーしたかのような、本当に思い描いたままうまく漫画に描き起こせたのでとても気に入っています。創作だったらこんなオチ思いつかなかったなぁと思うようなことをしてくれるので、毎日驚かされています」
父の日、パパにお手紙を書いているぐっちゃん
書き下ろし100ページ!新刊『こんなはずでは系育児』
――最後に4月1日に発売する『こんなはずでは系育児』の見所を教えてください。
「『こんなはずでは系育児』では描き下ろし100ページで、かなり読み応えがあると思います。『こんなはずでは系育児』の前に連載していた『ぐっちゃんの家』も同時収録しております。エピソード的にはぐっちゃんと生活しているうえで起こったトラブルやハプニング、ぐっちゃんの成長や日常漫画などたくさん描きました。ハラハラするお話もあると思いますが、これまでの既刊の本とはまた違ったテイストの漫画が読めますので、ぜひたくさんの方に読んでもらいたいです!」
まるで「人生3週目?」と思うほど基本的に手がかからなかったというぐっちゃんですが、0歳のときには原因不明の壮絶な夜泣きがあったと話してくれました。ほとんど寝ずに何日もすごし、何をしてもダメとなると、母親の心身は大ダメージですよね……。
おもしろい空耳を連発してくれたぐっちゃんも、もうすぐ3歳。最近ではお喋りがじょうずになってきたようす。もう空耳がたくさん聞けないのは寂しいけれど、これからも新たな子育ての楽しさや喜びをぐっちゃんが運んできてくれます! 笑いあり・共感あり・感動ありのchiikoさんの育児漫画、これからも楽しみですね♪(文・清川優美)