マタニティ・ハイと、世間との温度差。[妊婦のハッケン #2]
0歳の息子のお母さんをしています、わぐりです。「ハハのつぶやき」という子育てイラストをTwitterとInstagramで描いています。
息子の妊娠中は、辛いこともありましたが、妊婦になってみないと経験できないことも多く、発見にあふれていました。妊娠は十人十色ですが、この連載では、私が妊娠中に発見して面白いなーと思ったことを、色々な切り口で伝えていけたらと思っています。
マタニティ・ハイと、世間との温度差。[妊婦のハッケン #2]
心拍確認をするともらえるもの、そう、それは、母子手帳やマタニティマークです。ついに自分が妊婦になった!と、ちょっと感動。不妊治療中には、とっても羨ましく見ていたマタニティマークです。
いざ自分がつけるとなると、「うおーーー、ついにマタニティマークをつけている!」という高揚感が(笑)。自分が妊婦であることがとても特別に感じられて、「みんな!ここに妊婦がいるよ!」と叫びたくなるような気持ちで歩いていました。「マタニティ・ハイ」とでも言える心境かも・・・
でも実は、少子化とはいえ、街中には妊婦が溢れていることに気づきます。そうか、私にとって妊娠って初めてだし特別なことだけど、世の中にはありふれた出来事だよね・・・、と、なんだか拍子抜け。
友人に妊娠を告げた時も、似たようなことを感じました。最初は、「おめでとう!」「お腹出てきてるね!」「性別は?」などと、妊娠の話題になるのですが、もちろん他の話題にも移ります。その時に、その会話を楽しみながらも、「あーーー、もっと、この妊娠の話を聞いてほしい!」と内心ウズウズしている自分が(笑)。別に友達に聞かせるような面白い話があるわけでもないのに、頭の中が、自分の妊娠のことでいっぱいだったのです!
ちょっとお腹が出てきたとか、毛が濃くなってきたとか、動きが強くなったとか、そんな小さな変化でも自分にとっては大事件で。でも頭では、そんなこと妊婦はみんな経験してるし、面白い話じゃないとわかっているので、話せません。
そう、私にとっては妊娠は人生の一大事。ですが、他の人から見れば、めでたいことではあるけれども、やっぱりありふれた出来事なのです。
ハッケンその2「妊娠は、私にとっては一大事。でも、世の中にはよくあること。温度差がスゴイ!」
この棒グラフはイメージですが、妊娠への関心度は、こんな感じで大きな差があると感じました。
メンタル不調な時には、この関心度の差を感じて、ちょっと孤独を感じてしまったり。同じぐらい一大事と感じてくれているであろう夫や親に、とにかくたくさん話をするようになったり。妊娠するとこんな心境になるのか!と驚いたことの一つでした。
[わぐり]
2018年4月に息子を出産し、育休中の33歳。
「ハハのつぶやき」Twitter(@ninputweet)とInstagram(@ninputweet)で、妊娠中から現在の育児中までのイラストを、ほぼ毎日更新しています。
※この記事は、過去にたまひよONLINEで公開されたものです。