妊娠後期にオススメ★おなかの赤ちゃんをもっと感じる2つの方法
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出産まであと数カ月となりましたね。この時期の赤ちゃんの五感感覚はみるみる発達を遂げています。妊娠後期になると赤ちゃんの触覚や聴覚も発達しているので、コミュニケーションを楽しむなんてこともできてしまうのです。
そんな妊娠後期のおなかの赤ちゃんの触覚や聴覚の発達と、この時期にできる赤ちゃんとコミュニケーションの方法について、親子のコミュニケーションを中心に研究している岡本依子先生に伺いました。
【聴覚編】ママの心音のほか、外の音も聞こえている
妊娠後期になると、耳の形だけでなく耳が聞こえるようになり、おなかの中でママの心臓の音や血液の流れる音、外の声などを聞いているようです。
とはいえ羊水の中にいる赤ちゃんは、鼓膜のところまで羊水が入っている状態なので、聞こえるのは小さく、こもってはっきりしない音と考えられています。
また、甲高い音より、低い音の方がよく聞こえるといわれているので、打ち上げ花火のような重低音やパパの声などの低め音には反応を示すことが多いようです。
コミュニケーション術1:話しかけたり、一緒に音楽を聞いたりして楽しもう
妊娠後期は、おなかに話しかけたり、一緒に音楽を聞いたりすると赤ちゃんとのよい時間が過ごせます。
話しかけるときは、低めの落ち着いたトーンで話しかけるとおなかをキックやパンチするなどしてお返事をしてくれるかもしれません。まだ言葉の意味はわかりませんが、ママやパパが話したいことを自由に話しかけてOKです。
【触覚編】皮膚感覚が育ち、外からの刺激も伝わっている
これまでの研究から、赤ちゃんはおなかにいるときから触覚が発達しているということがわかっています。
また、妊娠後期におなかの中で指しゃぶりをしている赤ちゃんも。指しゃぶりは触られている感覚と触っている感覚の両方を楽しめるからだと考えられています。スキンシップに通じる触覚を心地よいものと感じているのかもしれませんね。
コミュニケーション術2:おなかを優しくタップしてコミュニケーションをとろう
ママやパパに関わってもらうのが好きなのは、おなかにいるときも一緒。おなかにいるときからコミュニケーションをとりましょう。
おなかの上から触れるのでも、赤ちゃんにしっかり伝わります。強く押し過ぎないように注意しながら、赤ちゃんにポンポンとタップしてみてください。運がよければ赤ちゃんが反応を返してくれるかもしれません。
この頃のおなか赤ちゃんの動きの特徴として、足をバタバタさせて止まって、また動いて止まってといったリズムがあることが多いようです。赤ちゃんからの胎動を感じたあと、静かになったタイミングでママがポンポンとタップしてみましょう。さらに赤ちゃんが動いて返事をしてくれることもあるので、そんなときには赤ちゃんとコミュニケーションのキャッチボールをしているような感覚を味わうことができるかもしれません。
おなかの赤ちゃんとの遊びは、出産後にも役立つことが!
生まれる前の赤ちゃんはママのおなかにいますが、生まれてきた赤ちゃんは、おなかがすいたら泣いて訴えるし、機嫌が悪かったり寝起きの度にママやパパにあやしてもらおうとしたりと、ママやパパが赤ちゃんのペースに合わせる生活が始まりす。
最初は赤ちゃんの気持ちがわからなかったり、要求に応えるのに疲労感を感じたりすることもあるかもしれません。
でも、妊娠中におなかの赤ちゃんと胎動を通したやりとりを楽しんだかたの中には、「出産後の赤ちゃんのペースに合わせる練習になった」と感じるママもいます。妊娠中におなかの赤ちゃんとコミュニケーションをとることは、出産後の生活準備にもつながる経験といえるのです。
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※赤ちゃんの成長についてはあくまでも目安です。それぞれの行動をし始める時期には、個人差があります。
※ここに記載されているのは2022年4月2日~2023年4月1日生まれのお子さま向けの教材です。それ以外にお生まれのお子さま向け教材内容・名称等は異なります。
監修:岡本依子先生
Profile
立正大学社会福祉学部子ども教育福祉学科教授。専門は発達心理学。親子のコミュニケーションや子育て支援、海外の保育を中心に研究中。1男1女のお母さんでもある。共著に『エピソードで学ぶ 保育のための心理学』(新曜社)など。
取材・文/井上裕子(Cue's inc.)
取材協力/こどもちゃれんじ