出産へのカウントダウン【にんぷぐらし!#29】
こんにちは、やまくらです。
2021年6月に男の子を出産しました。
子との日々の記録をInstagramで綴っています。
たまひよONLINEでは私の妊娠から出産、育児のエピソードを綴っていきます。
実際の妊娠中は何が起こるかわからず不安で、発信することができませんでした。今だから言えるあれこれを、当時を振り返りながら描いていきたいと思います。
ひとりで陣痛に耐えること1時間。
ついにLDRへ移動します!
※LDR:出産時に陣痛室から分娩室へと部屋を移動するのではなく、陣痛(Labor)、分娩(Delivery)、回復(Recovery)をすべて同じ場所で行える機能を持たせた部屋
診察室からLDRの分娩台まで、5メートルもなかったのですが、強い痛みの中での自力移動はかなりツラいものがありました。
分娩台にたどり着くと爽やかな風が。
善意で取り付けられていた小型扇風機でした。
確かに汗をかいていて暑いのですが、風があたると寒いような気持ち悪いような感覚でした。そっちが気になってしまい、いきみ逃しどころではなく…。
止めてくださいとも言い出せず、悪いと思いながらも陣痛のどさくさに紛れて逆方向に向けました。
7センチです!
と言われたとき、さっきより進んでいるとは一ミリも思いませんでした。
むしろこれで7割の痛みなのかと絶望したほどです。
内診のための姿勢になるのも一苦労でした。
ちょっと休んだら次の陣痛が来るので、ずっとうめいていたような気がします。
病院の人はどう思ってるのかな、とも一瞬思いましたが、その思いはそっと封印しました。
そして痛みと思考に限界が…。
「あと15分」と告げられ、俄然やる気に。
もちろん産む瞬間の痛みに対する恐怖もありましたが、とにかく今の状況とは変わるということに希望を感じました。
しかしこの15分が、いままでで一番長く感じました。
ほぼずっと陣痛が来てるのでね…。
たかが15分、されど15分。
永遠にも感じるほどの長いひとときでした。