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ゴリラに学ぶ?! 妊娠中から知っておきたい“パパの育児テンションを上げる”2つの方法

更新

妊娠中の母親の腹を見て新しい親
AntonioGuillem/gettyimages

赤ちゃんが生まれたら、“パパと一緒に”育児をしたい! パパがスムーズに育児テンションを上げられるよう、妊娠中から知っておいたほうがいいことやできることはあるのでしょうか。東京かつしか赤十字母子医療センター・林瑞成先生(第一産科部長)に聞きました。

ママ以外も子育てをする人間はヒト科では珍しい?

突然ですが、ゴリラやチンパンジーなど、“ヒト科”の類人猿※と私たち人
間の違いはなんだと思いますか? もちろん知能も見た目も違いますが、実は人間とその他の類人猿との遺伝子配列の違いはわずか1.2~1.6%といわれています。つまり、ほかの動物との差を考えると、ほとんど同じレベルとも考えられます。

では、類人猿と人間の子育ては同じなのかというと、実はそうではありません。類人猿のオスの多くは、子育てをしません。オスの役目は、群れを外敵から守り、エサ場を確保すること。一方のメスは子どもを産み、育てるのが主な役目。多くの種で、メスは自分でエサを探しに行く必要がないため、赤ちゃんを産むと、子育て中心に生活するようです。おばあちゃんも子育てには、ほぼかかわらないといわれています。

何が言いたいのかというと、類人猿は遺伝子的に近い存在ですが、ママ以外(パパや祖父母)が、愛情・愛着を持って子育てをする人間は、ヒト科の中では珍しい事例だということです。

パパの育児テンションを上げるためにできることは?

私たち人間にとって、パパや祖父母などが子育てにかかわるのは通常のことです。では、人間が母親以外の手助けを必要としたのは、なぜでしょうか? 大昔から子孫を無事、成人させるため、周囲の助けを借りて子育てをする環境がありましたが、それは大型類人猿に比べて知能の高い人間の女性に、子育て以外の役割もあったからだと思います。今は仕事をもつ女性が多いですし、周囲に助けてくれる近親者がいない例も珍しくなく、育児がとても大変に。昔より周囲の助けを必要とせざるを得ない状況です。

動物の世界の話に戻りますが、ちょっと興味深い事例があります。実はゴリラのオス(群れのリーダーであるシルバーバック)も子育てに参加する例があるそうです。一説によると、メスから興味をもたれるための大切な要素の一つと考えられているのだとか。“群れのメスからよく思われたい”“メスや子どもにやさしいオスだと思われたい”ための行動だと推測されているのです。

もし出産後、パパが子育てに積極的だったら、わが子がかわいいからというのは大前提ですが、大切なパートナーであるママに対する愛情の表れかもしれませんね。

ゴリラの例を参考にすると、パパの育児テンションを上げるためにママができることの一つは、産後、上手に赤ちゃんのお世話ができなくても、パパをしかったりせず「ありがとう」の声かけを忘れないようにすることかもしれません。意識的でないにしろ、しっかり育児に向き合っているところを見せることでパパがママへの愛情を示しているとすれば、ママが感謝を見せると、きっともっと積極的にかかわってくれるようになると思います。この「ありがとう」の声かけは、赤ちゃんのお世話に奮闘するママに対して、パパからも言ってほしい言葉です。

妊娠中から赤ちゃんとコミュニケーションをとることも大切です

パパの育児テンションが上がるもう一つの方法は、赤ちゃんと触れ合う時間を増やして、わが子を身近に感じることだと思います。生まれた赤ちゃんと触れ合い、目と目で見つめ合うことで、男性にも“愛情ホルモン”といわれるオキシトシンや“幸せホルモン”といわれるセロトニンが脳内から分泌されることがわかっています。触れ合う時間を増やすほど、赤ちゃんがかわいく思えるのは科学的に証明されているのです(人間以外の類人猿の赤ちゃんは、安全のため母親の体にしがみついているため「目と目を合わせる」ことが少ないのですが、人間は「目と目を頻繁に合わせる」ことでコミュニケーションをとっています。もしかしたら人間が独特な進化を遂げたのはそのためかもしれません)。

まだ赤ちゃんが目の前にいない妊娠中でも、赤ちゃんの存在を感じることがパパにとって、とても重要。ぜひパパはママと一緒に、おなかの赤ちゃんにたくさん話しかけてあげてください。妊娠20~23週以降には赤ちゃんの聴覚が発達し、徐々に声のイントネーションを聞き分けることができるようになるといわれています。だから、パパの声もちゃんと届いていますよ。妊娠中からこうしたコミュニケーションをとることが、わが子への愛情につながりますし、結果、育児にも前向きになれるのではないでしょうか。

ママとパパは、赤ちゃんにとって唯一無二の存在です。ぜひ、夫婦で協力して育児をしていきましょう。


※ここでは大型類人猿を指します。

監修/林瑞成先生 取材・文/樋口由夏、たまごクラブ編集部

遺伝子的に近い類人猿と人間の子育ての違いがわかると、おもしろいですよね。パパの育児テンションを上げて、赤ちゃんを大事に育てていきましょう。

※生物の生態についてはさまざまな研究があります。ここでは、京都大学霊長類研究所がかかわった書籍を参考に代表的な説を載せていますが、ほかの書籍などと異なることもあります。ご了承ください。

林 瑞成(ずいせい)先生

PROFILE
東京かつしか赤十字母子医療センター 第一産科部長。日本医科大学卒業後、東京都立墨東病院産婦人科部長などを経て、2014年より現職。産院は21年6月に移転し、「葛飾赤十字病院」から名称を変更。より母子に頼られる、やさしい産院をめざしています。

●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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