SHOP

内祝い

  1. トップ
  2. 妊娠・出産
  3. 妊娠中の仕事
  4. 流産も経験し、夫婦二人三脚で挑んだ不妊治療。「夫のように自己肯定感の高い子に育って欲しい」フジテレビアナウンサー・山崎夕貴さんインタビュー

流産も経験し、夫婦二人三脚で挑んだ不妊治療。「夫のように自己肯定感の高い子に育って欲しい」フジテレビアナウンサー・山崎夕貴さんインタビュー

更新

夫であるおばたのお兄さんと共に約2年間の不妊治療を経て、2023年3月に待望の第一子の妊娠を発表したフジテレビアナウンサーの山崎夕貴さん。不妊治療中には流産というつらい経験もあったそう。不安な時に支えとなった夫の言葉や、産休直前の出産準備についてお話を聞きました。

同年代の人の出産報告がつらい時期も……。夫が言い続けてくれた言葉に救われました

――約2年間の不妊治療をご夫婦でどのように乗り越えたのでしょうか?

山崎さん 不妊治療の大変さを乗り越えられたかはわからないのですが、夫が急かさないでいてくれたというのが大きかったですね。夫は、私が子どもを望んでいるなら続けていこうというスタンスだったので、プレッシャーがなかったのがありがたかったです。

不妊治療中、同年代の人の妊娠報告は正直つらい時期もあって…。そんなときも、夫は常に私がいてくれればいいよと言い続けてくれたので、精神的に追い込まれずに済みました。夫がそう言い続けてくれたから、本当につらいときは私も夫婦の時間に目を向けて、「この人と一緒にいられればそれでいい」と気持ちを切り替えて考えられましたね。

治療に関しては、私が納得できるまで、やりたいという検査は全部やろうと、かなり協力的でした。不妊治療では、女性だけではなく、男性もこの日に病院へ行かなければいけないということもあります。夫は職業柄、急に休むことがなかなかできないので、「この日の出発前なら病院に行けるかも!」などと、夫婦で二週間ほど前からスケジュールとにらめっこすることもありましたね。

――不妊治療を続ける中で、とくに大変だったのはどんなことですか?

山崎さん 一度流産を経験したのですが、そのときは「私は一生子どもができないかもしれない」という絶望感に襲われました。一番きつかったのは、流産の手術ですね。精神的にもつらいのですが、麻酔が私のからだに合わなかったようで、翌日のオンエアに行けるかどうか…というぐらい、体力的にダメージを受けてしまって。その時は本当にしんどかったです。

不妊治療を再開して、もしまた流産したらあの手術が待っているのかと思うと、怖くてやめたいとも思いました。でも、自分の年齢を考えたときに、やはり立ち止まっていられないという思いもあって、もう一度チャレンジしようと決心がつきました。

――今は妊婦さんとして働いてらっしゃいますが、体調管理や気をつけていることなどを教えてください。

山崎さん 会社では、まわりのみなさんがすごく気を遣ってくれて、もう感謝の気持ちしかありません。私はどうしても、与えられた仕事を「全部やります!」と頑張っちゃうタイプで。妊娠してからも、そのスタンスだったのですが、近い年代の方たちがすごく気を配ってくれて、「体を休めた方がいいよ」とか「座った方がいいよ」とか、声をかけてくれて心強いですね。

私は妊娠前のからだと今のからだがどれぐらい違うのかきちんと理解できてなくて、仕事をやり過ぎてしまい、一度収録中に貧血になったこともありました。そこで初めて「今まで通り働いていちゃダメなんだ」と、自分にブレーキがかかりました。

ただ今、出産準備中! 子育てのタイプは夫と真逆になるかも!?

――もうすぐ産休に入られますが、出産準備は始めていますか?

山崎さん 出産後は里帰りをする予定がないので、夫が忙しい時期でも育児をこなせるように、今いろいろ調べているところです。親だけでなく、東京で子育てしている義理の妹や先輩、友人にお願いして、夫が忙しい時期に手伝いに来てもらう約束だけはたくさんしています。

新生児の時期は産後ケアの病院を利用しようとか、行政の制度を使って家事のサポートをお任せしようとか、利用できる制度を活用して、産後の体制を整えようとしているところですね。なので、バースプランをどうしようとか、かわいい育児グッズを揃えようとか、まだそこまでは頭が働いていません。

夫は出産に立ち会いたいと言っていますが、運よくお休みの日と重なるかわからないので、「人は生まれるときも死ぬ時も一人」と自分に言い聞かせながら、出産へ向けてメンタルも強化中です(笑)。

――どんなママになりたいと思いますか?

山崎さん 今まで考えたこともなかったですが、子どもの自己肯定感を上げてあげられる母になりたいですね。親として、ある程度の道しるべを示さなければならないとは思うのですが、自分で自由に選択できる心の強さを持った子どもに育ってほしいです。そのために、いつだってママとパパがそばで見守っているという安心感を与えてあげたいと思います。生きているだけで素晴らしいと思える子を育てられる、お母さんになれたらうれしいです。

――そう思えたのは何かきっかけがあるんでしょうか?

山崎さん 夫の影響ですね。夫が私とは違って、自己肯定感がめちゃくちゃ高くて、毎日幸せそうなんですよ。逆に私は心配性で、考え込んでしまうことが多いんです。夫は、自分の機嫌は自分で取れて、置かれた環境で常に楽しめる人なので。芸人という不安定な世界で突き進んでいる姿を見ると、やっぱり人間として強いなと思います。だから、子どもは夫のそういう部分を受継いでほしいですね。

――理想的なパパになりそうですね。

山崎さん どんなパパになるでしょうね。もしかしたら意外かもしれませんが、夫はいわゆる昭和人間なんですよ。日体大出身ということもあって、めちゃくちゃ体育会系なので、礼儀や上下関係にも厳しいですし。私は、子どもは奔放にのびのび育ってほしいと思っているタイプなのですが、逆に夫は厳格に育てそうですね。

根性論とかもすごく語るので、人間として恥ずかしくないように育てたいとか言いそうです。でも基本的に子どもが大好きなので、いつもは優しくてたくさん遊んでくれるパパになるでしょうけど、締めるところはきちっと締めると思います。今すでに、子どもの話をしていると、言葉の端々から、頑固おやじになりそうという片鱗があります(笑)。

先の見えない不妊治療を、励まし合いながら頑張ってこられた山崎さんご夫婦。出産をいよいよ間近に控える今、出産の痛みを心配するよりも、無事に生まれることに目を向けたいと話す山崎さんの様子に、すでに母としての頼もしさを感じます。何ごとも慎重な山崎さんと、どんな環境でも楽しめる楽観的なご主人。真逆な部分があるからこそ、バランスの取れた素敵なご夫婦なのかもしれませんね。

取材・文/高橋瑞穂、たまひよONLINE編集部

●記事の内容は2023年6月の情報で、現在と異なる場合があります。

<プロフィール>
山崎夕貴さん
1987年、岡山県出身。フジテレビアナウンサー。『ノンストップ』『とくダネ!』と、朝の情報番組を約9年間担当したのち、『ポップUP!』の進行MCを経て、2023年2月からは『Mr.サンデー』のメインキャスターに。2018年に芸人・おばたのお兄さんと結婚。

※山崎さんの「崎」の字は、正しくは「たつさき」です。

妊娠・出産の人気記事ランキング
関連記事
妊娠・出産の人気テーマ
新着記事
ABJマーク 11091000

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第11091000号)です。 ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら→ https://aebs.or.jp/

本サイトに掲載されている記事・写真・イラスト等のコンテンツの無断転載を禁じます。