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【医師監修】妊娠初期(妊娠2・3・4カ月)に気をつけることは? やっていいこと・ダメなことQ&A【赤ちゃんへの影響・化学物質・環境】

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クリーニング製品。家事。春の清掃。
tarasov_vl/gettyimages

妊娠初期ママは、日常生活のいろいろなシーンで「おなかに赤ちゃんがいるのに、これってやっていいのかな? ダメなのかな?」「これって妊娠中どうなの?」と気になることがあるはず。そんな疑問の数々を帝京大学医学部附属病院、総合周産期母子医療センター長、笹森幸文先生に聞きました。今回は、赤ちゃんへの影響が気になる「化学物質・環境」に関するQ&Aです。

【Q1】キッチン用漂白剤を使ってもいい?

【A】使っても問題はありません。ただし刺激臭が強いため、つわりの時期は気分が悪くなることも。また、妊娠で肌が敏感になるので、かぶれてしまう場合も。使用するときは換気をして、ゴム手袋などをつけて。

【Q2】殺虫剤や虫よけスプレーは胎児によくない?/煙をたくタイプの殺虫剤は使ってもいい?

【A】用量・用法を守って使えば、基本的に問題はないでしょう。ただし、妊娠中は肌や粘膜が敏感に。念のため、使用するときはマスクやゴム手袋を着用して、使用後はよく換気をして。

【Q3】強塩素系の浴室用洗剤は使っちゃダメ?/おふろのカビ取り剤は使わないほうがいい?

【A】通常使用する程度なら、問題はまずありません。ただ、刺激臭が強いので気分が悪くなり、場合によってはアレルギー症状が出ることも。使うときは窓を開け、マスクやゴム手袋の着用を。説明書を読んで、取り扱いに気をつけましょう。また、掃除中に転倒の恐れもあるので注意してください。

【Q4】歯磨き粉を使っても大丈夫?

【A】大量に飲み込むわけではなく、少量しか使わないので問題ありません。歯磨き粉に含まれる成分が赤ちゃんに影響するという意見もあるようですが、医学的根拠はありません。

【Q5】マウスウオッシュを使ってもいい?

【A】アルコール分が入ったものもありますが、飲み込むわけではなく、少量を口に含んで吐き出すだけ。使ってもまず問題はありません。

【Q6】新築の家は赤ちゃんによくないって本当?

【A】シックハウス症候群を気にしているのかと思われますが、現在は原因となる物質を放出するような材料の使用は規制されています。胎児への影響を心配することはありません。においが気になるようであれば、小まめに換気をしましょう。

【Q7】放射線の影響がとても気になります…

【A】放射線がなんらかの影響を及ぼすのは相当な線量を浴びたときだといわれています。通常の生活をしている中で、最新の情報に注意するようにしていれば、さほど問題ないでしょう。

【Q8】PM2.5は、おなかの赤ちゃんに影響するの?

【A】影響を及ぼすかどうかははっきりとわかっていません。花粉症対策と同じように、マスクをするなどの対策をしていれば、大きな問題はないと思われます。

【Q9】家の近くの農地で殺虫剤をたまに散布するのが気になります

【A】殺虫剤の成分を直接大量に吸うわけではないので、問題ありません。気になるのであれば、散布しているときは窓を閉めておきましょう。

【Q10】家の近くが工事現場で粉じんが気になります

【A】基準をクリアした、人体に影響しない資材を使っていて、配慮されていると思います。心配する必要はないでしょう。

【Q11】高速道路の近くに家があり、騒音が気になります

【A】騒音がおなかの赤ちゃんに影響することはないので心配いりません。ママが不安になって、ストレスを感じるほうがよくないので、心配しすぎないで。

【Q12】送電線の近くに住んでいますが、電磁波が気になります

【A】送電線の近くに住んでいても、影響があるほどの電磁波はなく、距離も危険性がある範囲よりは離れているはずです。とくに心配する必要はないでしょう。

【Q13】電子レンジを使っているときはそばに寄らないほうがいいですか?

【A】基本的に日常で自然に過ごして浴びる程度の電磁波は気にする必要はありません。心配であれば、使っている間だけ、離れましょう。

【Q14】携帯電話をおなか近くのポケットに入れるのはやめたほうがいい?

【A】携帯電話からどれくらいの電磁波が出ているのか、はっきりとはわかりません。また、おなかの赤ちゃんは、ママのおなかの脂肪や子宮、羊水で何重にも守られていますから、影響の心配はないと思います。気になるようであれば、バッグの中に入れるようにしてみては。

【Q15】健康診断でX線検査があるけれど、断ったほうがいい?

【A】健康診断で行われる通常のX線検査なら、まず問題はありません。X線の影響が心配になるのは、その何十倍もの線量を浴びた場合です。事前に検査の内容がよくわからないときは、妊娠を告げた上で相談してみるとよいでしょう。

参考/『初めてのたまごクラブ』2023年春号

●記事の内容は2023年5月の情報で、現在と異なる場合があります。

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