【モデル・鈴木サチ】44歳で第5子妊娠中。「2年ぶりの出産は楽しみなことばかり」
現在4人のママでもある、モデルの鈴木サチさん。2023年11月に自身のInstagramで第5子を妊娠中であることを発表しました。高齢出産であることと、モデルの美を保ちながらの5人目妊娠が話題に。これまでの妊娠・出産のことを振り返りつつ、これから誕生する5人目の赤ちゃんについて現在の心境をじっくり聞きました。全2回インタビューの1回目です。
5人目の出産が今から待ち遠しい
――現在は4人の子どものママですが、どんな毎日を過ごされていますか?
鈴木さん(以下敬称略) 子どもが4人いると言うとみなさんに「大変ですよね」とよく言われます。もちろん、人の命を亡くさないように育てることは、とても大変なことではあります。
子どもたちの行動は本当に予測不能なことも多いので・・・。でも、今は上の子たちが下の子の面倒も見てくれるのでいろいろと助かっています。
1人目の出産・育児のときは、初めてのことばかりで大変でした。当時の私は髪が長かったんですが、おだんごにしたままでシャンプーできずに何日も過ごすこともあって・・・。とにかく自分のことをかまっている暇がありませんでした。当時やっとのことで知り合いの美容師さんにシャンプーをしてもらったことがあったのですが「全然泡が立たないよ~」とあきれるやら驚かれるやら・・・。
そんな経験があったので、3人目妊娠のときにはヘアスタイルをベリーショートにして、3人の育児のハチャメチャだろう日々に備えたんです。そうしたら、その当時9歳の長女が一緒にお世話をしてくれて「あれ?髪の毛切ったのに」と拍子抜けするくらいに楽でした。
1人目の出産のときはおふろに入れるのも、てんやわんやだったのですが、3人目からは、私が先に入って体や髪を洗ってゆっくり湯船につかってから「連れてきてー!」と言えば、長女が赤ちゃんの服を脱がした状態で連れてきてくれるんです。おふろだけではなく、3人目以降の育児のほうが楽だと感じています。
――これから5人目が誕生することに対して不安はないですか?
鈴木 本当になんの不安もないんです。むしろ楽しみでしかたがないくらいです。でも、長女を出産したときはいろいろと苦労しました。モデルの仕事をしながら子育てをしていたので「子どもが小さいのによく外に出れますね」と言われたこともあります。そのときは私も『母親は家にいないといけないのかも・・・』という気持ちがあったので、罪悪感もありました。でも今はシッターさんにお願いして、ママが外で働くことも一般的になったので働きやすくなったなと思います。だから5人目が誕生してからも心配なことはないです。
自然分娩、無痛、水中、自宅など、すべての出産方法を経験したい
――第4子までどのような分娩・出産方法でしたか?
鈴木 長女、長男は自然分娩でしたが、3人目の二男からは無痛・計画出産です。
――3人目から無痛・計画出産にされたのはなぜでしょうか。
鈴木 実は機会があったら自然分娩から無痛、水中、自宅分娩までいろいろな出産方法を試してみたいと思っていたんです。そこで3人目は無痛・計画出産を希望しました。4人目も前回の病院がとてもよかったので、そのまま無痛・計画出産でした。計画出産だと上の子どもたちのスケジュールをみながら日程を組めるので本当に助かりますね。
――今回の5人目はどのような出産方法を希望していますか?
鈴木 5人目を妊娠したときに夫から「無痛はお金がかかるから自然分娩で産んだら?」と言われたんですね。そこで私が「いいよ。でも、水中出産に興味があるから水中出産にしたいんだよね。だから一緒にプールに入ってね」と言ったら「ごめん、お金を出すから無痛で」と言われました(笑)。夫はプールで血を見るのが嫌だ、無理だ、と思ったようです。だから今回も無痛分娩を予定しています。
――自宅での出産にも興味があるのでしょうか?
鈴木 とってもあります。助産師さんに自宅に来てもらって、その子のタイミングで出産をするスタイルに憧れますし、胎盤も食べてみたいです。とにかくいろんなことを経験してみたいんです。
趣味「出産」、特技「妊娠」
――5人目の妊娠に気づいたときの心境を詳しくお聞かせください。
鈴木 4人目はどうしても欲しいと思っていたので、少しあせっている自分がいました。でも、5人目の妊娠がわかったときは『まだ私のところに来たいと思っている赤ちゃんがいるんだ』と思いました。というのも、実は4人目の出産のあとに妊娠したのですが、すぐに流産してしまいました。だから5人目の子の妊娠がはっきりわかったときはまだ待っている子がいるんだ!という感覚になりました。
――上の子どもたちの反応はどうでしたか?
鈴木 子どもたちには2023年9月、昨年の長女の誕生日に話しました。額縁に入れた今おなかにいる赤ちゃんのエコー写真を長女にプレゼントしたんですが、最初は「私が赤ちゃんのときの写真?」と子どもたちみんなで不思議そうに見ていました。私が5人目の赤ちゃんの写真だと伝えると、長女は笑いながらも、涙を流して喜んでくれました。
――Instagramで第5子の妊娠を発表したときに、「最後の妊娠」と書かれていました。今回の出産で最後だと決めているのでしょうか?
鈴木 正直言うと、この先も妊娠・出産が可能であれば何人でも産みたいと思っています。趣味「出産」、特技「妊娠」と言ってもいいくらい(笑)
妊娠・出産に抵抗がありません。子どもも大好きですし、本当に何人でも欲しいです。
――もともと大家族に憧れのようなことがあったのでしょうか?
鈴木 それはあります。テレビ番組でよく放送されていた大家族のドキュメントも大好きでしたし、母親からあなたは小さいころから親せきとワイワイ集まるのが大好きだったのよ、と言われました。私も親せきみんなで一緒に暮らせればいいのにと思っていました。だから大勢の子どもたちに囲まれて暮らすことにワクワクしています。
子育ては「なんとなかる」の精神で
――現在、鈴木さんはお父様が亡くなられた年齢になられたと聞きました。
鈴木 そうなんです。私が12歳のときに父が亡くなったんですが、父は44歳でした。当時末っ子だった私は、いろいろなことに関して母や姉に守られていたので父が亡くなったことについてそこまで実感がありませんでした。でも今年、父の亡くなったときの年齢に自分がなると、グッとくるものがあります。そして、父の亡くなった年齢になった自分が、また赤ちゃんを授かることができて感慨深いものもあります。
――パートナーは5人目の妊娠を知ったとき、どんな反応でしたか?
鈴木 夫は5人全員を大学まで入れることができるだろうか、とお金のことや現実的なことを心配しています。でも私は「なんとかなる」というタイプなので、あまり気にしていません。実は里親説明会に行こうとしたこともあるんです。家族を必要としている子どもがいるなら、うちで預かってもいいのではと考えたんです。家庭を、家族を知らない子どもに週末だけ来てもらうとかもいいのでは、と思いました。
すでに3人の子どもがいて、4人目妊娠中のことでしたが、子どもが多くても「なんとかなる」と思っていたんです。それは実現はしなかったのですが、でもそれくらい、大勢の子どもを育てたいという気持ちは今でもありますね。
――今後、5人目についてジェンダーリビールのようなイベントは計画されていますか?
鈴木 とくにイベントは考えていません。お披露目するような人数でも年齢でもないので(笑)。でも、もう少しおなかが大きくなったら家族みんなで写真は撮りたいなと思っています。
――現在、美容やプロポーションを保つために気をつけていることはありますか?
鈴木 5人目だからといって意識していることはないです。普段から子どもたちの身のまわりのお世話をしたり、ピラティスのインストラクターの仕事をしたりと、とにかくゆっくりしている時間はないですね。だから自然と体を動かしています。
お話・写真提供/鈴木サチさん 取材・文/安田ナナ、たまひよONLINE編集部
これから第5子の出産を控えている鈴木さん。心配なことがたくさんあるのでは?と勝手に想像しながら話しを聞きましたが、とにかく「前向きで明るい」のひと言。大家族への憧れ、これから生まれる赤ちゃんへの思いなど話しを聞いているうちにこちらも元気をもらいました。5人目の赤ちゃんの誕生が楽しみです。
鈴木サチさん(すずきさち)
PROFILE
ファッションモデル。1979年11月生まれ、 愛知県出身。 現在は多数ファッション誌、広告、 イベントに出演するかたわら、ピラティスのインストラクターとしても活躍中。2010年に第1子、2012年に第2子、2019年に第3子、2022年に第4子を出産し、現在は4人のママに。2024年4月に第5子を出産予定。