「医院長の手を握り締めて出産」「陣痛の合間になぜかあの野球選手にキレる⁉」出産爆笑エピソード。産後の便秘問題について専門家に聞く
たまひよONLINEで大人気の出産爆笑エピソード集です。今回も秀逸なエピソードが届きました。総合病院・クリニック・助産院など様々な場所に勤務し、これまでに数千人の母子のケアに携わられた助産師の濵脇文子先生に聞きました。
助産師さん、医師にまつわるくすっと笑える話
「出産時、あまりに暑くて、手の冷たい医院長の手をずっと握りしめていました。助産師さんから『何年も働いているけど、医院長の手を握りしめて出産された方は初めて』と、言われたけれど、医院長のおかげで頑張れました(笑)」(よりるれ)
「あまりの痛さに混乱し『(赤ちゃんは)どこからでますか?』と、助産師さんに聞いたら『入れたとこから出るに決まってる!』と、言われました(笑)」(のん)
「子宮口全開になり、痛くて叫んでいるところに助産師さんが登場。なんと幼馴染でした。何年かぶりの再会に、『ひ~さ~し~ぶ~り~!!!』と、叫びました」(ゆいゆい)
「汗だくになっている私のために、研修生さんが濡らした汗拭きタオルを用意してくれました。しかしそれはタオルではなく、私がついさっきまでしていた腹巻でした。気づいた私が笑ったら、助産師さんも気がついて『それ腹巻だよ!』と、その場が和みました(笑)」(しちゃん)
「健診のエコーでは、5人以上の医師・助産師から『女の子』と言われ続けた我が子。出産当日は、病院が女の子用のベッドや小物を準備してくれました。助産師が我が子を取り上げたら『……ん⁉ついてるよ!!』と、まさかの男の子。大慌てで、男の子仕様に変更する看護師さん。会陰縫合の医師から『僕は健診で見てないよね?』と、念をおされる始末です(笑)」(まい)
「分娩台に移動するタイミングが一番しんどいとは事前に聞いていたけれど、本当に本当に痛くて辛かった。『う~ま~れ~る~!!!』と、うなりながら叫んだら、助産師さんに『そんな簡単に生まれないから~』と、笑いながら言われました」(まるて)
「子宮口10cmの状態で、助産師さんが私を鼓舞するために『少しずつ、下に降りてきてますよ!』と、言っているのに対して、その横で『いや、1時間前から変わってないよ』と、小声で言った医師。私にも聞こえてますよー」(みー)
感動あり、笑いあり、イラっとありの夫にまつわるハプニング集
「第1子は予定日よりも1ヶ月早く破水。夫婦でパニックになり『とにかく産院と陣痛タクシーに電話して!』と、夫にお願いすると、事前に一緒に登録したのに『番号は何番だっけ⁉』と言い出す、ポンコツ具合い!恐怖と不安で震えるなか、自分で電話しました。タクシーで産院についたら即、分娩台となり、助産師さんから『夫さんも手伝って!とりあえずコートを脱ごうか!』と言われてなぜか靴を脱ぐ、ポンコツ具合い!!なんだかんだで無事出産し、ホッとして夫を見ると、我が子を抱きながら見たこともない顔で大号泣。マジであの顔の写真撮りたかった~。感動の涙は流せなかったけど、『私、幸せだなぁ~』って笑った第1子出産の記憶でした」(りーちゃん)
「上の子は予定日超過のため、バルーンからの促進剤の出産でした。促進剤をいれてからが激痛で、分娩台から飛び降りて走りたいくらい痛くて、叫びまくっていたら、助産師さんが様子を見に来て驚愕。私が身体をねじりまくったせいで、促進剤の点滴の管が抜け、血が床などに垂れ流し状態だったのです。立ち会っていた夫も気付かず、ズボンが『事件ですか⁉』レベルの血まみれに。助産師さんは笑いながら『夫さん、職質されちゃうよー、大丈夫?』と、みんな私放置で血の始末をしてました」(ちー)
「立ち会いの夫がへその緒を切ったら、出血を見て卒倒。すぐに目をさましたけれど一応……と、救急車で病院へ運ばれました。あまりの恥ずかしさに、出産の痛みが一気に吹き飛びました。入院中は、先生や助産師さん(出産時に関わっていない助産師さんからも!)、会う度に『夫さん何ともなくてよかったですね』『夫さん、あのあと大丈夫ですか?』と、声をかけられて、有名人になったなぁと苦笑いでした」(ちさと)
「帝王切開の当日、初めての手術で緊張してたけれど、私以上に顔が真っ青な夫を見て、落ち着きました(笑)」(のん)
「3人目ともなると、陣痛中でも横になって漫画を読んでクスクス笑っていた夫。13年経つけど思い出してはイラッとする」(りーりー)
コントロールできない痛さにキレまくり、などなどハプニング・エピソード
「夫によると、陣痛の痛みが最高潮だったとき、陣痛と陣痛の間は寝ぼけながら『大谷翔平に腰をバットで殴られてる!!! 』と、ずっとキレていたそうです。記憶にありません(笑)」(さゆ)
「何度いきんでもちょっと出てはまた戻る、を繰り返す我が子。助産師さんが『産道は狭いから広いところ(おなかの中)に戻ろうとしちゃうんだよね』と、言われて『いや出てきた方が絶対広いから!!やる気だせよ!!」と、生まれる前の我が子にブチ切れてました(笑)」(GU美)
「子宮口が開き始めた頃から『髪の毛が見えてるよー』と言われ、すぐ生まれるのかと期待してしまいました。そこから5時間たっても生まれず、『髪の毛は見えてるんだけどねー』と言われ続けるので、『それはもう分かってるんですー』と、イラッとした感じでつい返答してしまいました」(みっけた)
「リラックスするために好きなCDを持参しましたが、まさかの40時間超えの長期戦に。リピートしすぎて途中からイライラ(笑)もっと色々用意しておけば良かった」(かか)
「私は点滴のルートがとりにくい体質です。帝王切開中に看護婦が『(点滴の針が)ちゃんとささってないからさし直します!』と、言い出して。一発でさせないことがわかるので『やめてほしい』と、訴えたのに案の定、ルートがとれず抜いてはさしてを繰り返す。『あーもう痛いって!!!』と、マジギレしたらお医者さんが『え、痛い⁉ おなか?麻酔きいてない?』と慌てだし、ワチャワチャともめてるときに『おんぎゃあ!』と息子が誕生(笑)」(noa)
「陣痛のいきみ逃しのテニスボールを、産院へ向かう途中の車の中に落としてしまいました。テニスボールがゴム臭くてバッグの中にしまえず、上に乗せておいたら転がったようです。陣痛中、やはりどうしてもテニスボールが欲しいと夫に探しに行ってもらいました。そのあいだ、産院の円座クッションの端っこに座り、お尻に全体重をかけて乗り越えました(笑)」(はとも)
「いきむ時は、手すりと足かけを押して踏ん張らないといけないのに、一生懸命に引っ張っていました。お産が長時間だったので疲れと寝不足、さらに痛みで嘔吐したので空腹で頭バグっていたようです。途中、食事がでても何も食べれらずにいると、立ち会っていた実母がデザートのシャインマスカットを無理やり口に突っ込んできました(笑)」(りこまま)
「予定帝王切開でした。『処置するので移動します』と言われ、処置→病室にいったん戻る→手術室、と勝手に思い込み、夫に軽く『いってきやーす』と、言って病室を出たら、処置のあとそのまま手術でした。もうちょっと気合いを入れた声かけをすればよかったです。夫も『急に産声が聞こえてビックリした』らしいです(笑)」(ぽんでこん)
「帝王切開でうまれた我が子。羊水が口のなかに残っていたようで、産声は『オギャー』ではなく『ガラガラ~』と、うがいをしているような産声でした(笑)」(しかママ)
うんち?それとも赤ちゃん?はあるあるの分娩感覚
「分娩台の上では大便がくる感覚しかなく、いきむ時はひたすら『うんこ!』と叫んでいました。ずっとうんこが出ないか不安でしたが最後まで出ず、途中で小便を……」(まめ)
「いろいろな記事で、そういう感覚になると読みましたが『まさか~』と、半信半疑でした。分娩台に乗る直前の陣痛が想像以上の痛さで『うんこ出ます~!!!!』と、本気で叫んでいました。“まさか”大人になって真面目に『うんこ』と叫ぶとは……。陣痛室ではひとりだったので(他人に聞かれず)本当に良かった(笑)」(さかな)
「分娩台に移動してからは便意と同じ感覚しか来ず、ひたすら『うんこ!』と言いながらいきんでいました。結局尿が出て、その後うんこでなく我が子が出てきました。夫は私が『うんこ!』を連呼する記憶しかないそうです(笑) 産後1ヶ月くらいは、娘は1日に8回以上もうんこをするので『産むときに私がうんこを連呼したせい⁉』と、本気で心配になりましたが、成長とともにうんこの回数は減り、安心しました」(まめ)
「出産を終えて安静中に隣の分娩室から『絶対うんこ!』『大丈夫、赤ちゃんだよ!』と、言うやりとりが聞こえてきて、笑ってしまいました。でも、うんこと思ってしまう感覚はすごくわかる」(ねこすき)
「1人目は38週に帝王切開して3900g超え。2人目は40週5日でVBACK(自然分娩)で4400g超え!『良く産んだね!』と、驚かれて笑われます。しかし2人目は、出産直後に胎便を両手にこんもり乗る量を出したあとの体重測定だったので、『出す前だったら4500gいってたわ』と、言われております」(ぱぴこ)
「40時間の長いお産を経て『やっと娘に会えたー!』と、思ったら、カンガルーケア中に娘が2度もうんち!入院中や娘と写真を撮ることを想定して用意したマタニティ兼授乳ワンピース2着が10分でウンピースに。今ではいい思い出です(笑)」(さくまま)
出産後もいろいろあるのよ、くすっと笑えるハプニング集
「陣痛室で痛みに耐えているときに夫が到着。汗だくの私をみて陣痛室備品のうちわを手に取り、ずっと仰いでくれました。とても心地よい風でした。そして生まれた赤ちゃんと共に初の家族3人の写真撮影。夫は無意識にそのうちわを手にしていました。それは某国民的男性アイドルの顔面が載ったライブグッズのうちわだったのです。写真中央にはほぼ実物大サイズの彼のキラキラ笑顔。まるで男性アイドルが主役のような写真になりました……(遠い目)」(もちもち)
「出産後、お尻が緩くておならがコントロール出きませんでした。産院でほかのお母さんと一緒に授乳中も大きなおならが何回もでてしまい……。恥ずかしくて『大きなおならがでたね~』と、赤ちゃんがやったことにしてしまいました」(まいまい)
「予定帝王切開でした。初めての出産でよくわからないまま特別室を予約。確かに居心地は良かったのですがベッドが広い。しかもリクライニングがない。昇り降りに余計な時間がかかり、そのたびに傷口が傷む。普通のベッドが良かったです」(にの)
「帝王切開で出産。傷が痛いし、母子同室でトイレに中々行けなかったので、我慢していたら便秘になりました。先生に相談して整腸剤を飲んでも中々改善せず、ようやく便意がきた~!でも溜まっているから時間がかかるだろうと、赤ちゃんをナースステーションに預けようとしたら誰もいない。しかし容赦ない便意が襲ってくる。ナースコールで呼び出してトイレに駆け込みましたが一歩間に合わず……(笑)次に出産するときはお値段が少しお高くても、トイレ付きの個室にします」(あんこもち)
「出産は痛かったけど短時間で終わり、いわゆる安産でした。むしろ産後、傷が痛くて痛くていきめず便秘に。とうとう吐き気までしてきて、トイレでどうしようもなく辛くてナースコール。人生初の摘便をしてもらいましたが、これが激痛。出産で泣かなかったのに摘便で泣いた……」(かわさき)
今回もさまざまな人間ドラマが届きました。出産時の「うんこ」エピソードはもはや定番ですが、産後、便秘で悩む女性は多いようです。
総合病院・クリニック・助産院など様々な場所に勤務し、これまでに数千人の母子のケアに携わられた助産師の濵脇文子先生に聞きました。
「産後の便秘はあるある。消化吸収の良い食べ物を選びましょう」と、濵脇先生
「胎児の定位置は、本来ならば腸がある部分です。胎児が成長するにつれて、腸は脇に追いやられ、膀胱も圧迫されます。出産時には赤ちゃんは臓器を圧迫しながら、ある部分は引き伸ばしながら 産まれてきます。そして出産後、臓器は本来の位置に戻ろうとします。
こういった妊娠・出産時の負荷や産後の急速な身体の変化で、臓器が一時的に“普通ではない状態” になることがあります。具体的には尿意や便意の感覚が鈍くなる、などです。
膀胱がパンパンなのに尿意がおこらず、カテーテルで排尿することは、産後直後は珍しくありません。
コメントでは便意はあるものの『会陰切開の傷が痛くていきむのが怖い』とありましたが、それも便秘を助長させる原因のひとつで、病院によっては産後、最初から予防的に便秘薬を処方する病院もあるほどです。
『私はスルスルでたよ』という経産婦さんもいると思いますが、個人差だけでなく予防的に便秘薬を処方されていた可能性はあります。
便秘について心配な場合は、助産師さんに相談してみてください。便秘が続くと便が硬くなり、エピソードのように摘便になることもあります。
そして予防策としては産後の暴飲暴食は控えましょう(笑)
実は食べ物の消化と吸収にはすごいパワーとエネルギーが必要で、出産でへたっている腸には負担になる可能性があるからです。
出産を終えて、妊娠時に我慢していた生ものやアレやコレやを食べたい!という願望はあると思いますが、消化吸収の良い食べ物を選び、水分をしっかりとることをおすすめします」
濵脇文子(はまわき ふみこ)
助産師・保健師・看護師。大阪大学招聘准教授。星薬科大学非常勤講師。総合病院・クリニック・助産院など様々な場所に勤務。母と赤ちゃんの笑顔が大好きで、数千人の母子のケアに携わります。産前産後ケアセンターの立ち上げに参加したり、民間企業での事業開発など多方面で活躍。自治体の講演や各種メディア執筆では、ひとりひとりのペースにあわせた母に寄り添う姿勢と、明るく軽快な語り口で人気を博します。
取材・文/和兎 尊美、たまひよONLINE編集部
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2024年7月の情報で、現在と異なる場合があります。