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【医師監修】マタ旅って本当にダメなの?医師が言う「自己責任」の真意とは

妊娠中の旅行がより身近になっていますが、気軽に行くと危険な場合も!
それでも旅行に行きたい妊婦さんに、医師はよく「自己責任」という言葉を使います。その真意とは何でしょうか。

記事監修

【産婦人科医】竹内正人 先生

【産婦人科医】竹内正人 先生

日本医科大学大学院修了。米国ロマリンダ大学留学を経て葛飾赤十字産院などに勤務。よりやさしい「生まれる・生きる」をサポートするため、国や地域、医療の枠を終えて活動中。著書・監修書も多数。

実は、マタ旅は危険と隣り合わせなんです

たまごクラブが産後ママ100人にアンケートを行ったところ、半数以上が妊娠中の旅行=マタ旅を経験していたという結果に!
より身近になりつつあるマタ旅について、自身も学生時代から世界諸国を放浪し、旅程管理主任者の資格を持つ、東峯婦人クリニックの竹内先生は「妊娠中の旅行はメリットも多く、僕自身は悪いことではないと思っています。ただ以前と比べて妊娠中の旅行のハードルが低くなり、リスクを考えずに気軽に行く妊婦さんが多くなっているのが気がかり」と警鐘をならします。

旅に行く危険を、きちんと理解して

「例えば、ひどいつわりの妊婦さんが旅行すると、つわりが軽くなって体調が回復することがあるんです。リフレッシュすることで、妊娠生活や出産に前向きになることもあるんですよ」と竹内先生。

その反面、マタ旅当日に体調が悪くても、楽しみにしているパパや家族に言い出せず、体調を悪化させてしまう妊婦さんもいるそう。

「旅行先では産院がすぐに見つからなかったり、受診に時間がかかることがあります。さらに、救急搬送された場合、主治医ならすぐに判断できることも、初めて診る医師にはそれが難しい場合も。近くの産院で救急の対応ができず、たらい回しになってしまうリスクもあるんです。妊婦さんはたとえ健診で問題がなくても、いつ何が起こるかわからないリスクを抱えています。それを理解した上で、旅行中の突然のトラブルに自分たちが対応できるか、きちんと考えて準備することが大切です」。

“自己責任”は「何かあってもすぐに対応できないかもしれない」の裏返し

「医師はマタ旅に対して“自己責任”という言葉をよく使います。これは、妊婦さんを突き放しているわけでは決してありません。旅行中にトラブルがあり、主治医以外の産院を受診する場合、母子健康手帳を確認したり、妊娠経過を聞くなどして情報収集しなければなりません。主治医であれば対応できても、場所が違えば処置が遅れることもあります。“自己責任”の真意は『旅先では必ずしも適切な対応が受けられるわけではないよ』という言葉の裏返しなんです。

その面から考えても、海外旅行はあまりおすすめできませんね。言葉の問題はもちろん、旅行先で入院した場合は高額の請求がくることもあります。また、現地で早産をして赤ちゃんがNICU(新生児集中治療室)に入院するようなことがあれば、より高額になってしまいます。それを妊婦さんだけでなく、パパやまわりも理解し、もし旅行をするのであれば何かあったらすぐに引き返せるような場所を選ぶのがベターです」。

旅行は移動時間が2~3時間内のところに

それではマタ旅は、いつ、どんな場所がいいのでしょうか。

「まず、必ず主治医に相談して許可を取るのが大前提です。それにプラスして①妊娠経過が順調、②妊娠16~31週の間、③移動時間が2~3時間の場所、という条件がそろっていることが理想です。妊娠中期以降に安静を指示された人は、旅行は控えましょう。あちこちに観光に行くのではなく、人ごみを避けて宿泊先でのんびりできるプランがおすすめです。とにかく、トラブルに備えた二重、三重の準備をして、何かあればすぐに引き返す勇気を持ちましょう」。

いかがでしたか? マタ旅はメリットもリスクもきちんと理解して、無理をしないことが大切! ママがリラックスできる環境を整えれば、おなかの赤ちゃんにもいい影響があるかもしれませんね。
(文/たまごクラブ編集部)

初回公開日 2017/9/1

※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。

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