選べる出産祝いカタログギフト導入院をご紹介!佐久医療センター
今回ご紹介するのは、長野県佐久市にある「佐久医療センター」。産科医の近藤沙織先生、助産師長深町京子さん、外来主任助産師の春山裕子さんに話を聞きました。
ハイリスク妊婦でなくても気軽に利用を
佐久医療センターは、長野県の東信地域に2つある地域周産期医療センターの1つ。産科と小児科が連携し、高度な医療の提供を目指しています。
「当院は、他の医療施設から紹介のあった中等度から高度のリスクがある妊婦さんを受け入れています。そのため、何かリスクがないと利用できないのでは?と思われる妊婦さんも多いようですが、そんなことはありません。どなたでも出産できる施設です」
リスクが高い・低いに関わらず、産科と小児科が連携しているのは、ママの安心感につながります。
「産科の病棟は2階にありますが、同じフロアにNICU(新生児治療室)もGCU(新生児回復室)もあります。そのため、赤ちゃんがNICUに入ることになったとしても、医療スタッフはママのことも赤ちゃんのこともよく把握していますし、ママと赤ちゃんの行き来がしやすいのも、当院の良さだと思います」
妊婦健診では助産師が細やかに対応
妊婦健診では、医師の診察の前に毎回、助産師さんの問診があります。
「助産師の問診では、妊婦さんが抱える日常生活での心配や妊娠に伴う不安などを聞き取って、医師につなげています。また、その時々で一人ひとりに応じた保健指導を行っています」
なごやかな雰囲気の中で助産師さんが話を聞いてくれるので、リラックスしてなんでも相談できそうです。また、産後の育児に備えた指導も個別に行ってもらえます。
「妊娠37週前後の問診時間には、赤ちゃんの人形を使いながら抱っこの仕方や授乳のポジショニングを教えたりもします。パパも一緒に参加される方や、ご実家のお母さまと参加する方もいます」
だれにでも起こり得るトラブルに万全の備え
出産は、いつ何が起こるかわかりません。妊娠経過は順調だったのに、出産時に何らかのトラブルが起きて、緊急帝王切開になったり、大量出血をしたりすることもあります。そんな緊急時への備えも整えています。
「近年は不妊治療を経て妊娠・出産する人が増えていますが、その場合、癒着胎盤で出産時に大出血するリスクが比較的高いといわれています。また、高齢出産も血圧が高くなる、出血が増えるなどのリスクが上がります。当院では救急科の専門医のアドバイスも受けながら、緊急時の止血処置の訓練を行ったり、緊急時に備えた環境整備を行っています」
一人ひとりの希望に添ったお産を応援!
佐久医療センターでの分娩は、LDRと呼ばれる陣痛から出産、産後の回復まで移動せずに行える部屋で行われます。
「分娩の要望にはできるだけ添うようにしています。例えば、アロマでリラックスしたい、好きな音楽を流したい、室内を薄暗くしたい、自由な態勢で分娩したい、産後すぐに赤ちゃんを抱っこしたいなど、可能な限り実現できるようにしています。
また、TOLAC(帝王切開歴のある人の経腟分娩)や、双子妊娠の方の経腟分娩も、条件が整う場合は行っています」
入院生活は、出産翌日から母子同室が基本ですが、ママの疲労具合によって、赤ちゃんを預かってもらうこともできます。
「入院中の育児指導は、個別または2~3人のママと一緒に行っています。赤ちゃんが初めてうんちをしたときのおむつ交換に戸惑うママは多いのですが、そんなときもスタッフを呼んでいただければ、サポートしています」
地域と密に連携し、退院後もサポート
退院後は産後2週間健診、産後1カ月健診のほかに、必要に応じて利用できる産後ケアサービスや母乳相談があります。
「産後ケアサービスは一部自治体の助成を利用できます。また、急な乳房トラブルに関しては、休日や夜間も対応しています」
さらに、地域の訪問看護ステーションとも密に連携し、妊娠中から産後まで切れ目なく、ママと赤ちゃんをサポートしています。
「当院で出産したいんだけど…というお問合せはよくいただきます。産院選びにあたって不安なことがあれば、遠慮なくお電話ください。具体的なニーズに添ってお答えすることもできます」
問合せに関しては、午後3時~5時の時間帯が比較的落ち着いて応対できるそうです。
産院情報
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構成/たまひよ選べる出産祝い 編集部