「健診に費用はかかる?」「母子手帳はいつもらえる?」妊娠初期のギモン解消Q&A
妊娠中、定期的に受ける妊婦健診。スタートしてしばらくは、検査の流れやシステムに慣れないことも。多くの妊婦さんが「?」と感じた疑問について一問一答形式で産婦人科医に回答してもらいました。
Q 母子健康手帳はいつもらうといいですか?
A 心拍が確認でき、分娩予定日がわかる妊娠8~9週以降
母子健康手帳はママと子どもの健康や成長に関する情報を記録する冊子。妊婦健診時には持参が必要です。多くの場合、赤ちゃんの心拍が確認でき、分娩予定日が算出される妊娠8~9週以降に医師から母子健康手帳をもらうように指示されます。
Q 妊婦健診は公的助成のほかに費用がかかるの?
A 自治体から受診票をもらうまでの 診察や追加の診察は自費です
母子健康手帳と一緒に「妊婦健康診査受診票」がもらえます。これは、妊婦健診時に産院に提出すると、健診の費用の一部を助成してもらえるものです。受診票をもらうまでの診察や、健診以外の診察は自費になります。また、産院によって健診で行う検査などが異なり、受診票の限度額を超えることも。その場合は差額の支払いが必要です。
Q 同じくらいの週数の友人と検査内容が違います。どうして?
A 産院の方針で検査が加わることもあります
すべての妊婦さんに実施する検査のほかに、産院の方針で、検査が追加されている場合があります。また、妊娠初期に検査をまとめて行う産院もあります。その場合、公的助成の限度額を越えることがあり、差額の支払いが発生することが。気になる場合は産院に確認を。
Q 妊婦健診の回数が多い気が…どうして?
A 妊娠経過によっては 健診の間隔が短く、 回数が増える場合も
妊娠12~13週ごろまでは、胎嚢(赤ちゃんを包んでいる袋)の大きさや頭殿長(とうでんちょう)に誤差が生じることがあり、赤ちゃんの成長を確認するために健診間隔が短くなるケースもあります。
Q 超音波検査がおなかの上からでなく、びっくり!
A 妊娠12週くらいまでは、原則として 経腟での超音波検査です
妊娠初期の超音波検査は腟内に器具を入れて行うことがほとんどです。子宮の近くで、赤ちゃんや子宮、卵巣の状態をしっかり確認する必要があるためです。検査の際、下着を脱ぐので、着脱しやすい衣類がいいでしょう。また、靴も脱ぐことが多いので、脱ぎ履きしやすいものがおすすめです。
Q 「何か質問はありますか?」と言われても、とっさに思いつきません。 どんなことを聞くといいの?
A 日常、ふと気になったことを、 忘れないようにメモ書きして
初めての妊娠でわからないことがあるのは当然のこと。こんなこと聞いてもいいのかな? と遠慮せず、気になることは、医師やスタッフに聞いてください。医療者側もどんな不安があるのかなど、妊婦さんの情報を得られます。日常気になったことを、その都度メモしておくと、聞き忘れがなくいいでしょう。
初めての妊娠でわからないことがあるのは当然のこと。こんなこと聞いてもいいのかな? と遠慮せず、気になることは、医師やスタッフに聞いてください。医療者側もどんな不安があるのかなど、妊婦さんの情報を得られます。日常気になったことを、その都度メモしておくと、聞き忘れがなくいいでしょう。
●こんなことも聞いてOK
・お出かけ
お出かけしてから不安にならないためにも、行き先や所要時間、スケジュールなどを医師に相談し、アドバイスをもらいましょう。
・運動
それまで行っていた運動をしても問題ないか、新たに妊婦さん向けの運動を始めてもよいかなども確認してみましょう。
・仕事
仕事内容が体調や妊娠経過に影響しないかどうかも、相談できます。体に無理のない勤務についてのアドバイスも得られます。
監修/大槻克文先生、取材・文/茂木奈穂子、たまごクラブ編集部
初めての妊娠は、わからないことばかり。どんなことが起こるの? 何をしたらいいの? と不安も多い時期です。初めてのたまごクラブ秋号の「『産院選び』&『今後の見通し』妊娠したらまず“気になること”を解説!」特集では、多くの妊婦さんが気になっている、妊婦健診のこと、産院選びのことをわかりやすくまとめました。ぜひチェックしてみてください。
●記事の内容は記事の内容は2025年8月の情報で、現在と異なる場合があります。
参考/『初めてのたまごクラブ』2025年秋号「『産院選び』&『今後の見通し』妊娠したらまず“気になること”を解説!」