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妊娠中は要注意!りんご病の胎児への影響と予防策は?

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maroke/gettyimages

近年はしかの流行がニュースになることがありますが、はしか以外にもさまざまな感染症があります。身近なところではインフルエンザやノロウイルスなどがあり、妊娠中はこのような感染症には注意が必要です。今回はりんご病についてその感染経路や胎児への影響を小川クリニック院長 小川隆吉先生が解説します。

妊娠中のりんご病、胎児への影響は?

りんご病とは伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)と呼ばれ、子どもに多い病気です。症状としては、頬が真っ赤になり、手足にレース状の発疹(ほっしん)ができます。潜伏期間は10~20日で風邪に似た症状が現れ、発熱を伴うことも。大人では無症状の場合もあります。感染経路としては、飛沫(ひまつ)感染、接触感染、母子(胎内)感染になります。幼稚園、保育園、小学校などでよくはやるため、上の子が感染して家庭内でも感染…という可能性も。一度かかると免疫がつくので、かかったことがあるママは心配ありません。妊娠中にりんご病に感染すると、妊娠経過や胎児に深刻なトラブルを引き起こす可能性があります。重症の場合はまれに流産・早産を引き起こすことが。また、胎内感染すると、ウイルスが赤ちゃんの赤血球を破壊し、それによって胎児貧血を起こし、さらに心臓に負担がかかるために全身がむくみ、胎児水腫を起こしてしまいます。赤ちゃんが胎児水腫を起こしても、自然に治るケースもありますが、最悪の場合には胎児が亡くなってしまう場合もあります。

妊婦のりんご病はどのくらいの確率で胎児に感染するの?

NataliaDeriabina/gettyimages

妊婦が初めて感染した場合、約2割で胎児感染を起こし、そのうちの約2割が胎児の貧血や胎児水腫を起こし、これは、初めて感染したすべての妊婦さんの約4%になります。(IASR Vol. 37 p. 7-8: 2016年1月号)。また、妊娠28週以降は感染しても、重症化しにくいと考えられ、とくに妊娠初期の感染に注意が必要です。

検査によって免疫があるかチェック

自分が子どものころりんご病にかかったのかどうかわからない、2人目を妊娠中で、上の子がかかる可能性があるなど、りんご病の感染が不安な場合、免疫があるかどうかを調べることをおすすめします。病院で簡単に調べることができ、抗体があれば安心です。ない場合でも、予防をすることができます。

抗体検査を受けた先輩ママも!

「妊娠初期の時期に上の子がリンゴ病になりました。発症前に同じスプーンで食べたりしていたので、
私にうつっていないか心配でした。健診に行っている産婦人科でそのことを伝え、抗体があるか血液検査してもらいました。子どものころにかかったようで抗体がありひと安心しました」

「妊娠初期に、上の子がりんご病になりました。その数週間前から通っている園ではやっていたのですが。りんご病に感染しても見た目に症状が出ないこともあるとのことで、いつまでたっても不安がぬぐえないので、有料ですが抗体検査受けました。結果、過去にりんご病にかかったことがあったようで、自費なので高かったですけど、今後も不安を抱き続けながら妊娠生活を続けるのは嫌だったので、検査を受けてよかったです」

りんご病にかかってしまったら?治療法は?

shironosov/gettyimages

りんご病は予防接種も治療薬もありません。りんご病にかかってしまったら、発熱などの症状を和らげる対症療法が主な治療になります。そしておなかの赤ちゃんにトラブルの兆候がないか、くわしく検査をして経過をみていきます。妊娠週数やママの状態、赤ちゃんの状態によっても変わるため、治療やその後の対応については、医師とよく相談しましょう。

りんご病を予防する4つのポイント

りんご病は予防接種も治療薬もないため、感染の予防には自分でできる基本的な対策をするほかありません。妊娠初期はとくに以下のポイントを心がけましょう。

●外出時はマスクをする
自分でできる予防策の基本です。

●子どもが多く集まる場所に近づかない
りんご病は子どもに多い病気。流行する冬から初夏にかけてはとくに子どもが多く集まる場所は避けましょう。

●家に帰ったら手洗い、うがいを徹底する
ウイルスを体内に取り入れないようにする、基本です。

●流行時期は上の子と食器の共有は避ける
上の子が知らないうちに感染している場合も。流行時期は上の子とのキスや食器の共有は避けるのがベター。

赤ちゃんに感染する可能性があると、とても不安になりますが、どんな感染症でも予防が大切です。神経質になりすぎず、心配なことは医師や病院のスタッフに相談しましょう。

執筆者・編集者名
たまごクラブ編集部

監修/小川隆吉先生

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