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妊娠糖尿病と診断…母子に影響が出る”重症化”を防ぐ治療法を産婦人科医に聞きました

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igor_kell/gettyimages

妊娠糖尿病は、悪化すると妊娠中の母体だけでなく、赤ちゃんや産後のママの体にも影響を与える可能性があります。今回は、万が一、妊娠糖尿病と診断された場合の3つの治療方法を、産婦人科医の小川隆吉先生に教えていただきました。

妊娠糖尿病が「母体」に与える影響

妊娠糖尿病は、重症化すると、流産・早産や羊水過多など合併症の心配があります。高血糖状態が続くと羊水(ようすい)が増えて、羊水過多になる心配も。また、妊娠糖尿病を抱えていると、高い確率で妊娠高血圧症候群になる傾向があります。

妊娠糖尿病が「赤ちゃん」に与える影響

妊娠糖尿病を発症すると、赤ちゃんが巨大児になったり、出生後に低血糖になる可能性があります。
赤ちゃんは、血糖値コントロールのために大量にインスリンを分泌しますが、インスリンは発育を促進する作用があるため、4000g以上の巨大児になりやすく、難産の恐れも。また、出生後に低血糖になる心配もあります。

妊娠糖尿病になったら、産後も注意!!

妊娠中に「妊娠糖尿病」と診断された妊婦さんは、再発防止のために、定期的に検査を受けてください。
産後、血糖値はほぼ正常に戻りますが、将来4割近くが糖尿病を再発するという報告もあります。少なくとも1年に1回は検査を受けましょう。

妊娠糖尿病と診断されたら、今すぐできる治療法3つ

重症化を防ぐために、毎日の生活でできることと、医療的な対処法をまとめました。

妊娠糖尿病の治療法【1】食事療法

妊娠中毒症の食事療法は、糖分や脂肪分を控えめにした食生活を基本にします。治療のメインは、一般の糖尿病と同様に食事内容を見直して、血糖値の変動がだいたい95~120㎎/㎗の範囲で収まるようにコントロールします。糖分や脂肪分を控えめにし、妊娠中に必要な栄養を摂取します。

適切なカロリー摂取

標準体型の人は、1日の総エネルギー摂取量を体重(kg)×30+200kcalで計算します。BMI25以上の肥満体型の人は、付加分(+200kcal)を含めず計算するといいでしょう。

バランスよく食べる

3大栄養素の炭水化物、たんぱく質、脂質はもちろん、ビタミン、ミネラルなどもバランスよく摂取することが必要です。極度に増やしたり減らしたりするのは避けましょう。

小分けに食べる

1日3食規則正しく食べても血糖値に改善が見られない場合は、1日の総エネルギー摂取量は変えないまま、小分けにして食べる方法も。血糖値が比較的上がりにくくなります。

妊娠糖尿病の治療法【2】運動療法

食事に次いで血糖値を下げるのに有効なのは運動。適度な運動は、糖の消費を促します。ウォーキングなどの有酸素運動がおすすめですが、医師に相談してから始めましょう。

妊娠糖尿病の治療法【3】インスリン注射

注射によって、不足分のインスリンを補います。ただし、インスリン注射の治療では赤ちゃんの高血糖状態は改善されません。そのため、引き続き食事療法と運動療法が必要になります。

妊娠初期に注意が必要です

もともと糖尿病を抱えていた場合、赤ちゃんの器官形成期である妊娠初期はとくに注意が必要です。この時期に高血糖状態が続くと、赤ちゃんに影響を及ぼす心配も。そのため、早期からの血糖値コントロールが大切です。

妊娠糖尿病は、妊娠のために発症する糖尿病なので、産後症状は改善されます。もし妊娠糖尿病と診断されたら、医師の指導のもと、食生活の改善と適度な運動、生活習慣の見直しなどで、血糖値コントロールに務めましょう。(文・たまごクラブ編集部)

■監修:小川クリニック 院長 小川隆吉先生
日本医科大学卒業。同大学産婦人科講師、都立築地産院産婦人科医長を経て、1995年より現職。セックスカウンセラーセラピスト協会会員、日本不妊学会会員。

■参考:たまひよブックス「いつでもどこでもHAPPY妊娠・出産ガイドBOOK」(ベネッセコーポレーション刊)

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