お産入院中から使える!出産直後の不快症状に効く“バスタオル”活用法
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帝王切開や会陰(えいん)切開の傷の痛みなど、出産直後に起こる不快症状。それを、手軽に解消できるアイテムが、“バスタオル”なんです。大判だから、体の動きをサポートするのに最適。バスタオルさえあれば、お産入院中からすぐできる簡単ケアを、産後リハビリテーション研究会代表の理学療法士・山崎愛美さんに教えてもらいました。
会陰切開の傷の痛みには、“円座代わりにして座る”
「会陰切開の傷が痛まないように、多くのママが産後に使っている円座は、バスタオルで代用することもできます。U字型に巻いたバスタオルをおしりの下に置き、左右の坐骨(床面に当たる、骨盤の最下部の骨)がしっかり乗るようにします。太ももの下には、座りやすいサイズにたたんだバスタオルを敷いて、体重がうまく分散するようにしましょう」
バスタオルの置き方は?
「U字型に巻いたバスタオルの手前に、座りやすいサイズにたたんだバスタオルを置きます。お産入院に円座を持って行かなくて、思った以上に痛みがつらいというママは、すぐ試してみてください」
帝王切開の傷の痛みには“寝返りをサポート”
「普段はなかなか気づかないですが、寝返りをうつときには意外とおなかに力が入るので、帝王切開で出産したママは傷が痛むことも。そんなときは、バスタオルを敷いて寝ましょう。寝返りをうちたい方向と反対側のバスタオルの端を持ち、バスタオルを引き上げるようにすると、寝返りをサポートしてくれ、痛みが軽減されます。緊急帝王切開で心の準備ができていなかったというママも、バスタオルならきっと持っていると思うので、おすすめです」
母乳が出にくい、詰まりやすいときは“わきを伸ばして血流促進”
「産後すぐに起こりがちな授乳のトラブル。母乳は血液からつくられるので、おっぱいまわりの筋肉を伸ばすストレッチで、普段から血流をよくするのがおすすめ。腕を曲げずにすむ位置でバスタオルの両端を持ち、頭上に上げます。そのまま横に倒れ、1分キープ。わきが伸びているのを意識しましょう。赤ちゃんのお世話で筋肉がこった上半身も、すっきりしますよ」
産後になってみないと、自分の体に起こる不快症状はわからないもの。妊娠中に対策グッズを用意するか迷う人は、紹介したバスタオル活用テクから試してみては? バスタオルは何かと使えるので、お産入院には多めに持って行ってもいいかも。産後、不快症状に悩んだときは、一度ぜひ実践してみてください。(文・たまごクラブ編集部)
■監修:よしかた産婦人科 理学療法士 山崎愛美
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