妊娠判明、夫のそっけない態度に号泣。しかし、出産後はガラリと変身
ライターの“そうママ”です。28歳で妊娠・出産し、現在は主婦兼ライターをしながら子育てをしています。妊娠中の夫について、私の体験をお話します。
嬉しい妊娠判明! 予想外の夫の反応にショックの涙
今からちょうど1年前、夫の転勤にともなって仕事を辞め、誰も知り合いのいない地に引っ越してきました。その直後、つわりの症状があり、「まさか」と思いながら妊娠検査薬で検査してみると、やはり陽性。
念願の妊娠が嬉しく、「夫が知ったらどんな反応をするかな」と、私はドキドキしながら夫の帰りを待ちました。仕事から帰ってきた夫に妊娠のことを伝えると、「え、冗談でしょ?」と、まさかの返事が…。
「少しでも喜んでくれるかな」と思っていた私は、その場で号泣してしまいました。慌てた夫が「ごめん、悪かった。突然のことでびっくりして」とすぐに謝ってくれましたが、ショックでした。「夫は妊娠がそれほど嬉しくないのかな…」と不安な気持ちになったのです。
妊娠中、夫のそっけない態度にますます募る不安…
それからしばらくの間は、つわりに苦しむ毎日でした。常に吐き気がして、ろくにご飯も食べられず、1日中家のなかに引きこもっていました。
夫は仕事や飲み会で帰りが遅いことが多く、「夫は今まで通り生活しているのに、何で私だけこんなつらい思いをしなければならないのだろう」と。ひとり泣いてしまうことも。
仕事から帰ってきた夫に、「今日も1日中、寝てたの?」と言われたときは、「好きで寝ているわけじゃない!」と、本当に腹が立ったのを思い出します。
なんとかつわりの時期を乗り越え、安定期に入ると、徐々に胎動が感じられるようになりました。私はドラマなどで見る、妻のおなかに手を当てて微笑む夫の姿をイメージしていたのですが、実際は「あ、今動いた!」と私が言っても、隣の夫は興味なさそうにテレビを見ているだけ。とてもがっかりしました。
ついに出産! 夫に芽生えた「父親」という自覚
ついに出産当日。私は夜中の1時に陣痛がきて、それから3時間半後に出産するという、かなりのスピード出産でした。私は里帰りをしており、深夜ということもあって、夫は出産に立ち会うことはできませんでした。
出産後にふと携帯を見ると、夫からのメールが届いていました。そこには、「お疲れさま、よく頑張ったね。無事に生まれてくれてよかった、本当にありがとう。今向かっているので、2人に会えるのを楽しみにしています」とあり、思いがけない夫からの言葉に胸が熱くなりました。
そして病院に着いて、生まれたばかりの息子を嬉しそうに抱く夫の姿を見て、「やっと父親になった実感がわいたのかな」と思いました。
出産後は家事、育児を手伝うイクメンパパに!
出産から1ヶ月後、里帰りを終えて自宅に戻りました。妊娠中のそっけない態度の夫を思い出すたび、「出産後に育児を手伝ってくれるかな」、「赤ちゃんをかわいがってくれるのかな」と、とても心配していました。
しかし、やはりわが子はかわいいようで、夫は仕事から帰って来るといつも寝室へ直行! まず息子の寝顔を見に行きます。また、週末はおむつ替えやミルクの準備も積極的にしてくれて、夜は必ず息子をお風呂に入れてくれます。
私が息子を寝かしつけている間に皿洗いをしてくれたり、お風呂掃除をしてくれたりと、家事を手伝ってくれることも。夫の変化に驚きつつも、家事、育児ともに協力してくれるので、とても助かっています。
夫は、おなかのなかで赤ちゃんを育てていた私と違い、子どもができたという実感がわきにくいところがあったのかもしれません。しかし、実際にかわいいわが子を見たら、夫の態度が一変し、イクメンパパになってくれたので、それほど心配しなくてもよかったなと感じています。うちの夫は、妊娠中からママになることを実感した私よりも、時間をかけて少しずつお父さんになってくれたように感じています。
[そうママ * プロフィール]
主婦兼ライターのそうママです。30歳までには子どもが欲しいと思っていた矢先、28歳で妊娠、出産し、現在3ヶ月の息子と旦那の3人暮らし。平日は旦那の帰りが遅く、ほぼワンオペ育児ですが、「ゆるく楽しく」をモットーに日々育児に奮闘中です。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。