[妊娠3〜10ヶ月]赤ちゃんの成長によって胎動はどう変わる?
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赤ちゃんはおなかの中で何をしているの? 妊婦さんなら誰でも、少なからず気になりますよね。その手がかりとなるのが「胎動」です。多くのママが妊娠5ヶ月くらいから感じ始め、出産直前まで続くもの。妊娠3ヶ月から10ヶ月までの胎動の変化について、丸茂レディースクリニック院長の丸茂元三先生にうかがいました。
妊娠3〜4ヶ月:ほとんどのママが胎動を感じていません
「赤ちゃんが動いて子宮の壁を押したり触れたりすることで、ママがその動きを子宮の壁を通して感じるのが胎動です。この時期の赤ちゃんはまだ小さく、胎動を感じられないママがほとんど。早ければ、妊娠4ヶ月後半くらいから感じ始めるママもいます」(丸茂先生・以下同)
妊娠5〜6ヶ月:かすかな胎動を感じ始めます
「個人差がありますが、多くのママが初めての胎動を感じます。赤ちゃんが小さいうちは『ガスが腸の中で動く感じ』『泡がはじけた感じ』と表現されるように、やさしくかすかな動きとして感じることが多いようです」
妊娠7〜8ヶ月:胎動が力強くなってきます
「これまでの胎動と比べて、はっきりと力強い胎動に変化。赤ちゃんの成長を胎動で実感できる時期です。赤ちゃんがダイナミックな動きをしたときは、寝ていても目が覚めてしまうほどの衝撃を感じることもあります」
妊娠9ヶ月:子宮が狭くなり、胎動は痛いほどに
「赤ちゃんが大きくなり、子宮の中が狭くなるため、ママはますます力強い胎動を感じるようになります。赤ちゃんが動くとおなかが波打つ様子や、おなかの皮膚越しに赤ちゃんの足などが浮き出る様子が確認できることもあります」
妊娠10ヶ月:お産に備え、元気に動いています
「臨月になると胎動が減る、と言われることがあります。でも、実際は赤ちゃんが大きくなり、動けるスペースが減るために、ダイナミックな動きが少なくなるだけ。お産に備えて頭を骨盤に入れ始めますが、元気に動いています」
かすかな胎動を感じ始めてから、ダイナミックな力強い動きになり、おなかの外側からも目で見えるような動きにまでなる胎動。おなかの赤ちゃんの成長を実感しながら、変化を楽しみたいですね。(文/樋口由夏、たまごクラブ編集部)