毎日、嘔吐…つわりで寝たきり&点滴の日々。そんな私が、“りんごの香り”で回復へ!?
今年3歳になる娘を育てている、ママライターかえるです。私の場合は、38歳で予想外の妊娠。喜びもつかの間、5週目くらいからつわりに苦しむはめになり、散々な妊婦時代を送りました。「もうだめかも……」とへこむ日々でしたが、健診のたびに赤ちゃんが着実に成長し、人間の形になっていく様子を見てがんばりました。
「吐き気が止まらない」に苦しんだ妊娠初期
つわりについては、程度は違うものの皆さん経験することが多いようです。私の場合はというと、家のビニール袋がすべてなくなるまで吐いてしまうという重症でした。吐くたびにおしっこが漏れたのも情けなかったです。3ヶ月間寝たきりでしたので、筋力が落ちて駅の階段も上れないほどでした。
あちこちで入院を断られ、無理をきいてくれた内科で毎日点滴をしてもらい、吐き気止めを処方してもらいました。いつもなら徒歩5分の道も、ラーメン屋さんを見て「おえっ」太陽がまぶしくて「うっ」、駅の階段でまた吐いて、クリニックの入り口のエレベーターの匂いでやられ、またうずくまり…という状態。ただ、点滴のおかげで、脱水症状や栄養障害になるまでには至りませんでした。
「喉が塞がって飲み込めない」に苦しんだ妊娠中期
来る日も来る日も、ネットで他の人のつわりが何週目で終わったのかを調べて励みにしましたが、当時はうつ状態だったのではないかと思うほどでした。夜中に夫がインスタントラーメンを作る匂いや、仕事帰りのスーツで近寄られただけでも、その匂いに吐いてしまい周囲を驚かせていました。
それでも、赤ちゃんは関係なくすくすく育ち、実際のところ、つわりは赤ちゃんの発育には影響を与えないと安心しました。私の周囲にはつわりで離職した友人がいるくらい、妊婦にとっては切実な症状に思えるのですが…。つわりがある頃は、日常に起こる些細なことでもうらめしく、そして、つわりのない人がうらやましく見えてカリカリしていました。親にもあたってしまいましたが、あきらめずに接してくれた母には感謝しています。
妊娠4ヶ月頃、そろそろつわりがましになるはずなのに、今度は喉が塞がる感覚で物が飲み込みにくくなるという症状が現れました。喉の異物感は不眠につながり、耳鼻科で心身症を疑われて落ち込みました。
「もう治ってきたかな?」という時に、油や中華料理などの苦手な匂いで、また吐いてしまうという繰り返しがきつかったです。同じつわりでも、例えばフライドポテトばかり食べたくなる人もいたり、見るもので気持ち悪くなる人などがいたり、こればかりは傾向がよめないよう。私は、炭酸飲料とぶどうを皮ごと冷やしたものなら少しずつ摂ることができました。
“りんごの香り”が、つわり回復のきっかけに
5ヶ月目に入り、ようやくつわりがおさまってきました。早速、やりたかったマタニティヨガに挑戦。結果は、お香の匂いと逆転のポーズで吐いてしまいました。ちょっと調子に乗りすぎたようでした。でも、ちょうど紅葉の季節にさしかかり一泊旅行に出かけるなど、楽しいことがたくさんできました。
りんごの香りが精神安定につながるとかの話を聞いて、枕元にりんごを置いて寝ていました。そうして、りんごの香りから徐々にいろんなものの匂いに慣れる練習をしました。
予定日少し前に前駆陣痛が3日間続き、一度産院から帰されて、へとへとで39週目に50cm3600gの娘を出産しました。妊娠時にあらわれる不調は、更年期などの人生後半で遭遇する不調を軽くしたものらしいという噂を聞きました。本当かどうかは分かりませんが「今のうちに対処しておくのだよ」と、教えてくれているのかもしれないと思うと、それも無駄なことではないように思えます。そして、私にとってつわりは、食生活を見直すきっかけになりました。
[かえる*プロフィール]
現在41歳。3歳女児のママ。妊娠直後からのひどい腰痛が治らず、現在も同じ所が痛い…。それでも今後の人生、深呼吸と運動で痛みに打ち勝ちたいと考えています。流れでマインドフルネスにも取り組んでいます。夫は海外単身赴任中。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。