第六感は働く⁉ 赤ちゃんの性別判定 ~夫婦のじかん大貫さんの「ママ芸人日記」#23
2018年3月に男の子を出産した、お笑いコンビ「夫婦のじかん」の大貫さん。イラストレーター兼漫画家としても活躍中です。よしもと芸人・イラスト業・ママと毎日大忙しの大貫さんによるのコラム連載「ママ芸人日記」第23回です。
第六感は働く⁉ 赤ちゃんの性別判定
妊娠中、お腹の子が男の子なのか女の子なのか…非常に気になり、毎回の健診の度にワクワクドキドキしていました。
私の周りでは、大体妊娠16~20週頃にわかったという人が多かったのですが、私の場合は26週までわかりませんでした。
お腹が前に突き出していると男の子、体が丸みを帯びると女の子と言われたり。
顔つきがキツくなると男の子、穏やかな感じになると女の子。
お腹の上で紐に通した5円玉を垂らし、円を描いたら男の子、前後に揺れたら女の子…。
いろいろな説が巷で言われていたりしますが、私は特にどちらに当てはまるということもありませんでした。
正直、何か第六感的なものがはたらき、『母にだけはわかる何か』のようなものがあるのでは…と期待していました。
しかし、全くもって何も感じず、男の子か女の子か、本当に五分五分という感じで、どちらであって欲しいという気持ちも特にはなく、どちらでもまた違ったワクワクがある!という感じでした。
『妊娠』という、普段とは違う状態ということもあり、何か特別な力が湧いてくるのかもしれないと思っていたので、少し寂しい気持ちもありましたが、よくよく考えれば、それで何かひらめく方が稀有なことだと思い、平常運転な感覚も当たり前のことだなと思えました。
一方、不思議なもので、妊娠すると、『性別を断言してくる人』というものに遭遇することがあります。
私も、妊娠中のある日電車の中で、「あら、女の子でしょ!わかるのよ、私」と、突然見知らぬご婦人に話しかけられたことがありました。
ある程度年を重ねた方だったため、「何か私のような若造ではわからないことがこの人にはわかるのかも…もしかして、魔法使い…?」とまで思った程です。
一体何の根拠があって伝えてきてくださったのかはわかりかねますが、とても断定的だったので、そうなのではないかと思ってしまいました。
また、私の母も割とそういうタイプで、『これは…女の子だね!女の子って気がするな~』と、やはり女の子だと推測していました。
昔、どこかのご老人に聞いた計算式のような占い方のようなものがあるらしく、その計算からしても女の子だと言っていました。
しかし、実際に生まれた我が子は男の子でした。
ヤンチャで元気で、大きな男の子。
性別が26週で判明した際に、母に告げると…
「なるほどね!逆バージョンだったか!」
と言われました。
『逆バージョン』…。
そう言ってしまえばなんだかポジティブですが、ただただ外れただけなのでは…という言葉は飲み込んでおきました。
結果的に何の勘も働かなかったお腹の子の性別。
しかし、現在息子と過ごしている中で、未来がどんなものになるのかを想像する毎日の方が、性別よりも何よりも、何倍もワクワクするものとなっていることは間違いありません。
夫婦のじかん大貫さん プロフィール
吉本興業所属/夫婦お笑いコンビ「夫婦のじかん」の嫁担当。イラストレーターとしても活動中。相方は元・トンファー山西章博。息子(2018.3生)と夫との3人暮らし。2019年3月にコミックエッセイ「母ハハハ!」(PARCO出版)を発売。