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【医師監修】だれもがなる可能性が!「妊娠高血圧症候群」 母体、胎児ともに注意

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若い妊婦の肖像
west/gettyimages

「妊娠高血圧症候群」は妊婦さん特有の代表的な病気。その症状はほとんどなく、無自覚のうちになってしまう怖い病気です。しかも、“だれでもなる”可能性があります。順天堂大学医学部 産婦人科学講座 先任准教授の牧野真太郎先生に聞きました。詳しく紹介します。

「妊娠高血圧症候群」ってなに? どんな病気?

妊娠前は血圧が高くなかったのに、妊娠20週から産後12週にかけて高血圧になってしまった場合、または高血圧にタンパク尿がともなう場合に、「妊娠高血圧症候群」と診断されます。

だれにでも起こり得る病気なので、妊娠前よりも血圧が上がっている場合は、要注意です。
また、同じ妊娠中の高血圧でも、妊娠前から高血圧だった人は、「高血圧合併妊娠」と呼ばれ、体に大きな負担がかかります。

いずれにしても、妊娠中に高血圧になることは、ママと赤ちゃんにとってさまざまなリスクがあります。

どうして妊娠高血圧症候群になるの?

今のところはっきりとした原因はわかっていませんが、胎盤がつくられるときに、胎盤と子宮をつなぐ「子宮らせん動脈」という血管のつくられ方に問題があるという説が有力です。

細い「子宮らせん動脈」に血液をたくさん流そうとすることで、血管にストレスがかかり、それが高血圧の原因なのではないかと考えられています。

どんな人がなりやすいの?

□初めての出産
□ママが35才以上の初産
 □もともと太り気味(BMIが25以上・BMIの計算式は「体重kg÷(身長m)2」
 □妊娠初期に高血圧になった
 □家族に高血圧の人がいる
 □前回の妊娠で妊娠高血圧症候群になった
 □持病(腎臓病や糖尿病、甲状腺機能異常)がある
 □多胎妊娠

初産や、もともとぽっちゃり体形のママなどは要注意。
一般的に35才以降から高血圧になりやすい傾向に。40才以上はさらに発症率がアップ。また、妊娠前は高血圧ではなくても、親やきょうだいなど身内に高血圧の人がいる場合も、注意が必要です。

おなかの赤ちゃんに影響はあるの? 出産はどうなるの?

重症化すると、母体側の脳やほかの内臓の血管がダメージを受け、けいれん発作や脳出血、分娩前に胎盤がはがれてしまう常位胎盤早期剥離などのさまざまなトラブルを引き起こすことがあります。

またおなかの赤ちゃんは、胎盤を通して赤ちゃんに血液が供給されないため、赤ちゃんが発育不全になるリスクも。

ただ、妊娠高血圧症候群は、基本的にお産をすれば治ります。出産はしっかり血圧管理ができれば経腟分娩も可能ですが、帝王切開になることもあります。

血圧の急上昇を防ぐために無痛分娩を行うケースも多いでしょう。

妊娠高血圧症候群は怖い病気というイメージがありますが、きちんと妊婦健診を受けること、血圧の管理をきちんとすることが早期発見や重症化を防ぐことにつながります。

リスクが低いと思われる妊婦さんでも、高血圧になる可能性はあるので、油断せず、しっかり健康管理していきましょう。(文・樋口由夏、たまごクラブ編集部)

監修/【産婦人科医】牧野真太郎 先生

初回公開日 2020/1/25

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