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新型コロナウイルス 期待されている薬は妊婦には禁忌、妊婦が感染したらどうなるの?を、医師に聞く

若い妊婦服用する薬
gpointstudio/gettyimages

感染が広まりつつある新型コロナウイルス。妊婦さん向けの情報が少なく、不安になっている人も多いのでは?潜伏期は、1日〜12.5日  妊婦さんに伝えたい、新型コロナの基礎情報を医師に聞く」に引き続き、PART2では、妊婦やおなかの赤ちゃんへの影響など、妊婦さんが抱きがちな疑問について、日本産婦人科医会幹事で横浜市立大学産婦人科講座准教授倉澤健太郎先生に、2020年3月5日時点で分かっていることを詳しくお聞きしました。

新型コロナウイルスに感染すると、妊婦さんは重症化しやすいの? おなかの赤ちゃんへの影響は?

現時点では、妊婦さんが重症化しやすいという報告はありません。2月12日付けの医学雑誌「ランセット」の報告では、中国で新型コロナウイルスに感染した妊婦の9例を解析したところ、経過や重症度は、妊娠していない場合(非妊婦)と変わらず、子宮内感染も見られなかったとしています。
ただし、念のため妊婦さんはこまめに手洗いをする、人込みを避けるなどの予防策は徹底しておきましょう。
また、現時点では妊娠初期に新型コロナウイルスに感染した出産例がないため、おなかの赤ちゃんへの影響はまだわかりません。胎児への直接的な影響は考えにくいとされていますが、今後の状況を見守っているところです。

感染してしまいそうなので、妊婦健診に行くのがおっくうです…

自分自身が新型コロナウイルス感染の可能性がある場合は、「帰国者・接触者相談センター」に電話で相談しましょう。ゆとりがあれば、その旨をかかりつけ医に電話で報告していただければと思います。
一方で、感染していない健康な妊婦さんが、感染が心配だからといって自己判断で妊婦健診を受けなくなることも心配です。
妊娠中は切迫流産や切迫早産など、自覚症状がないうちに進行している場合もあり、定期的に健診を受けることはとても大切です。
病院やクリニックによって、健診間隔を工夫したり、両親学級など集団の指導を個別に対応したりしていますので、かかりつけ医にご相談ください。
繰り返しになりますが、手洗いやアルコール消毒などの徹底、マスクの着用などしっかりと予防をした上で、必要な妊婦健診はちゃんと受けていただきたいと思います。
ただし、不要不急の外出や、映画館やコンサートその他の娯楽施設など、閉鎖空間に不特定多数の人が集まる場所に行くことは、しばらくの間避けたほうがいいでしょう。

妊婦が感染してしまった場合、出産や産後はどうなりますか?

現時点では、新型コロナウイルスに感染した、あるいは感染の疑いが強い妊婦さんの出産は、指定医療機関で帝王切開での出産になる可能性が高いですが、症状や医療機関の体制によって方針が異なることもあります。
産後も同様で、ママと新生児(生まれた赤ちゃん)は、ウイルスが陰性になるまでは母子分離で入院し、授乳も避けることを勧める病院もあると思いますが、状況が変われば対応も変わるでしょう。。

新型コロナウイルスの特効薬として期待されている薬には、妊娠中もOKなものはある?

新型コロナウイルスに有効なのでは、として期待されている抗インフルエンザウイルス薬の「アビガン(一般名:ファビピラビル)は、妊婦さんの服用は基本的には禁忌です。そのほか、一部の抗HIV薬などもその効果を期待されており、妊婦に禁忌とはなっていない薬もありますが、特効薬は今のところありません。新型コロナウイルスに感染した場合は安静や食事などの対症療法が中心です国内でぜんそくの治療薬である吸入ステロイド「オルベスコ(一般名:シクレソニド)が有効であったという報告がありますが、限られた症例ですし、今後の研究結果を待ちたいところです。

マスクもアルコール消毒液も手に入らない! どうすればいいの?

マスクがないからと、同じマスクを何日も使ったり、使い回したりしている人がいますが、基本的に使い捨てマスクの使いまわしは、感染リスクを上げてしまうのでNG。
使い捨てマスクを洗って使うのも、菌やウイルスを広げてしまう可能性があるので避けたほうがいいでしょう。
綿素材のマスクならこまめに洗って使う、人込みに行く際にはハンカチやタオルで口を押さえるなど、上手に使って工夫しましょう。市販のマスクが必須アイテムというわけでもありません。
またアルコール消毒液がなければ石けんで手洗いすれば大丈夫です。外出先で石けんもない場合は、流水で十分に手洗いしましょう。

いろいろな情報があふれていて、とにかく不安なのですが…

妊婦さんはとくに不安になってしまうかもしれませんが、基本的に健康だからこそ妊娠しているのです。持病などがなければ、過度な心配は必要ありません。妊婦さんに限らず、実際、新型コロナウイルスに感染したとしても、多くの人は自然に回復します。
必要な対策や予防はしっかりして、よく寝て・よく食べて・リラックスして過ごすことが大切です。

新型コロナウイルスについては、妊婦さんに対する情報が圧倒的に少ないため、心配してしまいがちですが、しっかりと予防をすれば、過度に恐れることはありません。妊娠生活を安心して過ごしたいものですね。新しい情報が入れば、また別の機会にお知らせします。

(文・樋口由夏、たまごクラブ編集部)
※取材内容は2020年3月5日時点のものです。

■監修/公益社団法人 日本産婦人科医会幹事 倉澤健太郎先生
横浜市立大学産婦人科准教授。今回の新型コロナウイルスの妊産婦さん向けの情報発信に携わり、日々尽力されています。

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