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潜伏期は、1日〜12.5日  妊婦さんに伝えたい、新型コロナの基礎情報を医師に聞く

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若い女性の病気
maroke/gettyimages

感染が広まりつつある新型コロナウイルス。妊婦さん向けの情報が少なく、不安になっている人も多いのでは? 妊婦さんに今できることについて日本産婦人科医会幹事で横浜市立大学産婦人科講座准教授の倉澤健太郎先生に、2020年3月5日時点で分かっていることを詳しく聞きました。

新型コロナウイルスには どうやって感染するの?

現時点では、「飛沫(ひまつ)感染」と「接触感染」の2つが考えられています。
・飛沫感染とは・・・感染者のくしゃみや咳(せき)、つばなどからの感染。
・接触感染とは・・・(手すり、ドアノブなどからも含めて)、ウイルスに触れた手で口や鼻などの粘膜を触ることによる接触感染。

うつってから発症するまでの潜伏期は、1日〜12.5日(多くは5〜6日)と報告されています。また、この潜伏期にも他人にうつしてしまう感染力があることが示されているので、注意が必要です。

感染したかも?と思ったらどうしたらいい?

メディアなどでも報道されていますが、以下のような症状があったら、最寄りの保健所などにある「帰国者・接触者相談センター」に電話で相談しましょう(下記参照)。
1 風邪の症状や37.5度以上の熱が4日(妊婦さんの場合は2日)以上続く
2 強いだるさや息苦しさがある

大きな特徴は、発熱と上気道(じょうきどう)症状(咳、喉の痛み、鼻水)です。基本的な症状は風邪症状と同じで、全身の倦怠(けんたい)感が強く出ることが報告されています。
重症化しやすい高齢者や基礎疾患がある方に加えて、念のために妊婦さんも、こうした状態が「2日以上続いたら」まずは電話で相談しましょう。
センターに相談した結果、新型コロナウイルスに感染した疑いがある場合、専門の「帰国者・接触者外来」を紹介しています。マスクを着用し、公共交通機関の利用を避けて受診してください。
また、医療機関を受診する際は、複数の医療機関を受診しないようにしましょう。

なお、症状がこの基準に満たない場合には、産婦人科の主治医や近隣の医療機関に相談してください。

各地元の保健所、都道府県の相談センター等の一覧は厚生労働省のサイトにあります。

また、38度以上の発熱がある場合は、新型コロナウイルスの心配よりも、インフルエンザにかかっている可能性があります。2日間の経過を待たずに産婦人科の主治医やかかりつけ医に電話連絡して、受診しましょう。

感染予防のために妊婦ができることはありますか?

妊婦さんに限らず、すべての人が感染予防のためにできることは、基本的にインフルエンザや風邪などの予防と同じです。
・石けんやアルコール消毒液などによる手洗いを頻回に行うこと
・人込みを避けること
・正しくマスクを着用すること
・咳エチケット(咳やくしゃみをする際にマスクやティッシュ、ハンカチ、袖を使って、口や鼻をおさえる)を徹底すること
です。さらに心配なことがあった場合は、産婦人科の主治医に相談しましょう。
また、感染拡大を防止するためにも、不要不急の外出は自粛しましょう。
なお、かかりつけの医療機関が新型コロナウイルスを疑う患者さんの診察を行わない場合もあるので、感染への不安から相談センターを経ずに医療機関を直接受診することは控えてください。

感染しても症状が出ない人が いますが、その人から感染しないの?

現状では、はっきりしたことはわかっていませんが一部の特定の人から、多くの感染が拡大したと思われる事例があります。新型コロナウイルスは、無症状の人から感染する可能性もあり得ますので、今のところは人込みを避ける等の対策はしたほうがいいでしょう。特に、換気が悪く、不特定多数の人が密に集まって過ごすような場所は要注意です。厚労省は、スポーツジムやビュッフェスタイルの会食などから感染例が生じたと報告しています。

まだわからないことが多い新型コロナウイルス。過剰に心配する必要はありませんが、通常の風邪やインフルエンザ予防のときと同じような対策をとって、しっかり予防をしながら、引き続き注意しましょう。すでによく言われていることですが、手洗いがいちばんの予防法。「自分史上、最大限に手を洗う」くらいの気持ちで、こまめに手洗いしてください。

(文・樋口由夏、たまごクラブ編集部)
※取材内容は2020年3月5日時点のものです。

■監修/公益社団法人 日本産婦人科医会幹事 倉澤健太郎先生
横浜市立大学産婦人科講座准教授。今回の新型コロナウイルスの妊産婦さん向けの情報発信に携わり、日々尽力されています。

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