新型コロナで病院に行けない…。妊娠初期のつわり「これって大丈夫?」 産科医監修
初めての妊娠は、わからないことだらけ。ちょっとした体調の変化でも気になるもの。本来でしたら主治医に相談したいことも、今の状況では難しいという人もいるかもしれません。そこで雑誌「たまごクラブ」がかつて掲載した記事をお届けします。
妊娠初期の気がかりに、小川クリニック・小川隆吉先生に答えてもらった記事になります。つわりなど、多くの人が悩む症状について解説しています。
つわりは約77%の人が経験。そのほかにもさまざまな変化が
先輩ママ516人に聞いたアンケートによると、妊娠3~4カ月のころにあった症状で最も多かったのは、つわり(77.4%)。以下、2位眠気(66.7%)、3位だるさ(60.9%)、4位気分の変化(34.5%)、5位トイレの回数が増えた(31.1%)という結果に。
ほとんどの人が、妊娠初期に何らかの体調の変化があったことがわかります。
ほかにも、頭痛や便秘など、人それぞれの症状が。体調が安定するまでは、無理をせず過ごしましょう。
※データは、たまひよインターネット調査(第一子が0~1才11カ月の方516名/2019年7月実施)の結果(複数回答)によるものです
Q.つわりで体重が減りました。赤ちゃんに影響は?
A.妊娠初期の赤ちゃんはとても小さいので、必要な栄養分も少し。ほとんど栄養がとれなくても、栄養分は優先的に赤ちゃんに届くようになっているため、心配はいりません。ただし、急激に体重が減った場合や、水分もとれない場合は、点綴治療が必要なこともあるので、受診しましょう。
Q.口の中が苦く感じます。これもつわり?
A.口の中が苦く感じたり、べたついたりといった不快症状もつわりの一種です。唾液が多くなり、うまく飲み込めなくなってしまう人も。そのうちおさまることがほとんどですが、小まめに口をすすいだり、ガムや飴を口に含んだり、すっきるするような対策をするといいでしょう。妊娠中は虫歯に注意が必要なので、ガムや飴はノンシュガータイプがおすすめ。
Q仕事がハードです。それで流産する可能性は?
A.体調が悪くなることがなく、疲れがたまっていくことがなければ問題ありません。ただし、おなかに力を入れて持ち上げるような動作はさけましょう。つらい場合は、職場に相談をしてみて。それでも業務環境が改善されなければ、主治医に「母子健康管理指導事項連絡カード」を書いてもらって、職場に提出するといいでしょう。
Q.下痢が続いているけど大丈夫ですか?
A.妊娠するとホルモンの影響で、腸の働きが低下して便秘になったり、下痢になることも。また、妊娠中は免疫力が下がって感染症にかかりやすくなります。症状がひどいときや、長く続くようなら、産院に相談してから内科を受診しましょう。
文/たまごクラブ編集部
参考/「たまごクラブ」2019年11月号「妊娠3・4カ月の『これって、大丈夫?』」
妊娠すると、体調の変化が出やすいもの。何か心配なことがあったら、健診に行ける場合は、主治医に相談してみましょう。新型コロナの影響で家にいなくてはいけないという状況の方は公的機関のサイトなどを参考にしてください。たまひよのサイトにも医師や専門家が監修したさまざまなQAや、詳しい基礎情報などを掲載しています。