【岐阜県】赤ちゃんが生まれる日は、親が生まれる日。 妊娠・出産だけでなく、その先の子育てまで応援したい!ある産院の試み
初めての妊娠はわからないことばかり。「産院」という言葉を初めて聞いた人も多いかもしれません。産院ってどんなところ?産婦人科医や助産師さんはどんなことを考えているの?産後も行ってもいいの?と疑問に思う妊婦さんに代わり、編集部が突撃取材。連載「あなたの街の産院レポート!」第1回目は岐阜県にある岩砂病院・岩砂マタニティで、岩砂智丈先生に話を聞きました。
産前から産後までトータルでサポート
産科開設以来35年間で2万8000人もの赤ちゃんの誕生を手伝ってきた岐阜県の岩砂病院・岩砂マタニティ。
注目すべきは、産前のマザークラスや妊婦体操、産後のマドレボニータ、1歳講演会など、プログラムが豊富なこと。
「安心・安全な出産は当然です。それに加え、産前はもちろん、産後の心身のケアや、その先の子育て支援に力を注ぎたいと考えています」と岩砂先生。
子どもの自己肯定感を育てるかかわりをしてほしい
一般的に妊婦さんはわが子へのかかわり方について学ぶ機会があまりないため、母親になってから、戸惑うことが多いそう。今、どんな子育てが必要ですか?
「まさに生きる原動力となる„自己肯定感"を持たせる子育てが必要だと思います」と岩砂先生。
自己肯定感とは、“自分はこのままでいい"”自分は大丈夫"と思えること。
「妊娠中からあらゆる機会をとらえて、わが子とのかかわり方についてご家族にお伝えしています。特に1歳講演会ではこのテーマを主にしています」
産前や、産後すぐのタイミングで子どもへのかかわり方について学べれば、ママたちも安心して育児に臨めそう。
将来は地域の核となる医療法人をめざしたい
「妊婦さんには、なんでも気軽に相談してもらいたい」と岩砂先生。健診にパパやお子さんが来院するのも大歓迎とのこと。
「ご主人には胎児の様子や妊婦さんの体調だけでなく、産後の育児についても話すようにしています。お子さんにとっても命について考えるいい機会になるでしょう」
また、上の子が出産に立ち会うことは大きな意味があるといいます。
「新しい命の誕生に立ち会うことで、自分も両親の愛情のもと、生まれてきたことを実感してもらいたいんです。この感覚は、自己肯定感の原点になると思っています」
将来の岩砂病院・岩砂マタニティは?
「出産をゴールとするのではなく、その先もずっと寄り添っていく存在でありたい。助産師訪問のほか、祖父母から孫までの多世代交流の場を提供するなど、当院で生まれた赤ちゃんが自分らしく生きられる環境づくりもしていきたいです」
何でも相談できる助産師外来
どんなときも寄り添ってくれる強い味方、30人の助産師さんが妊婦さんをサポート。助産師外来ではお茶を飲みながら、妊娠中の気になることや育児の不安などなんでも相談できる。
わが子へのかかわり方を学ぶ「1歳講演会」
初産のママとパパが対象の「命ある暮らし方」をテーマにした1 歳講演会。歯科衛生士から赤ちゃんの歯についての話も。赤ちゃんは保育室で預かってもらえるので、集中して参加できる。
産後のマドレボニータ
出産・育児で疲れた体と心を整えるマドレボニータ。全4回の教室のうち初回は無料
体験者からも好評
「自分や家族、赤ちゃんについて深く考える時間が持てた」「体力の回復が実感できた」など
産後のママからも好評のプログラム。
お話/岩砂智丈先生 文/たまごクラブ編集部
■「あなたの街の産院レポート!」今回の産院
岩砂病院・岩砂マタニティ(岐阜県)
特徴:24時間病棟に産科医を配置。夜間でも診察、分娩、手術に対応できる体制が整っている。
アクセス:岐阜バス「長良高見」徒歩3 分 駐車場/134台(有料)
公式サイト:岩砂病院・岩砂マタニティ
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■参考:『たまごクラブ6月号 たまちゃんが行く!あなたの街の産院紹介!』より
岩砂智丈先生
Profile
医療法人社団友愛会 理事長(岐阜県)「妊娠・出産は一生に何度もない大切なイベント。事前によく調べて希望に合う産院を選びましょう」