【神奈川県】あくまで「主人公は妊婦さん」 無痛もOK! 助産師中心にチームで満足度の高いお産を目指す産院
初めての妊娠はわからないことばかり。「産院」という言葉を初めて聞いた人も多いかもしれません。産院ってどんなところ?産婦人科医や助産師さんはどんなことを考えているの?産後も行ってもいいの?と疑問に思う妊婦さんに代わり、編集部が突撃取材!
連載「あなたの街の産院レポート!」今回は神奈川県にある愛育病院。岡田恭芳先生と松藤美穂師長に話を聞きました。
妊婦さんの7~8割が無痛分娩で出産
「建物が病院とは思えないほど豪華」「食事がおいしい」「助産師さんが親切」など、クチコミでも人気が高い神奈川県の愛育病院。特徴は、妊婦さんの7~8割が、無痛分娩で出産していること。
「お産の痛みを感じたくないなら、無理に我慢する必要はないと思います。痛みを軽減することで、リラックスしてお産にのぞむことができますし、産後の回復も早い。無痛分娩には、多くのメリットがあります」と岡田先生。
分娩方法は4つの選択肢から選べる
とはいえ、妊婦さんの中には自然分娩を望む人が少なくないのでは?
「もちろん、自然分娩を選ぶ方もいます。分娩方法は、出産日を決める計画分娩と、陣痛が来るのを待つ自然分娩があり、それぞれに麻酔を„使う・使わない"があるので、当院での選択肢は4つになります」
自然分娩をめざしていた人でも、お産の途中で無痛分娩に切り替えることも。緊急時は、無痛分娩からそのまま帝王切開になることもあるそう。「妊婦さんには、自分の性格や家族の状況などをよく考えた上で、分娩スタイルを選んでほしい」と岡田先生。
助産師が中心となった分娩
無痛分娩は、痛みに弱く、パニックになりやすい人に特におすすめ。パパの立ち会いも大歓迎とのこと。
無痛分娩の現場では助産師が中心
無痛分娩の現場では、麻酔科医、産科医、看護師、助産師が連携をとって分娩管理をするが、愛育病院の場合、中心となっているのは助産師だそう。
「麻酔科医の仕事は痛みの管理なので、妊婦さんが満足できるお産ができるようにすることまで配慮するのは難しいことも。あくまでもお産の主役は妊婦さん。たとえば麻酔が効きすぎて、ここぞというときにいきめないことがあってはいけません」
「助産師は、妊娠中からずっと妊婦さんに寄り添ってきています。妊婦さんの気持ちやお産の進み具合を確認しながら、妊婦さんが主体性を失わないように、しっかりとサポートできるのはやはり助産師です」
愛育病院の助産師は、研さんを積んだベテランぞろい。
「はい、そうなんです(笑)。当院には妊婦さんに満足していただけるお産を実現できる有能な助産師がそろっています。それが、当院の自慢であり、強みです」
地域の産院として
3 カ月に一度は開く餅つき大会。愛育病院で出産したママやその家族、地域の人たちが集まる。
お話/岡田恭芳先生・松藤美穂師長 文/たまごクラブ編集部
「あなたの街の産院レポート!」今回の産院
編集部チェック1
病院のイラストは写真スポット。先生のマグネットが毎日いろいろな場所に移動します。
編集部チェック2
赤ちゃんの記念撮影スポット。背景は病院スタッフの手作り。
編集部チェック3
ロビーでは、ピアノの演奏会が開かれることも。
岡田恭芳先生
Profile 医療法人愛育会 愛育病院理事長/神奈川県
「“いいお産ができた”と思えるよう、あなたと赤ちゃんに、最適な分娩方法を決めてください」
松藤美穂師長
Profile 医療法人愛育会 愛育病院師長/神奈川県
「妊婦さんに寄り添い、全力でサポートします。気になることがあったら、なんでもご相談ください」