SHOP

内祝い

  1. トップ
  2. 妊娠・出産
  3. 体のトラブル
  4. 早産
  5. 【医師監修】「切迫流産」「切迫早産」で自宅安静といわれたときの過ごし方は?

【医師監修】「切迫流産」「切迫早産」で自宅安静といわれたときの過ごし方は?

更新

屋内のベッドに座っている下腹部を痛む日本の女の子に触れる
Prostock-Studio/gettyimages

妊娠中、「切迫流産」「切迫早産」で自宅安静を指示されることは、それほどめずらしいことではありません。流産や早産のリスクをできるだけ減らすために、安静中の過ごし方を知っておきましょう。

自宅安静中は「行動を制限する」が基本

切迫流産・切迫早産と診断されたら、妊娠週数や症状、原因に応じて治療を行い、安静の指示も出ます。そうすることで、流産・早産のリスクを減らすことができます。
自宅安静を指示されたら、家の中でゆっくり休んで過ごしてください。何をどこまでしてよいかは、症状によって変わります。少しくらいの家事ならOKの場合もあれば、できるだけ横になっていたほうがよい場合も。どの程度の安静かは、主治医に確認しましょう。
ただし、一時的な出血がある場合は、できるだけ横になって安静に。そのほうが出血は早く止まります。また、‟安静にしていても、おなかの張りが治まらない”‟出血が続く”‟横になって1時間待っても、胎動がない”場合は、すぐに産院に連絡しましょう。

安静中にやってはいけない2つの動作

安静の程度に多少の差はありますが、絶対にやってはいけないのが、
●力を入れる
●屈伸をともなう動き
の2つの動作。力を入れると、腹圧がかかるので危険です。「ちょっとだけなら…」と思うかもしれませんが、安静中は重いものを持つのは、やめましょう。
また、赤ちゃんが下りやすくなるので、スクワットのような動きもNGです。布団の上げ下ろしや、床ふき掃除などは、やらないようにしましょう。

安静中は「家事をしない」が基本

料理、洗濯、掃除などの家事は、意外と体に負担がかかります。できるだけ家族におまかせするか、家事代行サービスなどを利用して、乗りきりましょう。
症状が軽い場合も、冷凍食品を電子レンジで温める、洗濯をたたむ程度の動作にとどめて。食事に関しては、パパが簡単に料理できるように、宅配食材のミールキットを利用するなどの方法もあります。

入浴は疲れない程度に。破水に要注意

安静中、湯船につかっても問題はありません。むしろ、体を温めるのはよいことです。ただし、疲れるので長湯は避けましょう。また、入浴時は破水に気づかないこともあるので、破水の可能性は常に念頭に置いて。なお、安静の理由によっては、主治医に入浴を制限される場合もあります。

トイレでいきむのは? 階段は?

排便が流産や早産を招くことは、ありません。しかし、あまりに強くいきむのは避けたいものです。便秘しがちな人は、便通をよくする食生活を心がけて。また、主治医に便秘薬を処方してもらうのもいいでしょう。妊娠中に飲んでも問題ない薬を出してもらえます。
階段の上り下りに関しては、トイレにいくときだけ1階と2階を往復する程度であれば、問題ないでしょう。しかし、階段を使用する頻度が多い場合は、できるだけ階段を使わなくてすむように、寝起きする場所を検討しましょう。

安静中は近所でも「外出しない」が基本

「自宅安静」というのは、「外出しないで、家の中で安静に過ごす」ということです。産院を受診するとき以外は外出しないことが基本です。どうしても、外出しなければいけない用事がある場合は、主治医に相談しましょう。「これくらいなら大丈夫だろう」と、自分で勝手に判断するのはやめて。おなかの赤ちゃんのために、慎重に行動しましょう。

妊婦健診へは、負担のない交通手段で

自宅安静中だからといって、必ずしも妊婦健診に付き添いが必要なわけではありません。ママ1人で受診しても大丈夫なケースがほとんどですが、心配な場合は主治医に確認を。ただし、産院までの交通機関はタクシーを利用するなど、できるだけ負担の少ない方法を選びましょう。

監修/藤井知行 先生

切迫流産・切迫早産と診断されたら、正期産(妊娠37週以降)まで妊娠が継続することを第一に考えて。安静にすることは、赤ちゃんを育てることだと思って、家の中でゆったり過ごしましょう。
文/栗本和佳子、たまごクラブ編集部
参考/「たまごクラブ」2020年5月号「切迫流産・早産 やっていいこと ダメなこと Q&A」

安静ってどこまで? どんな風に過ごしてた?【ママ体験談】

切迫流産や切迫早産で自宅安静に。でも上の子のお世話や家事もあるし…、どこまで安静にすればいいのかいつまでなのか不安になるもの。そこで自宅安静期を乗り切った先輩ママ達はどんな風に過ごしてたのか、体験談を集めてみました。

大量出血で自宅安静に。でもずっと寝たきりというわけにもいかず…

12週で破水したのでは?というくらい大量出血し、20週まで絶対安静でした。ずっと寝ていると腰も痛くなるし体力も落ちるし…、寝過ぎで床ずれのようなものができる方もいるそうです。同じ姿勢ばかりにならないよう、腰枕や大きな抱き枕があったほうがいいかもしれません。
私の場合は出血が続いていて、医師からも自宅にはいていいけれど基本横になっていて、何もしないようにとの指示がありました。薬の服用もしていました。出血が止まってやっと薬の服用も中止、少しずつであれば動いていいよと、20週で安静解除になりました。
上の子が2人いるので夫と実家にも協力してもらいなんとかしていましたが、ずっと寝たきりというわけにもいかず・・・。でもその後は出血もなくなり、日常生活を送っています。
一応、動き過ぎないように気をつけてはいますが家事や幼稚園の送迎も行っています。

自宅安静でしたが出血が続き、29週での早産でした

私の場合は9週で出血し、それが出産まで続きました。ここまで出血続くのは珍しいことみたいです。出血が続く場合は早産の可能性が高くなると言われており、私の場合も29週6日での出産となり、子どもはGCUに3ヶ月半入院してました。今は家で元気に過ごしてます。
安静にの範囲、難しいですよね。先生に聞くと家事はしても大丈夫、でもゆっくり動いて重いものは持たないでね(特にしゃがんで持ち上げる姿勢はダメ!)、等の的確な指示をもらえるので、聞いてみるのもいいかもしれません。
私は「家事はしても良いけれど、散歩などはやめて」とのことだったので、家事もゆっくりし、それ以外は極力動かないようにしてました。買い物も生協か土日に夫に行ってもらってました。
出血がある方には可能な限り極力動かないことを私はオススメします。早産での出産は、子どもは入院で自分の身体は元気って、なんだか辛かったです。

36週での安静解除が目標。不安な中、自宅安静をがんばってます

29週から子宮頸管が短く切迫早産で自宅で安静生活をしています。やっと33週に入りました。
前回の検診で子宮頸管は1.5㎝、入院レベルの長さですが上に二人子どもがいるので自宅安静にしてもらっています。
二人目妊娠の時は3ヶ月入院した経験があるので今回も覚悟してましたが…。自宅安静で毎日不安は消えないですし、まだ、正期産までは、1ヶ月程ありますが、少しずつ正期産に近付いてきました。
お風呂は入れずシャワーも週1日で辛いですが、うちは長男は小学生、次男は保育園なので昼間はゆっくりできてます。担当医は36週からは安静解除だよと言っていたので、そこまでは頑張って安静生活を続けます。

4ヶ月からずっと張り止めを飲んでで、きるだけ安静にしています。

9ヶ月32週、現在第3子妊娠中です。一人目が30週で出産になってしまい、二人目の時には早い段階で子宮縫縮手術を受けましたが(子宮頸管無力性でした)徐々に下がり、29週で頚管長1、9cmで入院。入院中もいつ生まれてもおかしくないくらいとまで言われてましたが、糸で縛ったおかげか37週までもちました。
前回帝王切開での出産だったので、今回も37週ですぐに出産になると思います。
総合病院ですがとても慎重な先生で、今までの出産の経緯で今回もリスクがあると判断され、2週間ごとの検診&内診、妊娠4ヶ月で縫縮手術を受けた直後から継続的に張り止めを内服しています。
特に指示はありませんでしたができるだけ安静に、子ども達がいない時間には横になる生活続けています。検診で頚管長2、5cmでしたがまだ入院の指示は出てないです。おなかの張りは徐々に増えてきてるので次回入院の可能性があるかもねと言われています。上の子がいて入院になると大変なので、家事も最小限に安静生活したいと思います。

入院になってしまったら自宅安静の何倍も辛いです!

1人目は頸管が短く20週からずっと服薬と自宅安静でした。
基本寝たきりでしたが実家も義実家も遠方で夫も忙しいので、びくびくしながらも最低限の家事はしていましたが、張りやすい体質で入院にならないかとても怖かったです。
2人目も最初から短めとは言われていましたが自宅安静ではなかったため上の子もいたし抱っこもしてそれなりに動いていて…、切迫早産で入院に。
自宅安静の何倍も入院生活は辛いです。コロナで面会もできないし、同室の人と話もできない。
体力も落ちに落ち、37週0日に退院しましたが、翌日スーパーに買い物に行ったら登山後のように足が疲れてプルプル震えるような状態でした。
それでも産んだら休憩なしに子育てが始まってしまうのでどんなに体力が落ちててもやるしかないのですが、入院後の子育ての方が自宅安静後の何倍も大変でした。
旦那さんには安静の大切さが伝わりづらいので、あらかじめ主治医の先生にどの程度の安静が必要なのか、できなかった場合どうなるか、など話をしてもらった方がいいと思います。

※体験談は、ベネッセの口コミサイト(ウィメンズパーク)に投稿されたものを再編集したものです。

■初回公開日 2020/8/11
■更新日 2022/1/24(体験談を追加)

妊娠中におススメの本

最新! 妊娠・出産新百科 (ベネッセ・ムック たまひよブックス たまひよ新百科シリーズ)

つわりで胃のムカムカに悩まされたり、体重管理に苦労したり、妊娠生活は初めての体験の連続ですね。この本は、そんなあなたの10ヶ月間を応援するために、各妊娠月数ごとに「今すること」と「注意すること」を徹底解説!陣痛の乗りきり方や、産後1ヶ月の赤ちゃんのお世話も写真&イラストでわかりやすく紹介します。

妊娠・出産 新百科

Amazonで購入

楽天ブックスで購入


妊娠・出産の人気記事ランキング
関連記事
妊娠・出産の人気テーマ
新着記事
ABJマーク 11091000

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第11091000号)です。 ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら→ https://aebs.or.jp/

本サイトに掲載されている記事・写真・イラスト等のコンテンツの無断転載を禁じます。