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自覚症状がほとんどないのに、赤ちゃんが危険「妊娠高血圧症候群」予防できる?

若い妊婦の肖像
west/gettyimages

「妊娠高血圧症候群」は妊婦さん特有のトラブルです。妊婦さん自身に自覚症状はほとんどないにもかかわらず、重症化するとママも赤ちゃんも危険な状態に。どんなトラブルなのか、ならないためにできることはあるのか、わかりやすくお伝えします。

妊娠高血圧症候群ってどんな病気?

妊娠高血圧症候群とは、妊娠20週から産後12週に基準値を超える高血圧になってしまった場合、または高血圧にたんぱく尿が伴う場合に診断されます。怖いのは、妊婦さん自身に高血圧による自覚はなく、無症状だということ。妊婦健診で血圧を測って判明することがほとんどです。だれにでも起こり得る病気なので、妊娠前より血圧が高くなっている場合は、注意が必要です。

もし妊娠高血圧症候群と診断されたらどうなるの?

【治療】
妊娠高血圧症候群の診断を受けたら、基本的には重症かどうかにかかわらず、安静にして入院・管理します。妊娠高血圧症候群は、出産をしない限り、治るということはありません。妊婦さんやおなかの赤ちゃんにとって、妊娠を継続することがリスクになると判断された場合は、早産の時期であっても分娩を促すこともあります。

【出産】
分娩時は、血圧が正常な妊婦さんであってもあがりやすくなるため、妊娠高血圧症候群の場合は、しっかり血圧をチェックします。胎児モニターをつけ、おなかの赤ちゃんの様子を見ながら慎重に行います。経腟分娩も可能ですが、無痛分娩を行うケースも多いでしょう。重症の場合は、帝王切開でのお産になります。

【産後】
通常、産後はママの症状は急速によくなりますが、産後入院中は引き続き、血圧やたんぱく尿をチェックして管理していきます。多くのママは改善していきますが、重症化した人は、産後も高血圧が続くこともあるため、降圧剤を処方して、退院後に引き続き経過を見ていきます。改善後もしっかりと健康管理をすることが大切です。

高血圧予防のために妊娠中からできることは?

1. 妊婦健診を定期的に必ず受ける

定期健診では毎回血液検査と尿検査を行うため、妊娠高血圧症候群の早期発見につながります。

2.塩分をとりすぎないようにする

塩分が高い食事は高血圧を引き起こしや
すいと言われています。ただ、妊娠高血圧症候群は、通常の生活習慣病としての高血圧とは違うため、それほど厳しい塩分制限は必要ありません。妊娠前より控えめにする程度でいいでしょう。

3.急激な体重増加を避ける

急激な体重増加は危険信号です。つわりが終わったあとに食欲が復活して一気に増えてしまわないように注意。適切な体重増加を心がけましょう。

4.バランスのいい食事を心がける
  
  どの栄養素をとる、というよりもトータルでバランスのいい食事を心がけましょう。ごはんやパン、めん類など主食だけの食事にせず、主菜、副菜などのおかずもしっかりとりましょう。

5.血圧の変化を知るために、ときどき家庭でも血圧を測る
  
  血圧は日々変わりやすいもの。また病院で血圧を測ると高めに測定される人もいます。最近では、手軽に家庭用血圧計が購入できます。毎日ではなくてもいいので、チェックするといいでしょう。

6.適度な運動を心がけ、疲れたらしっかり休息する

  肥満は発症リスクを高くするため、適度な運動は有効です。ただやりすぎはストレスになるので、30分程度のウォーキングなど、無理なく続けられるものを習慣にしましょう。

7.睡眠不足や過労を避け、ストレスを減らす

過労やストレスはもっとも避けてほしいもの。仕事をしている妊婦さんも出来るだけゆったりモードにシフトを。質のいい睡眠も確保しましょう。

8.水分摂取は制限せず、のどがかわいたら水を飲む

水分をとるとむくんでしまうからと、水分摂取を制限する人がいますが、これは絶対にNG。1日何ℓなど数字は気にせず、普通に生活をして、のどがかわいたら飲むというスタンスで大丈夫です。

監修/山下隆博先生 取材・文/樋口由夏、たまごクラブ編集部

妊娠高血圧症候群は母子ともに影響がある怖い病気ですが、きちんと妊婦健診を受け、規則正しい生活をしていれば、早期発見や重症化を防ぐことにつながります。妊娠経過が順調な妊婦さんでも、高血圧になる可能性はあるので、しっかり健康管理することが大切です。

『たまごクラブ』2020年11月号には「妊娠高血圧症候群から赤ちゃんを守りたい」特集があります。


山下隆博先生
Profile

愛育病院副院長 産婦人科部長。
東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院勤務を経て、2015年より現職。安全なお産と快適・満足なお産の両立をめざしています。



参考/『たまごクラブ』2020年11
月号「妊娠高血圧症候群から赤ちゃんを守りたい!」

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