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不足ぎみ!? 妊娠前から妊娠中もずっと大切な葉酸のとり方Q&A

アジアの若手女性の美人概念の肖像
K-Angle/gettyimages

不足しがちな葉酸。、どんな働きがあるの?

葉酸の食事による摂取量は、妊娠初期は240㎍、中期以降480㎍推奨といわれていますが、日本の妊婦さんの摂取状況はそれを大きく下回っていると言われています。葉酸の水に溶けやすく、熱に弱いという性質が、食事からだけでは補いにくくしている原因の一つと考えられているのです。しかし、葉酸が妊娠期間に果たす役割は重要で、ビタミンB6、ビタミンB12とともに働き、細胞の分裂・分化に必須の“メチオニン”の代謝を促し、おなかの赤ちゃんの発育を助けています。妊娠中に必要な量をしっかりとることが大切です。

妊娠初期のトラブル抑制効果は?

葉酸には、二分脊椎(にぶんせきつい)症*の発生リスクを抑える効果があることが認められています。二分脊椎症は、世界的にみると減少傾向にある疾患ですが、日本では増加傾向が続いています。予防につながる摂取時期は妊娠初期といわれていますが、葉酸の働きが有効になるまでには時間がかかるため、妊娠成立の3カ月以上前から、バランスのよい食事に加え、サプリメント等で400㎍摂取することが望ましいといわれています。

*胎児の脊椎の管の一部の形成が不完全で、管の中にあるべき脊髄が外に出てしまっている状態。脳や排せつ機能に問題が生じることがあります。

妊娠中期~後期のトラブル抑制効果は?

妊娠初期以降も葉酸を摂取し続けることで、胎盤の血管の問題をきっかけに発症する「胎盤関連産科合併症(たいばんかんれんさんかがっぺいしょう)」の発症リスクを抑制できるとことがわかってきています。胎盤関連産科合併症は、一度発症すると出産するまで改善しにくく、早産につながったり、母体や胎児の命にかかわったりする怖いトラブル。発症リスクには個人差がありますが、とくに前回の妊娠で合併症になった場合や、初産でも実母が同様のトラブルの経験者であった場合などは、積極的に葉酸を摂取することでトラブルの予防が期待できるといわれています。

<代表的な胎盤関連産科合併症>
●常位胎盤早期剝離(じょういたいばんそうきはくり)●妊娠高血圧症候群●胎児発育不全●早産 など

葉酸が不足するとどうなるの?

細胞分裂に不可欠な“メチオニン”が代謝される際、同時に“ホモシステイン”という有害なアミノ酸がつくられます。葉酸が十分にとれていれば、ビタミンB6、ビタミンB12とともに、発生してしまった“ホモシステイン”を“メチオニン”に戻したり、毒性のないものにしたりすることができますが、葉酸が不足していると、“ホモシステイン”は増加し続け、胎盤と子宮をつなぐ血管の内側に障害を起こして、胎盤由来のさまざまな合併症を引き起こす原因になります。

葉酸をしっかりとるには?

葉酸は食事からだけだととりにくいので、サプリメントの摂取でフォローすることも大切だといわれています。また、葉酸は単独ではなく、ビタミンB6とビタミンB12を含むマルチビタミンと同時摂取することで妊娠中のトラブル軽減に大きな効果を発揮することもわかっています。さらに、妊娠前から妊娠中を通じて長く継続的に葉酸を摂取することで胎盤関連産科合併症予防の効果を期待することができます。ただし、1日900~1000㎍未満を意識し、サプリメントは決められた量を摂取するようにしましょう。

妊娠中の葉酸サプリ気になることQ&A

Q妊娠後期に葉酸をとりすぎると赤ちゃんが喘息(ぜんそく)になると聞きましたが?

A
わずかなリスクはありますが、流産や胎盤関連産科合併症の予防などの効果と比較すると問題になる確率ではありません。妊娠初期以降も引き続き葉酸を長く摂取することが大切です。

Q葉酸はたくさんとればとるほどいい?

A
サプリメントに記載の用法・用量を守って摂取しましょう。食事+サプリメントの活用で「いつの間にかとりすぎているのでは?」と心配する方もいるかもしれませんが、食事からの摂取での上限はありません。サプリメントは1日に900~1000㎍未満であれば心配ありません。

Q妊娠中はどんな葉酸サプリを選べばいいですか?

A
葉酸の働きは、葉酸だけでなく、ビタミンB6、ビタミンB12を含むマルチビタミンとの同時摂取で効果を発揮できることがわかっています。葉酸+マルチビタミンのサプリを選びましょう。ただし、ビタミンAなど妊娠初期の過剰摂取に注意が必要な栄養素もあります。信頼のおけるメーカーの、妊婦さんに配慮されたサプリメントを選ぶようにしましょう。心配な場合は事前に主治医に確認してください。

Qサプリメントは高額なので、安い海外製品が気になります。

A
海外のサプリメントの場合、日本で売っているのと同じ製品名でも販売地域の人の栄養状態に合わせて成分を調整している可能性があります。日本人に合った国産の製品で、含有量をきちんと確認できるもののほうがおすすめです。

監修/中井章人先生(東京都多摩市・日本医科大学多摩永山病院 院長 日本医科大学産婦人科教授) 文/松田祥子 たまごクラブ編集部

葉酸は妊娠初期だけでなく妊娠中に起こり得るさまざまなトラブル軽減に役立つ栄養ですが、食事だけでは不足しがち。バランスのいい食事とサプリメントで葉酸をしっかり摂取しましょう。

中井章人先生
Profile
1983年日本医科大学医学部卒業。日本医科大学付属第一病院産婦人科、スウェーデン王立ルンド大学実験脳研究所などを経て、現職。

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