「初めて」だから重要、妊娠前から知ってほしい、葉酸のこと
おなかの赤ちゃんの成長を助ける“葉酸”は、とくに妊娠初期からしっかりとりたい大切な栄養素のひとつ。なぜ必要なのか、どんな食材に入っているのか、上手にとるコツなどをたまひよONLINEが3回にわたって解説します。「妊娠前から知ってほしい、葉酸のこと 」第一回
“葉酸”は、妊婦になぜ必要?
葉酸は、ビタミンB群の一種。細胞分裂をサポートするなどの役割があり、赤ちゃんの体が形成される妊娠初期にとることで、神経系の障害を持つリスクを軽減するといわれています。貧血予防の効果もあり、妊娠初期から授乳期まで積極的にとりたい栄養素です。さらに葉酸が豊富な野菜を食べれば、ビタミンC、A、食物繊維なども一緒に補えます。
葉酸を多く含む食材は?
その名のとおり、緑の植物(菜の花、枝豆、ほうれん草、ブロッコリー、モロヘイヤ、アスパラガス、春菊、大根の葉、水菜、小松菜、など)に多く含まれています。また、レバー、納豆、マメ科の野菜(豆苗(とうみょう)、大豆もやしなど)、焼きのりなどにも豊富です。
野菜類
にら、モロヘイヤ、チンゲン菜、水菜、小松菜、ほうれん草、かぼちゃ、オクラ、大豆もやし、アスパラガス、カリフラワー、ブロッコリー
果物類
バナナ、ライチ、マンゴー、いちご、キウイ、アボカド
豆類、そのほか
納豆、豆乳、枝豆、ナッツ(くるみ、ピーナツ)、焼きのり、帆立て貝
葉酸を上手にとるコツは?
葉酸は熱に弱く、調理で50%近くが分解するか、水溶性のためゆで汁にとけ出すことが多く、失われやすい特徴があります。ゆで汁ごといただける汁ものにしたり、青菜類はさっと炒める、焼く、などの調理方法がおすすめ。
また、体内にためておくことができないため、毎日とることが大切。食事で、さまざまな食品からとるようにしましょう。
おすすめの調理法はコレ
・熱を加えず、生で食べる
・短時間で調理できる炒めもの
・料理にトッピングする
・ジュースやスムージーでとる
監修/星 麻衣子さん 文/たまごクラブ編集部
葉酸は体内でためておけないので、毎日継続的にとることが大切です。野菜を中心に、毎食ちょこちょこ葉酸を含む食品をとり入れてみましょう。
星 麻衣子さん
Ropfile
管理栄養士