時短家事のプロに聞く!育児中の家事のイライラをなくす7つの法則と神家電5選
出産後はそれまでと生活が一変。慌ただしい育児の合間に、家事をこなすのはなかなか難しいものです。
そんなママたちのために、家事の時間短縮を実現するコツを知的家事プロデューサーの本間朝子さんに聞きました。
教えてくれた人
本間朝子さん
知的家事プロデューサー。自分自身が仕事と家事の両立に苦しんだ経験から、家事の効率化役立つメソッド「知的家事」を考案。家事によるストレスを減らして笑顔で両立できるような、時短家事のヒントやノウハウをさまざまなメディアやセミナー、著書などで発信中。
家事のストレスを減らす7つの法則
笑顔で育児と家事、育児と仕事を両立させるためには、家事によるストレスを減らすことが大事だと本間さん。
育児や仕事は相手がいるので、自分だけでなんとかするのは難しいけれど、家事は自分次第でいくらでも時短できるという考え方。
本間さん提案しているのが以下の「時短家事7つの法則」です。
①家事の小技
毎日の家事をラクにするためのちょっとしたテクニック
②便利グッズ
家事をラクにするためのグッズの活用
③環境整備
動線が短くなるような家事スペースの配置や道具の収納場所の工夫
④家電
ロボット掃除機や食器洗い乾燥機などの時短家電の活用
⑤家事代行
プロなどに外注
⑥家事シェア
家族での家事の共有・分担
⑦予防
汚れるものにカバーしておくなど、そもそも家事を発生させない工夫
これらを意識することが、家事にかかる時間と手間をカットするための秘訣。すべてに取り組むのは大変なので、できることからはじめるのがおすすめです。
家事のイライラを減らす神家電5選
「7つの法則」のなかでも、特に産後のママが比較的手早く取り入れられ、効果が期待できるのが「家電」だという本間さん。そこで、おすすめの時短家電を紹介してもらいました。
1. 洗濯乾燥機
※画像は、ドラム式洗濯乾燥機
ES-W113(オープン価格)/シャープ
乾燥機能の付いた洗濯機は、「干す」工程をカットできる時短家電です。天気を気にする必要もなく、干す場所が狭くても問題なし。
「現在は、洗剤を自動投入できるタイプもあって便利ですね。食べこぼしや泥汚れには、温水で洗える機能が搭載された機種がおすすめ。衣類の収納場所を洗濯機の近くにできれば、あちこち移動せずに洗濯が完結できますよ」(本間)
2.ロボット掃除機
※画像は、ルンバ i3+ 9万9800円(税込・アイロボット公式ストア価格)/アイロボット
吸引するタイプ、床拭きタイプがありますが、「ルンバ」なら、拭き掃除タイプの「ブラーバ」と連携させて、掃き掃除と拭き掃除を完結することも可能です。
「今はルンバやブラーバのサブスクサービスもあるので、初期コストをかけず気軽に試してみるのも手です。2週間のお試しコースもあるので、使い勝手や家の環境に合うかを試してから、サブスクや購入をするという方法も。
出かける際に、棚の上の埃をハンディーモップで落としながら玄関に向かい、埃が落ちた頃にロボット掃除機が走るように予約しておくのがおすすめ。棚の上と床が同時にきれいにできます」(本間)
3.食器洗い乾燥機
※画像は、NP-TZ300(オープン価格)
/パナソニック
「洗濯乾燥機」「ロボット掃除機」とともに、「共働き家電」や「新・三種の神器」と呼ばれているのが、「食器洗い乾燥機」。
「おすすめは大容量のタイプ。1日分の食器がまとめて入ったり、フライパンや鍋まで洗えたりといった機種が理想です。アルコール消毒で手が荒れがちなこの時期は、肌荒れ予防になるので助かります」(本間)
4.自動調理鍋
※画像は、ヘルシオホットクック KN-HW16F(オープン価格)/シャープ
材料を入れてセットしておけば、ホカホカの煮込み料理などがつくれる自動調理鍋。
「シャープの『ヘルシオ ホットクック』が人気ですが、パナソニックやアイリスオーヤマのものなど多種類あります。宅配のミールキットと連携していたり、1万円台と安価なものも。サブスクもできるので、まずは置き場所や使い勝手を試してみるのも手ですね」(本間)
5.電気ケトル
※画像は、アプレシア エージー・プラス コントロール 0.8L/ティファール
飲みたいときにすぐにお湯を沸かせられる便利な電気ケトル。なかでも本間さんのおすすめは、ティファールの「アプレシア エージー・プラス コントロール 0.8L/ティファール」というモデルです。
「7段階の温度設定から選べて、60分間保温できるので、赤ちゃんのミルクをつくるときにも便利ですよ」(本間)
家電を購入したり、サブスクで利用したりするには、コストがかかります。でも、家電に頼ることでストレスが減って家庭円満に暮らせるなら、頼れるものには頼って、ラクをすることも大切です。
時短家電の活用で、家事シェアもスムーズに!
今回紹介したような時短家電を取り入れて家事を減らすことで、夫婦での家事シェアも、よりスムーズになると本間さん。
「時短家電を使うほかにも、家事代行に頼ることを決める、マット類をなくして洗濯・掃除の手間を減らすなど、家事を減らした上で、家事シェアをするのがポイントです。
残った家事のみリストアップして見える化したのち、夫婦で共有・分担しましょう」と本間さん。
たとえば、シャンプー1つとっても、詰め替えやボトルの下の掃除など、細かい家事があります。それも、詰め替えなくてもいいタイプの商品を選んで、吊す収納にすれば解決。洗濯物を畳むのが大変なら、かけたまま収納できるように仕組みづくりをすればイライラも少なくできます。
「家事を減らすために工夫できることは出産前にやっておいて、あとをラクにしておくのが理想的。でも、できなかったからといって諦めないでくださいね。自分のペースで、日々少しずつでも工夫していきましょう」(本間)
今回紹介した時短家事7つの法則や、時短家電を参考に、ぜひ家事にイライラしない暮らしを整えてみてください。
取材・文/武田明子