コロナ禍2年目の保活がはじまる 2021年4月入園を決めた先輩ママたちの体験談
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、いろいろなことに変化があった昨今。ひよこクラブではそんなコロナ禍で保活を経験し、2021年4月に子どもが新入園をしたママたちに、苦労したことを教えてもらいました。
そもそも「保活」って何をしたらいいの?
保活にはさまざまな定義がありますが、主に「保育園に入園するための活動」を指します。翌年4月の入園をめざすなら、役所での相談や保育園の見学など、6月ごろから動き出す人が多いです。
しかし、2020年の春は新型コロナウイルス感染拡大による影響を多大に受けていた時期。この時期に保活をしていたママ・パパたちはどのように保活を進め、そして、進めていくなかでどのような苦労があったのか、聞いてみました。
コロナ禍で変わる、役所での相談方法
自治体によって入園申込書類の内容や、申し込みの締め切り日などがさまざま。役所で情報収集することは重要なステップですが、コロナ禍ということで、役所への相談も人数制限や、オンラインでの対応があったようです。
受付窓口が2つのみ。待ち時間が大変!
「人数制限のためか、役所の受付窓口が2つしか開いていませんでした。私は幸いにもパパが育休取得中だったので、一人で行けましたが、子連れの人も多くて大変そうでした。」(東京都/UMさん)
オンライン相談を活用すべきでした
「私が住んでいる市の役所では、LINEアプリのビデオ通話機能を使った相談を実施していました。事前にきちんと調べていなかったので、子どもを連れて役所に相談に行ったときに教えてもらいました。子連れでの外出は大変&感染も心配だったので、事前に調べてオンライン相談を活用すればよかったと後悔。役所もオンラインでの相談を推奨していました。」(神奈川県/OYさん)
オンラインでの相談は、自治体によって実施の有無がだいぶ違うようですが、事前に調べて活用したいものです。そのほか、電話での相談を行っている自治体もあるようです。いずれも事前予約が必要なことが多いので、自治体のホームページなどで調べておく方がよさそうです。
直近の勤務実績がほぼゼロに!
「パパの職場がコロナ禍の影響で休業になってしまい、入園申込書類にある就業証明書に記入する直近の実績がほぼゼロ! 市役所に問い合わせをしたり、パパの職場の人に「コロナ禍の影響で実績がゼロになっている」という旨を書類の備考欄に追加で記載してもらったり、いろいろと手配が大変でした。」(東京都/NAさん)
このように、コロナ禍ならではの追記が必要なケースもあったようです。この家族が住んでいる自治体では、幸いにも、コロナ禍の影響ということで、保育の必要性を点数化する「指数」は下がらずに済んだそうです。自治体により対応が異なるので、コロナ禍の影響で勤務実態に大幅な変更があった場合、考慮してもらえるか事前に役所に相談してみましょう。
保育園見学も人数制限や中止が
新型コロナウイルス感染拡大の影響がいちばん大きかったのが、園見学の実施状況の問題です。自治体や園によって異なりますが、1日の見学人数の制限や、オンラインでの見学会の実施、別会場で説明会のみ行い園内の見学はなしなど、対応はさまざま。2020年に保活をしたママ・パパたちも、いちばん苦労が多かった部分のようです。
施設内の様子はまったく見られず
「園内の見学は不可で、資料の受け渡しも正面玄関の外。施設内をまったく見ることができませんでした。」(千葉県/BYさん)
人数制限でスケジュールが合わず見学を断念
「産前の2020年4月に園見学を予定していましたが、緊急事態宣言中だったため見学が中止に。産後の20年10月に保活を再開して、5園見学を希望しましたが、1日1~2組のみに制限されていて、スケジュールが合わず、3園しか見学できませんでした。残り2園は見学を断念。」(東京都/KKさん)
オンライン見学会に参加しました
「園の施設内に入っての見学は実施していないと言われ、Zoomアプリを使ったオンライン見学会に参加しました。内容は、園長先生からのお話、事前に園が準備していた写真をスライドで鑑賞、質問コーナーでした。正直、園の様子はわからなかったです。」(東京都/YNさん)
そのほかにも、動画配信サービスを活用して、ホームページなどで園紹介の動画を公開している園もあるようです。また、園見学ができなかったママ・パパたちのなかには、保育園の園庭で遊んでいる園児の様子を施設外から見たり、お散歩の様子を遠目で見たりした人もいたようです。
しかし、やはり園の様子を直接見たいもの。人数制限などをしながらも、園見学を実施しているようであれば、早めに見学の申し込みをした方がよさそうです。
イラスト/タテノカズヒロ 取材・文/ひよこクラブ編集部
生活を一変させてしまった、新型コロナウイルスの感染拡大。保活においても、さまざまな変化があったようです。ママ友との情報交換などもしづらい中での保活は、とくに事前準備が大切。子どもがいろいろなことを吸収する時期に預ける施設だからこそ、悔いのないようにしたいものです。『ひよこクラブ』2021年6月号には「変わる!保活」特集があります。
参考/『ひよこクラブ』2021年6月号「変わる!保活」