保活の園見学。「親は必ずここを見て!」見学時のポイントを現役園長がアドバイス
保活で行うタスクの中でも、とくに大事だと言われている園見学。今回は園見学はどうして大事なの?見学時のマナーは?など、園見学の疑問を現役の園長である、ベネッセ 西馬込保育園の遠藤園長に聞きました。園見学に出かけるときの参考にしてください!
Q.そもそも保育園の見学って必要ですか?
A.後悔しないためにも、検討している候補園は必ず見に行きましょう
「保育園は大事なお子さんを長時間お預かりする場所です。お子さんがどのような場所で過ごすのか、しっかりと自分の目で見ておきましょう。見学時には、園側からどんなことを大事に考えて保育をしているかなど、いろいろなお話があるかと思いますが(園側から話がないときはこちらから聞きましょう!)、保育に対する考えは園によってさまざま。園の保育方針や保育理念に納得&共感した上で入園したほうが、実際に通うことになったあとも双方のズレがなく、トラブルも起きにくいでしょう」
Q.園見学の申し込みの電話は何時ごろにするのがよいですか?
A.送り迎えの落ち着く時間がありがたいです
「自園の場合は、子どもたちの登園が落ち着く10時以降~帰宅ラッシュの17時前までの時間だと対応しやすいですね。土曜日は対応できるスタッフがいないので、避けてほしいのが本音。土曜が難しいのはどの園も共通だと思います」
Q.見学時に必要な持ち物はありますか? どんな格好で行くべきですか?
A.持ち物は必要なし。格好も普段着でOK。
「持ち物はとくにありませんとお伝えしています。自園ではスリッパのお貸し出しをしていますが、それは園によるかもしれませんので、見学予約のときに確認するのが良いと思います。格好は普段着でいいですよ」
Q.見学に行く人数制限はありますか?
A.園によってはあるかもしれないので確認を
「自園は1対1のマンツーマンスタイルか、多くても1対2くらいでご案内しています。説明しながらご質問を受けたり、ゆっくりお話しをしながら園内を回っています。保護者の方おひとりでも、赤ちゃんと2人でもいいですし、可能であればパパと一緒に来園ください。最近はパパの参加率が以前より増えていますね。園によって見学のスタイルはさまざまだと思いますし、人数制限を設けているところもあるかもしれないので、事前に確認してみるといいですね」
Q.質問しすぎるのはよくありませんか?
A.そんなことないです。心ゆくまで質問しましょう!
「気になったことはすべて聞いて、納得したほうが絶対いいです! ただ、初めての見学だと何を聞いていいかすぐ思いつかないことも多いと思うので、あらかじめ質問をメモにまとめておくのがおすすめですよ」
Q.園長が“保護者なら見学時にここを見る!”というポイントはありますか?
A.園に入ったときの第一印象は大切にします
「保育園の玄関に入ったとき、最初に園から明るい雰囲気を感じるかどうかはチェックすると思います。やはり整理整頓されていたり、きちんと清掃されていたりする場所は気持ちがいいですよね。例えば物が雑然と放置されたままになっているような園は、安全面など大丈夫かな?と思います。
あとは子どもたちの様子です。子どもたちってみんなが一緒なように見えても、人的環境、つまりは、かかわる保育者によって雰囲気が変わってくるかなと思っています。ですから、全体的に明るい雰囲気があるか、子どもたちにいきいきした様子が見えるかなどはチェックするとよいと思います」
Q.見学時以外で園を知る方法は?
A.園の運営ブログや、参加型イベントをチェックしましょう
「保育園から発信されているブログなどのSNSは、園を知る一助となると思います。また、うちの園は近隣の親子を呼ぶ地域支援活動を開催していますが、気になる園のこういったイベントに参加すると、園内の雰囲気もつかみやすいですよ」
今回の取材にかかわったスタッフ全員が、遠藤園長先生のあたたかい子ども・保護者へのまなざしに感動し、口々に「自分の子もこの園に通わせたい!」と言っていました。これこそが園見学の醍醐味だと思います。みなさんもぜひ園見学に足を伸ばし、通わせたい園をたくさん見つけてくださいね。応援しています!
お話/遠藤美智子先生 撮影/成田由香利 写真提供/ピクスタ 取材・文/江原めぐみ、ひよこクラブ編集部
遠藤美智子先生
ベネッセ西馬込保育園園長。家庭的な雰囲気の中で<生きる力の根っこの部分を、保護者と共に育むこと>を大切にした保育に取り組んでいます。
参考/『後期のひよこクラブ』2024年秋号「2025年4月 1才児クラス入園を目指す!保活最前線」
●記事の内容は2024年8月の情報で、現在と異なる場合があります。
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