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親は前か、それとも後ろ? 子どもと自転車、どう走る?【専門家】

家族でマシン
GeorgeRudy/gettyimages

子どもが自分で自転車に乗れるようになると、行動範囲が広がる一方で、多方面で気を配ることが増えてくるもの。
そもそも親子で走る場合、どのように走ると安全なのでしょうか。口コミサイト「ウィメンズパーク」のママたちの声とともに、一般財団法人日本交通安全教育普及協会の彦坂誠さんに、子どもと一緒に自転車で走る際のポイントについてアドバイスいただきました。

子どもが前でも後ろでも不安はつきないもの

まだ自転車に慣れていない子どもと一緒に走るとき、親はどうすればいいのでしょう? まずはママたちの声を紹介しましょう。

■ 親が先導するものと思っていました
「子どもが1人で乗れる状態になった時、親が安全確保をしながら先導し、時々振り返り、声かけながらというのが良いと思って乗ってきました。
よく後ろから『ああして、こうして』と叫んでいるママをよく見ますが、子どもはそんな耳から聞こえる指示通りに自分の力だけでコントロールできません。
うちは出産前に夫婦でロードレーサーに乗っていたことがあるので、ママチャリ生活であっても、基本的にそのときのルールの延長線上に考えています。自転車の集団走行は、上手な人、速い人が先導するのが基本です。
後ろからどんなに見守っていても、何か起こった時に自転車から降りて駆け寄っているヒマはないですし、もし前に障害物などがあったら、子ども単独で避けられるのかなども疑問です」

■ 子どもの様子がわからないから親が後ろ
「我が家は子どもを先に走らせて、後ろに親スタイルでした。
よく親が前を走る姿を見かけますが、あれってお子さんの状態が見えてるのでしょうか? その都度振り返って子どもを見るほうが危ないと思うんだけど、案外多いですよね。
我が家は後ろから、『危ない』とか『止まって』とか『人が来たから寄ってね』とか、常に見て声がけしていました」

■ 親が後ろがいいと聞くけど、子どもが振り返るのがコワイ…
「私も先に親が走ったほうが安心かと思っていましたが、先に子どもが走り、後ろから親がついて行った方が安全だというのを何かで読みました。先に親だと、子どもはついて行くのに必死になってしまいますもんね。
でもだからといって、先に子どもを走らせても目の前で危ないことになったら助けられないし、どっちもどっちだなぁと思っています」

■ 後ろから声をかけながら走っています
「子どもの運転が心配な時は、少し前を走らせてました。並行とは行きませんが、本当に少し前です。声かけをしながら、危ない時は自分が前に出るなどの対処がすぐできるくらいの距離でした。
実際に道路を走る前に、車の来ないサイクリングコースなどで少し練習してから乗せていました。
子どもが1人でしっかり乗れるようになってからは、状況次第で前や後ろどちらでもOKかと。
子どもがそこまでしっかり運転できない頃や、言うことをきかないというのは、まだ外で乗らせるのは早いということではないでしょうか」

■ 子どもの性格によるかもしれません
「子どもが後ろの場合は、危険なポイントなど定期的に振り返って安全を確認したり、不足の事態があったら互いに声をかけたり、子どもの性格を踏まえて工夫をすれば一定の安全は確保できると思います。
子どもが前の場合、たとえ親が子どもを見ていても避けられないリスクもあります。要はどちらを取るかではないでしょうか。
子どもが前でも後ろでも、どちらにしてもリスクはあるので、子どもの性格を把握している親が判断すればいいのではないでしょうか。子どもの性格や年齢、環境によっても変わってきますから」

一緒に走る前に確認しておきたい子どもとのルール作り

様々な考え方があるようですね。では、日頃から自転車安全利用講習会を行っている彦坂誠さんに、子どもが自転車に乗れるようになってから親子で一緒に走る際のポイントについて伺いましょう。

「子どもが前か後ろかの判断は、道路の状況や、お子さんの状態(自転車上達度と危険回避能力)で考えましょう。
『前親・後ろ子』ではお子さんの状況を常に見守ることはできません。後方から迫る車や交差点などを曲がった先での車や歩行者への対処など、自分で考え行動できる、理解力や技能の高い子向きといえます。その半面、『前子・後ろ親』は、交差点での飛び出しや歩行者との出会い頭の衝突などが心配です。
『交差点では必ず止まって安全確認する』『歩道では車道寄りを人の歩く速度ぐらいでゆっくり走る』『横断歩道では自転車を押して歩く』といった、予め“より具体的な”ルール作りが重要です。
たとえルール作りをしても、実際には様々な出来事に遭遇するはずです。事故が起きてからでは遅いので、最初は慎重にスタートしたいものです」

安全に走るために、事前にできることを教えてください

「皆さんは、お子さんの『自転車に乗れる』という基準をどう判断されていますか?
『自転車に乗れる=補助輪を外して走行できる』ではありません。『安定して、まっすぐ走れない』『止まる時、すぐに止まれない』『ふらついて転びそうになる』など、不安定な状態で公道に出るのは危険です。当然、歩行者などの動きに合わせて、スピードやハンドルコントロールもできなければなりません。公道を走る以上、『まだ子どもなので』は通用しません。

保護者の方にぜひやってほしいのが、『止まれる』ことを褒めることです。『走れる』ことを褒める保護者は多いのですが、『止まれる・止まれた』ことを褒める保護者はなかなかいません。
一時停止交差点で止まる、歩行者の妨げになりそうなので止まる、車が近づいてきたから止まるなど、『止まる』ことは交通事故防止の第1歩です。
最近ではキックバイクでバランス感覚を覚えてからペダル自転車に移行するケースも多く、お子さんによっては、バタバタと足で止めようとする子も見受けられます。キックバイクならまだしも、ペダル自転車では当然うまく止まることができません。
段差のある歩道では、横断歩道と接している部分が車道へ向かって斜め下り勾配になっていることから、足を踏ん張ることができないため、ブレーキの力を使って自転車を固定しなければなりません。
いざというときにうまく止まれないということがないように、早い段階から手のブレーキで止まれるようにしましょう。

自転車は車の仲間なので、車道通行を原則としてルールができていますが、例外的に歩道通行もできるため、交通ルールが複雑です。まず保護者が正しくルールを理解した上で、親子で散歩しながら、各場面での交通ルールや起こりうる危険を話し合って、どう行動すべきかを予行演習しておくことをお勧めします。
子どもは、路地や駐車場などの見えない所から出てくる車などへの危険予測も苦手です。補助輪が外れたとしても、交通事故を防ぐためには乗り越えなければならないハードルがたくさんあります。
お子さんへの交通安全教育は保護者の責務です。お子さんによって理解の進み方も異なります。焦らず、『一生涯、安全に暮らしていける』ように、じっくりと育んでいきましょう」

彦坂さんの「“止まれる”ことを褒めること」というお話しが、とても当たり前なことなのに出来ていないということにはっとしました。子どもと一緒に自転車で走るのは、親にとってもあらためて安全に走るための行動を見直すいい機会とも言えますね。親子で交通安全意識を高めていきましょう。


(取材/文・橋本真理子)


彦坂誠さん
一般財団法人日本交通安全教育普及協会普及事業部次長。内閣府の参加・体験・実践型交通安全教育事業の企画運営・講師をはじめとし、警察庁の交通安全教育事業や調査研究、自治体や学校などでの自転車安全利用講習会などを行うほか、テレビや雑誌で交通安全の正しい知識の普及活動を行っている。

■文中のコメントは『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。

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