412人のママに聞いたワンオペのリアル… 「夫婦の家事・育児シェア」問題
子育て中の夫婦間でトラブルになりがちな「家事・育児シェア」問題。最初はしっかりと役割分担をしていたのに、気づけば自分ばかりが家事を負担している…というきっかけから、けんかに発展することも少なくありません。
たまひよ世代の先輩ファミリーは、それぞれどれくらいの割合で家事・育児をシェアしているの?今のシェア状況にどんな不満を感じているの?うまくいっている夫婦はどうやってシェアしているの?…など、気になることを調査しました。
412名のママにリサーチ!夫婦の家事・育児シェア、ぶっちゃけどんな感じ?
何かと忙しい子育て中は、家事・育児を夫婦で分担するのがうまく乗りきる秘訣。では、実際に世の中の先輩ファミリーは、家事・育児をどれくらいのパーセンテージで負担しているのでしょうか?412名のママに聞いてみました。
※このデータは、0カ月~1才11カ月の赤ちゃんを持つママ412人にインターネット調査を行い、アンケート結果をまとめたものです。(2020年2月実施)
家事の90%をママが担当しているファミリーが約40%!
家事シェアのパーセンテージは、以下のとおり。なんと、家事の90%以上をママが担当しているというファミリーが約42%という驚きの結果が。ただし、17%のファミリーは、ママ・パパが約半分の割合でシェアできているなど、夫婦によって事情が異なるようです。
<家事シェアのパーセンテージ>
●ママ100~90%:パパ0~10%
――42%
●ママ80~70%:パパ20~30%
――38%
●ママ60~50%:パパ40~50%
――17%
●ママ40~0%:パパ60~100%
――3%
育児はママ70~80%:パパ20~30%のシェア割合が最多
育児シェアのパーセンテージは、以下のとおり。家事シェアと比べるとママの割合が下がり、パパの割合が増えている結果になっています。
<育児シェアのパーセンテージ>
●ママ100~90%:パパ0~10%
――28%
●ママ80~70%:パパ20~30%
――53%
●ママ60~50%:パパ40~50%
――19%
●ママ40~0%:パパ60~100%
――0%
家事・育児シェアに不満を抱えるママたちのリアルボイス
実際のところ、世のママたちは今の家事・育児シェアについてどう感じているのでしょうか?ひよこクラブ読者のママに、家事・育児シェアで困っていることを聞いてみました。
言わないとやってくれない夫。この先が思いやられる…
うちの夫は、家事も育児も「これをやって」と私が指示しないと、何もやってくれません。しかも、すぐに動かないので、私が何度もお願いすると、機嫌が悪くなってしまうことも…。今は、私が育休中なので何とかなっていますが、私が仕事復帰をしたあとの生活が不安でしかたありません!
(10カ月女の子のママ)
“見えない家事”まで、自分で気づいてやってほしい!
わが家では、夫に洗濯係を任せています。洗濯機を回して、洗濯物を干すまではやってくれるのですが、乾いた洗濯物をたたんで片づけたり、洗剤を補充したり、洗濯槽を掃除したりといった作業まではやってくれません。洗濯に関する“見えない家事”までちゃんとやってほしいです。
(1才8カ月男の子のママ)
家事分担が原因でけんかが増え、結果的にほとんど私が担当
最初のころは、夫婦で役割分担をきっちり決めていたのですが、夫がやるべきことをやらなかったり、ちゃんとできていなかったりすることが多いので、私がイライラしてけんかが増えてしまいました。その結果、今では家事はほぼ私が担当し、頼めることがあれば、夫に頼むスタイルに。けんかは減りましたが、やっぱり不公平だと感じてしまいます…。
(2才女の子のママ)
私たちはこれでうまくいってます!先輩ママの家事・育児シェアアイデア
ひよこクラブ読者の先輩ママの中には、自分たちに合ったやり方で、うまく負担を分担できている人も。具体的に、どのようにシェアをしているのかを聞いてみました。
家事の得意・不得意で分担
お互いに、得意な家事と不得意な家事をリストアップ。不得意な家事は相手に任せる形で担当を振り分ける形が、わが家には合っていました。苦手なことをやらなくて済むだけで、私はかなりラクになっています。
(11カ月女の子のママ)
その日やることを、ホワイトボードにリストアップして分担
まず、1日の最初にその日やるべき家事・育児をホワイトボードに書き出しています。お互いにボードを見て、臨機応変に声をかけあいながら家事・育児を分担しています。
(9カ月男の子のママ)
平日は私、休日はパパと、家事・育児のメイン担当を交代
とくに決めたわけではないのですが、平日は私が家事・育児をほぼ担当するかわりに、土日はパパメインでやってもらっています。少しでも私一人の時間が持てることで、ストレスを感じにくくなりました。
(2才女の子のママ)
取材・文/ひよこクラブ編集部
家事・育児を分担するには、夫婦でしっかりと話し合い、自分たちにあったシェア方法を見つけることが大切なようです。
現在の家事・育児の分担状況をまず明らかにした上で、今後の分担について話し合うのがおすすめです。
『ひよこクラブ』2021年7・8月合併号(6月15日発売予定)では「夫婦の家事・育児シェア相談シート」がつきます。
参考/『ひよこクラブ』2021年7・8月合併号「夫婦の家事・育児シェア相談シート」