現役ママ・パパ視聴率は驚愕の80%⁉ 「お願い…。だれか聞いて!」話題のTBS火曜ドラマのリアルに迫る!これが「私の“対岸の家事”」エピソード
今話題の TBSの火曜ドラマ、「対岸の家事~これが、私の生きる道!~」(TBS系・火曜よる10時) 、皆さん見ていますか? 専業主婦、働くママ、育休パパと、価値観がまったく違う3人が“家事”と“育児”を通して出会い、ぶつかりあい、人生が少しずつ大きく動き出していく…そんな内容が多くの共感を呼んでいます。
今回、「たまひよ」では、TBSとのコラボ企画としてアンケートを行ったところ、なんと…!約1800人ものママ・パパから声が寄せられました。リアル『対岸の家事』エピソードを大公開します。
アンケートでのドラマ視聴率は約80%! ドラマの登場人物で一番共感するのは…?
アンケート(※1)に回答してくれた1810人のうち、ドラマを見たことがあると答えた人は1420人、視聴率は78.5%という結果に!リアルママ・パパで見ている人の多さに驚きです。ドラマの主人公3人のうち、誰に最も共感するか?を聞いてみたところ…
1位は江口のりこさん演じる2人の子どもがいる働くママ「長野礼子」。
「今はまだ育休中ですが、復帰したら絶対に礼子さんのようになると容易に想像できる」(AM)
という声が続出。現役の働くママからも…
「礼子さんの『全部上手くやれる』『自分が選んだのだから家事も仕事も育児もこなさないと』という姿は、かつての自分を見ているようだった。助けてと何度も思ったし、上手くこなせない自分に苛立ったし、思うように進まないことが多くて、子どもたちに怒鳴って当たって悪循環の毎日でした。そんな環境だったから、礼子さんに凄く共感した」(4兄弟ママ)
「なんであんなにリアルに表現できるの!?(とても褒めてます) 仕事が忙しい日に限って急な発熱や嘔吐。なぜこのタイミング?と、やり場のない想いが爆発しそうになる日々。私も詩穂ちゃんみたいなお隣さんが欲しい」(みぃママ)
涙が止まらない…印象的なシーンやセリフで「長野礼子」を選ぶ人が続出
「Q.ドラマで印象的なシーンを教えて」でも、長野礼子のシーンを選ぶ人が続出。一番多かったのは第1話で、部屋にいる子どもが玄関のカギをかけてしまい、外に締め出されて茫然と立ちつくす礼子が「ゲームオーバー」と、つぶやくシーン。その夜にさまざまな苛立ちから子どもに声を荒らげて、壁にカレーをぶちまける「壁カレー」のシーンでした。
「仕事も育児もうまくやらないといけないという、プレッシャーに押しつぶされそうになっている(壁カレーの)姿は、心が苦しくなり涙してしまいました」(えりまる)
「カレーをぶちまけて、ひたすら壁を拭いていたシーンは、(礼子さんが)切なすぎてやるせなくて泣けました」(えな)
さらに、働くママたちの声を代弁するようなシーンやセリフも共感を呼んでいます。
「子どもの体調不良で(仕事を早退して)お迎えになった時、職場で何度も何度も謝るシーンが凄くわかる」(はる)
「礼子さんの子どもが続けておたふくに罹ったとき『自分に負荷がかかるのは全然良いけど、周りに迷惑をかけてしまうことが耐えられない』と、言っていたセリフが刺さりました」(いぶママ)
「2人目の職場復帰した当日、出勤して2時間ほどで保育園から『熱がある』と、お迎え要請がありました。年配の女性上司から『まだ早かったのでは』と、礼子さんと全く同じことを言われました。当時は全員が敵のように感じ、味方はいない、誰も助けてくれないと思いました。今になれば、産後10ヶ月で職場復帰した私と息子を心配しての温かい言葉だったとわかります。仕事と育児に挟まれる苦しさは、ものすごく共感できます」(ゆきっき)
「誰か私と話してーーー」専業主婦「村上詩穂」の心の声に共感しかない
2位は、多部未華子さん演じる専業主婦のママ「村上詩穂」。
詩穂は、「自分は2つのことが同時にできない」と、出産後は専業主婦を選択。しかし、娘としか会話しない日々に寂しさを感じていました。
アンケートで「Q.妊娠・育児中に孤独を感じることはありますか?」と質問すると、「少し孤独を感じる」「とても孤独を感じる」と回答した人は60.7%という結果に。
「『誰か私と話してー!』ってところにものすごく共感。時間だけはあるけれど、暇だけど暇じゃない、忙しいけど忙しくない、自由だけど不自由…みたいな。あと『ひとりごとから一日がスタート』というところもものすごく共感です!毎日ひとりごとしか言ってない!」(ひよこ)
「専業主婦が本当に少ない。絶滅危惧種です(笑) 昼に公園へ行っても誰も人がいないし、いても1歳未満の親子。2歳以降の子を連れた親子を見かけることは少ない。子育て支援センターなどでママさんと会話しても『保育園どうする』系の話ばかりで、会話に入れず寂しい」(しぃ)
“頑張りすぎる人”に寄り添う、詩穂の言葉が心に刺さる
ドラマの中では、詩穂が“頑張りすぎる人”たちの心を解きほぐす名セリフが話題に。
「『“肩代わり”ではなく“肩を貸す”っていうのはどうですか? 言い方を変えた方がいいと思う』と、詩穂が言ったシーンです」(こよ)
「『肩を貸す』に、心を打たれました。 “自分にはたいした力はないけれど、力になります”という、ゆとりを感じる。『助ける』『助けてもらう』よりも柔らかく温かい言葉で、寄り添っている感じがします」(さくら)
詩穂の自分とは違う誰かに寄り添いながら、何かできることはないか…と考え、行動する姿に多くの共感が集まりました。
あなたの『対岸』は夫? 友人? 上司? それとも…リアル『対岸の家事』エピソード
「あなたの家の『対岸の家事』エピソードを教えて!」という呼びかけに、たくさんのエピソードが届きました。
現在、妊娠中専業主婦でまだ子育て経験がない私です。妊娠前に勤めていた先で、幼い子どもを育てる同僚がいました。始業時間の5分前や始業時間ちょうどに「子どもが熱を出して保育園断られちゃいました」と連絡がくるのが月の半分を占めていて、2人だけのシフトなのに毎朝彼女が来るかどうか分からない不安と失望、苛立ちの繰り返しでした。いつも自分が犠牲になってる気分でした。でも子どもを理由にされると何も言えないんですよ。経験したことがなくても大変なのは想像できるから、「お子さんお大事に」しか言えないんです。それぞれ私生活がありますし、理解してほしいけどわざわざ具体的に話すことのないことばかりです。お互いの苦悩をもう少し共有できれば、心から「お子さん心配だね」と寄り添ってあげられたと思います。業務上のやり取りだけじゃない、愚痴や弱音の混じったコミュニケーションを取ってあげられたらよかったです。(ごりよめ)
「長く不妊治療をしていたこともあり、若い子が産休に入るのが羨ましく思いながら、気がつけば会社ではリーダー職に。自身が妊娠した今、部下たちが子どもの病気で休む時の大変さを何ひとつわかってなかったなと猛省しています。私の場合、子どもが欲しい気持ちや不妊治療で仕事に専念できないこと、夫からの協力が薄いなど、相談する相手は男性(上司、人事課長)だったので孤独感をわかってもらえませんでした。専務から、年間スケジュールを見せてきて『ここで妊娠しなさい』と言われて憤慨したことも。去年、ママ社員が声をあげて色々と変わりました。会社の対応を当たり前と思わず、『おかしいと思わないといけない』と、感じています」(さん)
「私たち夫婦は話し合い、仕事や金銭面を考えて夫は育休を取らないことにしました。一方で友人の夫は育休を取得し、その経験から『絶対に取ったほうが良い』と、アドバイスをくれます。正直、心が揺れました。私たちで決めたことですが、子どもができてから、周りの家庭に左右されることが増えたような気がします。決めたことは貫きたいと思う一方で、『自分で決めたことだから』と固定概念にとらわれすぎず、ひとりで抱え込まず、楽しく育児をしたいと思います」(ゆた)
「仕事を辞めて2年間不妊治療に専念していたとき、周りがどんどん妊娠・出産し、自分だけが取り残されているようでとても辛かったです。待望の妊娠をした頃、子どもがいる友人から夫婦関係が悪いと相談を受けました。幸せそうに見える相手でも、本人にしか分からない苦労があることを知り、だからこそ(自分は)今ある幸せにもっと目を向けないといけないと思いました」(ひかり)
『対岸の家事』を通して気づいたことは“私の方が大変”ではなく“皆それぞれ大変”
「ドラマを通して、新しい発見があったり、自分の考え方が変わったりしましたか?」と、質問すると「多くの気づきがあった」という声が寄せられました。
「子どもがいる・いないにかかわらず、いろんな家庭があって、みんな頑張っているということを知りました」(ちいころ)
「専業主婦もワーママも、それぞれに苦労があり良し悪しなんてない。自分らしく、自分ができることをやるのみ。それが一番だということを再認識するきっかけになりました」(ゆきりん)
「ドラマを通じて、家族・子どものことは(持つ持たないを含めて)、家庭それぞれでいろんな考えがあり、夫と話し合って自分たちのベストを見つけられれば良いのだと思いました。友だち夫婦はこうしているから(妻が時短テレワークで送り迎え)とか、これは女性の役割(熱を出したら迎えに行って病院へ連れて行く)だから、といった固定概念を夫も私も持っていましたが、毎回ドラマを一緒に観て『自分たちだったらどうする?』を、話すようになりました」(リリー)
「ママ友ってどこか女同士のライバル的な存在と思い込み、子どものために我慢しながら付き合うイメージでした。けれども、同志や仲間と考えたら気持ちが楽になりました」(ちっち)
「ママ友・パパ友というコミュニティのなかで、頼ったり頼られたりして良いんだなと気づきました。私は甘えることが苦手で、なんでも1人でやろうとする性格です。ドラマを観て、甘えられるときは人に甘えたいなと意識が変わりました」(ちゃん)
子どもだけでなく、ママ・パパだってSOSを出していい。社会全体で“肩を貸す”ことが当たり前になれば、もっと生きやすい・子育てしやすい世の中になる…そんな声が届きました。
ドラマは回を重ねるごとに家事や育児だけでなく、ヤングケアラー、教育虐待、子なしハラスメントなど、世の家庭をとりまくさまざまな問題を描き出し、子育て世代の枠をこえて、多くの世代で共感を呼んでいます。
詩穂の優しさ、礼子の頑張り、中谷のアタマ硬すぎのトンチンカンな育児観(でも良きパパになる予感あり)に笑って、泣いて、名セリフに心がぐっと癒されて、元気をもらえるドラマは名作の予感です!
(※1)調査は2025年4月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施したものです。(有効回答数1810人。回答者は妊娠中・0~4歳のお子さんをもつママ・パパ)
(取材・文/和兎 尊美、たまひよONLINE編集部)
対岸の家事 〜これが、私の生きる道!〜
4月期TBS火曜ドラマ「 対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜」 毎週火曜よる10時放送!
育児と家事に奮闘する専業主婦が出会うのは価値観がまるで違う「対岸にいる人たち」。それぞれが“家事”を通じて繋がったとき人生は少しずつ大きく動き出す!この春1番の人生応援ドラマ
■「たまひよ」は、社会全体で子育てをする「子育てを一緒に。たまひよチーム育児」を発信しています。
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2025年5月の情報で、現在と異なる場合があります。