世間の常識や分量ではなく「お互いの負担感」を減らすような子育て・家事分担こそが私たちの正解だった!『ふうふう子育て #22』


全ての子育てや家事を夫婦で半分こにした青鹿夫妻でしたが、全くラクにならず、夫は仕事もメインで頑張っているのでクタクタに。かといって青鹿さんも子育てと家事で疲れてる。そこで世間の価値観、分量が半分かどうかは置いておいて、お互いの子育てや家事の負担感を減らせるような分担に変更!
ハードルの高さを調整してみた!
情報に煽られていたことに気づいた
私は家事全般は一通りできるけれど好きではないので負担に感じるし、そのせいで腰が重いタイプ。夫は、そもそも家事全般に慣れていないタイプ。そこで世間はもちろん、自分たちが生まれ育った環境でよしとされているレベルではなく、私たち夫婦が健康でいられると思うレベルでやればOKとし、その先はオプション扱いと決めたのです。
具体的には平等にこだわるのではなく、私たち家族が笑って健康的に暮らせること、私たちがお互いの負担感を減らすことを目標にして、分担を見直しました。
私は洗濯物の汚れに合わせて洗うのはさほど苦でなく、逆に夫は洗濯機の扱いや汚れに合わせた方法で洗うことを覚えるのが苦になるので基本的に免除。一方で、洗濯物を畳んだり分類したりすることが苦手な私は、洗い終わった洗濯物をカゴにザッと入れて「後はお好きにどうぞ」でおしまい。
夫は衣類を畳んだり管理したりすることが苦ではないので、自分の分に加えて、娘・ふ〜みんの分も畳んで管理してくれることに。私に任せるとサイズアウトした衣類もぐちゃぐちゃに混ざるし、靴下は左右を合わせなくていいよう全部同じものになるのですが、「ふーみんの服は体に合うサイズがいい」「僕とふーみんは靴下を選ぶ楽しみがほしい」と受け持ってくれることになりました。
そして完全に半分ずつにしなくてもラクになったと思った頃、私たち夫婦がいかに世間の情報に煽られていたかということに気づいたんです。むやみに男女を対立させたり、「このぐらいの子供の世話や家事はできて当たり前なのに、相手はちっともできてない!」「まだ男性メインで働いていることが多いのに女性のほうがいちいち責めがち」など声高に煽る記事に……。
どれも自分自身が感情管理できる範囲ならスパイスとして読むのも楽しかったりするけど、私たち夫婦はそれが上手くいかなかったので、しばらく意識的に見るのを控えることにしました。
こうして世間の尺度に合わせるのではなく、私たち夫婦と娘が困らなければよしとする。この考え方に切り替えてから、ずいぶん楽になりましたよ。
漫画家 青鹿ユウさんのプロフィール
漫画家。夫と娘と猫と暮らしている。自分の経験、専門家から学んだことを「気軽に楽しく読めて、ちょっとためになる」漫画にしたいと思っている。著書に『今日から第二の患者さん』(小学館)、共著書に『子どものアトピー性皮膚炎のケア』、『ほむほむ先生のアレルギー教室』がある。
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http://aoshikayu.com/
※この記事は、過去に「マイナビ子育て」に掲載されたものです。