赤ちゃんの「3大あるある汚れ」を落とすスゴワザ!【専門家】
赤ちゃんの「あるある汚れ」といえば、うんち・食べこぼし・どろんこ汚れ。汚れの種類によって対処のしかたが変わることをご存じですか?ママやパパを悩ませる、これらの汚れの落とし方を洗濯のプロに聞きました。ぜひ、実践してみてください。
【食べこぼし汚れ】をすっきり落とす!
【用意するアイテム】洗濯おけ・ゴム手袋・液体洗剤・液体酸素系漂白剤
【ポイント】漂白剤は酸素系を用意しておけばOK!
漂白剤は塩素系と酸素系があります。塩素系は白物を漂白したり、消毒したりすることが得意ですが、色柄物に使うと色落ちしますし、繊維も傷めやすいので使えるものが限られます。そのため、おうちでの洗濯には、漂白力が穏やかな酸素系の漂白剤があればOK。色柄物に使っても問題なく、液体タイプなら毛や絹などの素材にも使えます。
(1)濃いめの洗濯液を作る
40度以下の水5リットルを洗濯おけに張ります。液体洗剤の「使用量の目安」を確認し、水量30リットルに対応する1回量を投入します。(6倍の濃度の洗濯液を作る)
(2)液体酸素系漂白剤を入れる
液体酸素系漂白剤の「使用量の目安」を確認し、水量5リットルに対応する1回分の量を投入します。こちらは洗剤と異なり、多めに入れる必要はありません。
(3) 汚れた衣類を入れ、つけ置きする
(2) に汚れた衣類を入れて浸し、30分~2時間ほどつけ置きをします。服全体に液が十分に浸透するようにしましょう。
(4) ほかの洗濯物と一緒に洗う
ドラム式の場合、衣類を簡単にすすいでしぼって洗濯機の中に入れます。縦型なら、つけ置き液ごと洗濯機に。その場合、追加の洗剤はおけに入れた分を差し引きます。(しぼって入れる場合は通常分を追加)
【うんち汚れ】をすっきり落とす!
【用意するアイテム】洗濯おけ・ゴム手袋・液体洗剤・液体酸素系漂白剤
【ポイント】汚れたらできるだけ早めに処理を。水の温度は40度以下にしましょう
うんち汚れは、タンパク質の分解物・食物繊維や色素などが含まれ、放置すると雑菌が増殖しやすく、色も落ちにくいです。汚れたら予洗いだけでも早めに。また、温度が高いぬるま湯で洗うほうが汚れ落ちがいいですが、高温になるとタンパク質が固まりやすいため、40度以下にしましょう。
(1) 固形物を取り除く
ゴム手袋を両手につけて、赤ちゃんの肌着やウエアについた固形のうんちを取り除きましょう。固形物はトイレットペーパーで直接取り除いて、トイレに流します。
(2)振り洗いをする
洗濯おけに40度以下の水かぬるま湯を張り、汚れた部分を外側にして、ふり洗いをしましょう。こうすると、(1)で取りきれなかった固形物が落ちます。シャワーや蛇口の水を流しながらでもOK!
(3)つけ置きをする
次に洗濯おけに40度以下の水かぬるま湯5リットルを入れて、水量30リットルに対する1 回量の液体洗剤と、水5リットルに対する液体酸素系漂白剤を加えます。汚れた服を浸して30分~2時間つけ置きします。
(4)すすいでしぼって洗濯機に入れる
つけ置きが終わったら、簡単にすすいでしぼって、そのまま洗濯機に入れ、通常の量の洗剤を入れて洗います。ほかのものと一緒でOK。一緒に洗うことに抵抗があるなら、単体で洗いましょう。すすいでしぼって。
【どろんこ汚れ】をすっきり落とす!
【用意するアイテム】洗濯おけ・ゴム手袋・液体洗剤
【ポイント】どろんこ汚れに水をかけて落とそうとするのはNG
ついやりがちなことですが、どろんこ汚れの場合、洗剤よりも先に水をかけるのはNG。こうすると、土や砂が繊維の奥のほうに潜りこんでしまい、取れにくくなります。どろんこ汚れの場合は、先に洗剤をかけると覚えておいてください。
(1)どろんこ汚れをはたく
まず最初に服や靴下についた土や砂を手でパンパンとはたいて、落とします。これだけでもある程度きれいに。土や砂が落ちても問題ない場所でやってくださいね。
(2)洗剤を直接塗布する
液体洗剤をキャップに入れて、直接塗布します。5分程度、放置しましょう。とくにもんだりする必要はありませんが、汚れに洗剤を浸透させる意味でもむのはOK! 頑固な汚れは12時間ほど放置を。
(3)洗濯機で洗う
洗濯機に入れ、(2)で使った分を差し引いた量の洗剤を追加し、洗濯を開始。ほかの洗濯物を一緒に洗っても大丈夫。水道水よりも温度が高めのぬるま湯で洗うと、汚れ落ちが高まるので、おすすめです。
監修/大貫和泉さん(ライオン お洗濯マイスター) 撮影/有坂政晴(STUH)アベユキヘ、取材・文/江原めぐみ、ひよこクラブ編集部
洗濯ものの汚れがすっきり落ちると、なんだか心もすっきり。「やったぜ!」と達成感を味わえます。このワザがあれば、赤ちゃんのあるある汚れもどんと来い! 汚れも心もすっきりさせていきましょう。