もらったお土産の突っ込みどころが多すぎる!【御手洗直子のコマダム日記】
今回は直子と土産物のお話。大センセーションを巻き起こした「婚活コミック」著者、御手洗直子さんが結婚して2児の姉妹の母に。あいかわらずのつっこみどころ満載の日々、渾身のひとコママンガ&エッセイでお送りします。「つっこみが止まらないコマダム日記」#71
もうマカデミアナッツチョコしか買わない
お土産品というのはその人のセンスをダイレクトに反映する物であり、渡す相手の好みなども考慮に入れると難易度が高く、まして外国みやげとなるとせっかくなのだからその地域の特産を…と思うとさらにハードルは上がり、なかなかベストな選択をするのは難しいものである。
さて、かつての友達はフランスみやげに香水配合(?)のスッゲエくさい口紅(目の覚めるような赤)を買ってきてくれたのですが(買ってきた本人が『コレ使えねえよ!』と怒っていた)雑貨というのも消え物でない分そのハードルをしばし上げてしまうきらいがある。以前アメリカに行った友達がほうきになっているミニトーテムポールを買ってきてくれたのだが、その見た目のセンスもさることながらほうきとして使おうとしたところ、床に押し付けた部分がポキポキと折れ床にその死骸が散乱したことがある。もらった時点で朽ちている…。土産屋で何年放置されていたのであろうか。どこまでが本気なのかわからない。
あえてコレを。というものの代表格であろうが、世界一まずい飴として話題のサルミアッキももらったことがある。ご存じない方に説明すると簡単に言えばクソまずいグミである。おお…、これがウワサの、サルミアッキ。と思い食べてみたが、ホントにホントにホントにホンットにクッソまずかったのでサルミアッキはお土産としての価値が十二分にあった。一生語り継げるくらいのクソまずさがあるし、現にコラムのネタにまでされている。ありがとうサルミアッキ。そしてくれた誰か。(ごめん誰だったか忘れた)味が何系かといえば『食べちゃいけない物系』の味である。ガソリン食べてる。みたいな。(ガソリン食ったことないけど)コレを本当においしいという感覚で食べている地元の子どもたちの気持ちと味覚が本ッ当~~~~~にわからない。私たちのような者に『まずい』と言われるための製品でないのが信じられない。世界は広い。
同様にシュールストレミング(世界で一番臭いと言われている魚の缶詰)も一度は食べてみたい。誰か北欧に行く際にはよろしくお願いしたい。ちなみにAmazonで4000円で売っている。高い。
ちなみにフランスみやげの口紅は母にやったのですが『これくっさいよ!口からダイレクトに臭いが鼻にくるよ!』とかいいながら一年以上かけて使い切ってました。
そんでもって友達が『すごいよ!私が口紅あげた人の中で使い切った人(っていうか使った人)一人もいないよ!』とかベタボメしてました。
そんなもん人によこすな。(おわり)
御手洗直子
Profile pixivで大人気。累計閲覧数1100万を誇る爆笑コミックエッセイスト。なんでそんなにネタ満載人生を・・・という謎の人。既刊に「31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる」「31歳ゲームプログラマーが婚活するとこうなる」(共に新書館)、「腐女子になると、人生こうなる!~底~」(一迅社)、「つっこみが止まらない育児日記」「さらにつっこみが止まらない育児日記」(ベネッセコーポレーション)など。たまひよのサイトで、数話限定公開中。
御手洗直子twitter:@mitarainaoko