3才の歌姫ののちゃんママに聞いた「歌は乃々佳の生活の一部。毎日がミュージカルです」
童謡コンクールにて史上最年少で銀賞を獲得、テレビ番組やCMでも活躍する村方乃々佳ちゃん、通称ののちゃん。元気な笑顔と歌声で人気の、ののちゃんの日常や、村方家の子育てについてお母さんに聞きました。
歌うことが自然な日常はミュージカルみたいです
――ののちゃんは、赤ちゃんのころから歌が好きだったんですか?
ののちゃんママ 生活の中にいつも歌がありましたね。赤ちゃんって、言葉はわからなくても、歌やリズムは伝わるので、歌でいろいろ語りかけていました。
手を洗うときに「手〜を洗おう♪」とか、ごはんの前に「ごはんだごはんだ♪」って歌ったりして。今も、乃々佳にとって歌うのは自然なことで、歌で質問をしたり、独り言が歌だったりして、いつもミュージカルを見ているみたいですよ(笑)。
――大きなステージで歌うのは、親のほうが緊張してしまいそうですが、コンクールの前は、どんな準備をしましたか?
ののちゃんママ 最初は家族の前で、次は、お友だちの前で歌って、本番前は、ステージを借りて練習してというふうに、少しずつ慣らしていきましたね。
また「ここで歌えるのかっこいいね」とか、「あきらめなかったね」とか、常にポジティブな言葉をかけるようにしていました。大きなステージで、泣いたり逃げたりしたらどうしようとも思いましたけど、もし、本番で最後まで歌えなかったとしても、それが今の、2才の乃々佳のやれることなんだと思って。いい経験をさせてもらえるし、上手なお兄さん、お姉さんのお歌を間近で聞けてうれしいね、くらいの気持ちでした。賞をとりたいとか、最後まで歌いきってほしいとか、そういう気持ちはあまりなかったですね。
――前向きな姿勢は、普段の子育てや、ののちゃんとの音楽の楽しみ方にも通じていそうですね。
ののちゃんママ 歌を好きで、楽しんでいてほしいという気持ちが根元にありますね。実は、練習らしい練習もあまりしていなくて。歌詞を覚えるときも、絵本が好きなので、絵に描いて物語で伝えたりして、のびのび楽しめる雰囲気をつくるようにしています。
小さな成功体験を重ねてほしいので、歌に限らず、失敗しても転んでも、できた・できない、ではなく、あきらめなかったねとか、過程をほめるようにしていて。最後は成功で、プラスのイメージで終わらせるようにしています。
ワンオペでつらいときは歌って気持ちを前向きに
――日常、家族といるときのののちゃんは、どんなお子さんですか?
ののちゃんママ ごく普通の3才児です。抱っこが大好きな甘えん坊で、おふざけしてケラケラ笑って、かと思うと急に張りきってお手伝いしたりして。
最近は言葉がさらに増えてきて、お父さんを言い負かしています。この前も、お父さんに一緒におふろに入ろうって言われて、「本当はお父さんが好きなんだけど、今日はお母さんがいいの」って、具体的な理由で断ってました(笑)。
――明るく楽しい家庭だと伝わりますが、そんな中でも、育児で大変だったことはありますか?
ののちゃんママ 夜泣き、人見知り、イヤイヤ期は、ひと通り経験しましたが、つらかったのは、泣かれることより、それがワンオペだっていうことでしたね。
夫が忙しくて平日は頼れず、買い物の帰りに乃々佳がぐずったとき、荷物を持ってくれる人がいたらなとか、おふろ上がりに、乃々佳の体をふいてくれる人がいたらなって思ったことがありました。
でも、生活はミュージカルだ、歌って楽しんじゃえ! と、私自身がよく歌っていましたね。歌うと前向きな気持ちになれるんです。土日は夫と乃々佳が楽しく遊んでいるし、部屋が散らかっていても、買い物の荷物をいっぺんに運べなくてもいいやって吹っきれました。
――ののちゃんにどういうふうに成長してほしいと思いますか?
ののちゃんママ いろんな経験をして、乃々佳が好きなことをたくさん見つけてほしいです。待っているだけじゃなく、自分から幸せを切り開いていけるような、前向きな人生を歩んでもらいたいですね。
取材・文/川辺美希、ひよこクラブ編集部
かわいらしい歌声で大人気のののちゃん。歌が大好きで楽しんでいるからこそ、観る人を笑顔にしてくれるのでしょう。ママのポジティブな子育てが、ののちゃんのパワーの源なのかもしれません。
村方乃々佳ちゃん(むらかた ののか)
PROFILE
2018年生まれ、現在3才。2才5カ月で出場した「童謡こどもの 歌コンクール こども部門」で「いぬのおまわりさん」を歌い、史上最年少で銀賞を受賞。 21年5月にCDデビュー。
ののちゃんの今が詰まった最年少デビューアルバム
コンクールで歌った「いぬのおまわりさん」や「おもちゃのチャチャチャ」などの定番の童謡や手遊び歌のほか、癒やされる感涙ソングの「ママのおなか」など、12曲を収録。2才のののちゃんのかわいさが詰まったソロ・アルバム。