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冬は赤ちゃんのミルクの温度は高めでもいい? 寒い時季の授乳の6大疑問【助産師が回答】

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これから赤ちゃんと初めての冬を迎えるママ・パパは、寒い時季の授乳について、「赤ちゃんの体を温めるべきなの?」「ミルクの温度は少し高めがいいの?」と、迷ったり、疑問に思うこともあるのではないでしょうか。冬の授乳で、悩みがちなこと、いつもはしないけど寒い季節ならOK?と迷いがちなことについて、助産師の中村真奈美先生に聞きました。

6大疑問Q&A「冬の授乳、これやっていい?」

授乳中の赤ちゃんの防寒、おっぱいケア、ミルクの温度など、「冬の授乳、これやっていい?」とママ・パパで悩みがちなことについて、Q&Aにまとめました。

【質問1】授乳中、赤ちゃんの体が冷たい。電気毛布で温めてもいい?

【中村先生から】
電気毛布は、脱水症状や低温やけどの危険性も考えて、赤ちゃんには使わないのが基本です。電気カーペットの上に布団を敷くのもNG。赤ちゃんの手足を触って冷たく感じる程度なら、気にせずそのまま掛けものをかける程度で大丈夫です。

【質問2】授乳後、げっぷが出るまで抱っこするのがキツイ…。げっぷを出さずに寝かせてもOK ?

【中村先生から】
授乳時に飲み込んだ空気はおならで出ることもありますし、上手に飲めるようになり、空気を飲み込む量が減ればげっぷが出ないことも多いです。1カ月を過ぎたら、しばらくさすりながら抱っこしてみて、出ないなら無理しなくてOK。ただし、吐きもどしが多い子の場合は、授乳後はしばらく様子を見守りましょう。

【質問3】気温が下がると母乳の出が悪い。体を温めればいいの?

【中村先生から】
母乳はママの血液からつくられるもの。ママが寒さで体が冷え、血流が悪くなることのほか、体調によって母乳の分泌が減ることもあります。「体を温める」「栄養バランスのいい食事をとる」「こまめな水分補給」「ストレスをためない」「体を休ませる」などを意識すると、また母乳が出るようになるでしょう。

【質問4】乾燥して乳首が荒れてカサカサに… 保湿剤を塗ったまま授乳しても大丈夫?

【中村先生から】
「授乳時にふき取り不要」と書かれている乳頭ケア専用の保湿クリームは、赤ちゃんの口に入っても安心な馬油やラノリン(羊毛から抽出した脂)でできているため、そのまま授乳してもOKです。乳首に傷や亀裂ができるのは、乾燥が原因のこともありますが、授乳時のくわえさせ方が「浅い」ことが原因の場合が多いです。乳首のくわえさせ方も一度見直してみましょう。

【質問5】赤ちゃんが温まるようにミルクの温度を高めにしてもOK ?

【中村先生から】
赤ちゃんに人肌以上の温度のミルクを飲ませるとやけどの心配があります。寒い季節だからといってミルクの温度を上げる必要はありません。いつもどおりの温度で飲ませましょう。赤ちゃんの体を温めたいときは、室温や着せるものを調節して。

【質問】寒い時季なら、作ったミルクをしばらく保存してもいい?

【中村先生から】
ミルクは1回分ずつ調乳し、季節にかかわらず、調乳後、常温で2時間以内に使用します。調乳後2時間を超えてしまったミルクは必ず処分を。飲み残したミルクは、調乳してから2時間以内であっても保存はNG。処分しましょう。

監修/中村真奈美先生 イラスト/nao 取材・文/ひよこクラブ編集部

冬の授乳は、赤ちゃんが寒くないか心配だったり、ママ・パパも、冷えるキッチンでミルク作りをしたり、おっぱいを出すことで寒かったり、ほかの季節に比べて大変なことが多いもの。不安や疑問を少しでも解消して、冬の授乳を乗りきっていきましょう。


『ひよこクラブ』2021年12月号には、昨シーズンの冬に夜間授乳を経験したママたちのリアルな声や、夜間授乳の「寒い」「ツライ」を防ぐためのポイントを紹介した「寒い部屋での乳出し、ミルク作り…結構ツライんです 夜中の極寒授乳に今から備えておいて!」特集があります。

参考/『ひよこクラブ』2021年12月号「寒い部屋での乳出し、ミルク作り…結構ツライんです 夜中の極寒授乳に今から備えておいて!」


※掲載している情報は2021年11月現在のものです。

ひよこクラブ2021年12月号

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