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乳首が切れた!授乳中のおっぱいトラブルの痛み解消法&予防法【保健師が解説】

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授乳の悩みは人によってさまざまですが、とくに大変!という声が多いのが「おっぱいトラブル」。乳首が切れて出血したり、乳房がガチガチに張ったりなど、ママの体にダイレクトに影響を及ぼすため、授乳が嫌になるほど悩む人も。
そんなおっぱいトラブルのセルフケア方法や予防法を、保健師・助産師・看護師の中村真奈美先生に聞きました。

乳首が切れた!

授乳時の姿勢やくわえさせ方が悪く、浅飲み・引っ張り飲みになっていたり、乳首の皮膚が乾燥していたりすると、傷ができる原因に。以下を参考にケア&予防をしましょう。

【すぐできる痛み解消法】ケアクリームを塗る

傷や亀裂があるときに、専用のケアクリームを塗ると、保湿されて痛みがラクに。乳首の皮膚が乾燥していると、少しの刺激で傷ができやすいので、普段から授乳前後に塗ると◎。

ちなみに、乳首の傷が痛くて授乳できないときは、搾乳した母乳を哺乳びんに入れて授乳する、乳頭保護器をかぶせて直接授乳する、などの方法もあります。無理はしないようにしましょう。

【繰り返さないための予防法は?】マッサージでほぐしておく

日ごろから親指、人さし指、中指で乳首をつまみ、いろいろな方向へ引っ張る乳頭マッサージを行っておくと、乳首がや
わらかくなって傷ができにくく、赤ちゃんも吸いやすくなります。

また、乳首のくわえさせ方が浅いと、赤ちゃんが吸うときに引っ張られて傷の原因に。深くくわえさせることが大切です。乳首を口からはずすときは、人さし指を口に入れて空気を抜いてからはずします。

乳房が張る!

飲み残しの母乳が乳腺にたまることが、乳房の張りの原因です。悪化すると乳腺炎にもつながるので、早めにケアして。

【すぐできる痛み解消法】乳房を冷やす&圧抜きする

水でぬらしたタオルで乳房全体の熱を逃がすと、痛みがラクになります。また、以下の手順で圧抜きをすると、乳房の張りの軽減にも効果が。

<圧抜きの手順>
1. 張っているほうの乳房を片手で中央に寄せる。

2. 反対の手の親指・人さし指で乳輪部を背中側に押してから、指の腹でやさしく挟んで乳汁を出す。乳汁がたらたら出たらやめる。

【繰り返さないための予防法は?】正しい姿勢でこまめに授乳する

乳管や乳腺に飲み残しの母乳がたまると、乳房の張りにつながります。飲み残しを減らすには、正しい授乳姿勢でこまめに飲ませることが大切です。

乳腺炎になった!

乳腺炎には “うっ滞性乳腺炎”と“感染性乳腺炎” の2種類あります。

“うっ滞性乳腺炎”は、乳汁が乳腺に停滞している状態。乳房全体が赤く腫れてかたくなったり、痛みを伴うしこりができたりすることも。“感染性乳腺炎”は、乳汁が詰まった部分が細菌感染し、炎症を起こした状態。乳房全体の腫(は)れ、痛みや赤みのほか、高熱が出ることが特徴。感染性の場合、セルフケアでは治らないので産院を受診しましょう。

【すぐできる痛み解消法】いろいろな方向から飲んでもらう

乳腺炎の解消には、たまった乳汁を飲んでもらうことがいちばんです。横抱き、たて抱き、わき抱きなどの姿勢を取り入れ、いろいろな方向から飲んでもらうことで乳管や乳腺に残った乳汁をなくします。

【繰り返さないための予防法は?】飲み残しは搾乳する

赤ちゃんが十分に飲んでくれないときは搾乳します。しこりがある部分をもむのはNG。搾乳しても分泌がみられない場
合は無理にせず、背中や肩をやさしくマッサージして。乳腺炎の痛みが強い場合は、搾乳器より手を使うほうがいいでしょう。

セルフケアをしてもラクにならないときは受診

上記の方法を試して、1日経過しても症状に改善が見られない場合は、産院など専門機関を受診しましょう。授
乳中でも服用できる薬を処方してもらえるほか、乳腺の詰まりを解消するマッサージを受けることができます。

監修/中村真奈美先生 イラスト/3rdeye 取材・文/ひよこクラブ編集部

症状が出てしまうと、治るまで授乳がつらく感じてしまうおっぱいトラブル。早めのケアと日ごろからの予防を心がけるようにしましょう。

参考/『ひよこクラブ』2021年9月号「0才代の授乳のお悩み、1才近くの卒乳・卒ミ問題みんなどうしてる?」

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