もうすぐ高校受験、受験する学校をママ友から聞かれた…どう答えたらいいの?【子育てアドバイザーに聞く】
受験生を抱える家庭はピリピリな時期です。口コミサイト「ウィメンズパーク」に「ママ友から『どこを受験する? 』というLINEが届きました。うまい返し方を教えてください」という相談がありました。するとママ達から模範的な返信例が届きます。さらに子育てアドバイザーの長島さんにも聞きました。
いずれ知られるとはわかっていても、今は答えたくない
投稿主さんは受験生の母です。
「 ママ友とは秋までは『あの辺りを受験かな〜』なんてざっくりは話していました。数日後、『どこを受験するの?』と、LINEが届きました。答えたくないし、先方の受験校は書かれていないし、モヤっとします。うまい返信の仕方を教えてください」
圧倒的に支持を受けたのは「返信の必要なし。既読スルー」でした。
「基本は未読スルーですが、既読スルーでもO Kですよ。後日『ごめーん、忙しくて忘れてた〜』で、良いと思いますが」
「そうそう、そんなこと聞いてくる人は通知オフでも大丈夫です。子どもの学校が別々になるのなら、お付き合いも終わるでしょうし」
という意見でしたが
「相手は園時代からのお付き合いでご近所です。定期的にランチをしており、先方の方が顔も広く、怖くて既読スルーはできません(泣)
ちなみに子ども同士は別クラスとはいえ、いずれは知られると思います。が、ママ友は口が軽くあっという間に広まるでしょう。今はあやふやにしたいのです」
という投稿主さん。
スタンプと一言添えてスルーが賢い返信方法
「『◯◯くん(ママ友のお子さん)はどこを受験するの? うちは◯◯くんほど優秀じゃないから恥ずかしくて言えない……』は、どうでしょう」
「私も似たような体験があります。デリケートな問題を詮索されるのっていやですよね。
『子どもから口止めされてて、ごめんねー』と、返信する」
「受験校を教えたら、合否も必ず聞いてくるはず。 それはいやだー。
『受かったら教えるね。お互いがんばろう』は、いかが?」
「『お互いがんばろう』みたいなスタンプを押しておしまい。しつこく食い下がってきたら『ごめん、バタバタしていて。落ち着いたらゆっくり話そう』と、返信する」
「園時代からのお付き合いなら、あまり深く考えていないのかも。恥ずかしながら、私は深く聞きすぎちゃうところがあります。
相手に軽くかわされて『あ、失礼だったんだ』と、気づくタイプです。他の方も言っていますが『お互いがんばろう』で、良いと思いますよ」
「去年、同じ経験をしました。聞いてきたママ友のお子さんと我が子は成績が近く、気になって仕方ないって感じでした。
私は聞かれるたびに軽い口調で『本人はぎりぎりまで考えたいみたい』『どこかなぁ、当日会場で会うかもね〜』『子どもに口止めされていて〜』と、かわし続けました。
負けず嫌いなママ友なので正直に話したらトラブルになる予感があったので。結果、うちの子の学校のほうが上でした。言わなくてよかったと思いました」
「みなさん、ありがとうございます。スタンプと一言添えて返信しました。
成績はママ友のお子さんの方が上ですが、本番に弱いと心配していたのでマウントも少しある気もします。
ここで相談しなかったら、追い詰められて学校名を書いてしまったかもしれません。
たくさんのアドバイス、勉強になりました!」
と、投稿主さんは〆ました。
専門家のアドバイスは?
デリケートな質問をズバッとされた場合はどんな対応がスマートなのか、2人の母でもある子育てアドバイザーの長島ともこさんに聞きました。
「ママ友との関係性にもよりますが、どこを受験するか、併願校はどこか、結果はどうだったかなど『子どもの受験にまつわる話』は、ママ友同士の話題としてはとてもデリケートなもの。
それでなくても子どもの受験期は、親のほうもピリピリしていますから、できれば聞かれたくないですよね。
ママ友が子どもの受験についていろいろ聞いてくる場合、単なる興味本位のケースが多いと思いますが、『子どもの併願校を決める目安を知りたいから、自分の子と学力が同じくらいの子に志望校や併願校を聞き、それを参考に検討したい』など、確固とした“目的”があるケースもあります。
ママ友が受験校を聞いてくる目的を推測し、興味本位の場合は、いくら親しいママ友でも答える必要はないと思います。
『うーん、この期に及んでいろいろ悩んでいるみたいで……』
『最後の模試の結果がいまひとつでね……』
『今、志望校のことでパパともめてて……』
など、どちらかというとネガティブなトーンで答えると、相手もそれ以上は聞いてこなくなることがあります。
ただ、このような親の心配をよそに、子ども同士であっけらかんと志望校の話をしていることも少なくありません。『その時はその時』とわりきり、自分の気持ちに忠実に。
『言いたくないことは言わない』を貫きましょう」
長島ともこ
フリーライター、エディター、認定子育てアドバイザー。教育、育児、妊娠&出産を中心に幅広い分野で取材、執筆、企画ディレクション等を行う。PTA活動にも数多く携わり、その経験をもとに、書籍『PTA広報誌づくりがウソのように楽しくラクになる本』『卒対を楽しくラクに乗り切る本』(厚有出版)を出版。All About子育て・PTA情報ガイド。大学生と中学生の母。
https://www.tomokonagashima.com/
文/和兎 尊美
※文中のコメントは「ウィメンズパーク」の投稿を再編集したものです。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。