挨拶は無視、会話はスルー、園で私を完全無視するママ友の行動に心が折れそう【子育てアドバイザーに聞く】
「かつては仲良しだったママ友から、わかりやすく無視されます」という声が、口コミサイト「ウィメンズパーク」に届きました。ママ達からは励ましの声と対処方法が寄せられ、子育てアドバイザーの長島さんに聞きました。
挨拶はフンと無視、話の輪では背を向けてくるママ友
投稿主さんは小学生と園児の母です。
「問題のママ友Aさんとは、子ども2人とも同級生です。上の子同士が仲良しで、お互いの家に行き来していたこともありました。
きっかけは子どもの習い事です。一緒に始めたのですが、私の子どもの上達が早く上のクラスに上がりました。必然と曜日が変わり、そのクラスにBさんのお子さんがいました。
BさんとAさんは仲良しで、私はBさんとは挨拶程度の仲でしたが、それをきっかけで一緒に遊ぶほど親しくなりました。AさんはBさんを奪われたと思ったのでしょう。挨拶すら完全無視。話の輪に一緒にいるときは、わかりやすく顔を背けます。
ちなみに私もBさんも、Aさんを疎外したことは一度もなく、Bさんは普通にAさんとも遊んでいます。
Aさんは以前にも同じようなトラブルを起こしているので、周囲のママもBさんも私に同情して話を聞いてくれます。
今日はBさんと話していたら走ってきて、割り込むようにBさんと会話を始めました。またかと思いつつ、ズドーンと心が沈みます」
すると経験者から応援コメントが寄せられます。
「相手にしちゃダメダメ。おすすめは最低限の挨拶をして堂々としていること。
きちんと挨拶していれば投稿主さんの評価は下がらないし、逆に相手の性格の悪さが強調されるから。
くだらない相手に振り回されるのは、自分の心に別の不安の糧があるからでは。その小さな不安を解消すれば、自分に自信が戻りどーんと構えられますよ」
「相手は投稿主さんがダメージを受けている様子をみて喜んでいるのだから、『はいはい、またやってるよ』くらいに流しましょう。
そういう人は相手は誰でも良いのです。ターゲットを変えては同じことを繰り返しているだけ。そんな奴のことで悩む方が時間の無駄」
「そうなんですよね、これは自分じゃなくて相手の問題だからタチが悪い。
自分は悪いことしていないのに無視されるって、私も経験あります。すごく傷つきますよね。でも相手は変えられない。割り切るしかないのでは」
「習い事では自分の子どもより優秀で、仲良しの友達までとられてしまって不安なのでしょう。
原因は劣等感と焦りとわかっているし、周囲のママ友たちは投稿主さんの味方なら、これ以上Aさんを追い詰めない方が良いのでは」
「お気持ちわかります。でも注意点がひとつだけ。Aさんの愚痴を周囲のママ友に言うのはほどほどに。いえ、やめた方がいい。
話が回り回って尾ひれがついて、園ママ達の格好のお茶飲み話になります。他人の喧嘩って面白いですから。
投稿主さんの評判を落としかねないので、お気をつけを」
「みなさん、コメントありがとうございます。心にストンとくる意見もたくさんあり、モヤモヤが少し軽減されました。
こんなわかりやすい無視は初体験で、私が幼稚で未熟なのは自覚しています。
みなさんの励ましをうけて、前向きになれています。ありがとうございました!」
と、投稿主さんは〆ました。
「いずれは終わるママ友関係。深く考えず、愚痴はほどほどに」と専門家
理解に苦しむママ友の態度にどうするべきか、2人の母でもある子育てアドバイザーの長島ともこさんに聞きました。
「ママになると、子どもを介してたくさんのママ友と関わることになりますよね。
年齢、仕事の有無、パパの仕事、住まいの形態、きょうだい、祖父母など同居家族の有無などママ友のバックグラウンドはさまざまなのに加え、子育ての方針や価値観も異なります。
自分がこれまで関わったことのないタイプのママと関わる機会もあるでしょう。Aさんのような理解に苦しむ対応をされるとつい落ち込んでしまう気持ちも良くわかりますが、『なぜ私を無視するのだろう・・・』などとあまり深刻に考えず、『広い世の中、こんなママもいるのだな』と、さらっと受け止め、普段どおりのママライフを送ることをおすすめします。
周りのママに『ねえねえ、聞いてよ〜』などとつい愚痴を言いたくなってしまうこともあると思いますが、その“ひと言”が発端となって関係がますますこじれることもなきにしもあらず、ですので、ここはぐっとがまん。
ママ友との関係は、当たり前ですが、“子どもを介して”の関係です。園生活が終わると同時に疎遠になったり、一緒に通っていた習い事のお教室を辞めた途端に連絡が途絶えたり…など、子どもの成長とともに、その関係性は変わっていくものです。
ママ友の言動に落ち込んだり、イラッとしたりしたらそれを“反面教師”に、『こんなママにならないよう注意しよう』など、『親として成長する機会のひとつ』くらいの気持ちで向き合っていきたいものです」
長島ともこ
フリーライター、エディター、認定子育てアドバイザー。教育、育児、妊娠&出産を中心に幅広い分野で取材、執筆、企画ディレクション等を行う。PTA活動にも数多く携わり、その経験をもとに、書籍『PTA広報誌づくりがウソのように楽しくラクになる本』『卒対を楽しくラクに乗り切る本』(厚有出版)を出版。All About子育て・PTA情報ガイド。大学生と中学生の母。
https://www.tomokonagashima.com/
文/和兎 尊美
※文中のコメントは「ウィメンズパーク」の投稿を再編集したものです。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。