「まさかのアナウンサー失格!? 父親になって僕に生じた3つの変化」テレ東アナウンサー原田のパパ育休日記 第3回
2021年4月、27歳で一児の父となったテレビ東京アナウンサー原田修佑さん。テレビ東京男性アナウンサーで初めて3か月間の育児休業を取得。この連載では3ヶ月間の育休で感じたことなどを自身の言葉で綴ってもらいます。
連載第3回は、父親になって生じた変化についてです。
子どもはすごい。
どれだけ疲れていても子どもの笑顔を見るだけで疲れが吹っ飛ぶし、一挙手一投足がたまらなく愛おしく、1秒たりとも目を離したくない。そんな存在。
そんな我が子と育休で3ヶ月間一緒に過ごす中で、僕の心や体に様々な変化が生じ始めました。
その1:ついにヒゲが生えてきた
20代後半にしてヒゲがほとんど生えず。
どれくらい生えないかというとーーー
ある日WBS(担当番組)でヒゲ剃りを取材する機会があり、ロケ前日に担当ディレクターから、
「明日はヒゲを剃ってもらうから生やしておいて!」
と連絡が来るも、1週間放っておいてもツルッツルな私が1日でヒゲを生やすことはできず、そもそもヒゲ剃りを使ったことがないためリポートに苦戦…。
そんな僕でしたが、育休中、口元にゴマ粒のようなものを発見!
そう、芯のある毛、ヒゲがはえはじめたのです。
それと同時に、薄かったはずのすね毛が濃くなったり、太かった眉毛が気のせいか更に凛々しくなったり…。
僕の場合に限ってかもしれませんが、これはおそらく父親になったことで、子どもを守らなくては!という想いが強まり、男性ホルモン的なものが増えたのかなと解釈。
数年後、僕の見た目は相当ダンディになっているかもしれません。
その2:心がプリンセスになった
スポーツ系や格闘系のアニメや漫画が好きだった僕ですが、子どもが生まれてからは、プリンセス系のアニメや映画を片っ端から視聴。
その上プリンセスソングばかり聴き、気がつけば歌詞を完璧に覚えており、プリンセスのような表情で子供に向かって一人ミュージカルをするようになっていました。
他にも、これまで切った爪にしか見えなかった三日月が、とても儚げで魅惑的なものに感じられるようになったり。
今までほとんど関心のなかった花や観葉植物が無性に恋しくなり、15種類ほどの植物を育て始め、植物それぞれに好きな漫画「キングダム」や「グラップラー刃牙」のキャラクターの名前を付けて愛でるようになっていました。
ただ、僕も妻も仕事や育児で忙しく、3割ほどの植物を枯らしてしまった時は本当に悲しかったですし、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
ちなみに最近可愛がっている植物のラベンダーの名前は「ビスケットオリバ(*1)」です。
(*1)刃牙シリーズの登場人物です
その3:アナウンサー失格!?
子どもが生まれる前は、
「アナウンサーなんだし、子どもには正しい日本語を使うんだ」
と妻に宣言していた僕。
いざ親になってみると…。
出したことのないような高い声で話しかけるわ、「おいちーね」「かわいいでちゅね」などの赤ちゃん言葉ばかり使ってしまうわ、子どもにメロメロのあまりフニャフニャ喋るわ、と。
育休が明けた時、アナウンサーとしてちゃんとやっていけるのか心配になるほど、声のトーンや言葉の使い方が変わってしまいました。
他にも、子どもが生まれたことで自然とよく笑うようになっていたり、抱っこ紐で子どもの顔に跡がつかないようにボタンやチャックが付いていないスウェットばかり着るようになったり、散歩が好きになったり…。
子どもが生まれて1年足らずでこれだけの変化がありました。
今後も、子どもが喋るようになったり、わがままになったり、、思春期が来たり、父親を毛嫌いしたり、私の元を離れたり、好きな人ができたりと本当に成長が楽しみですが、それと同時に自分が親としてどう変化していくのかも楽しみながら育児に励んでいこうと思います。
プロフィール
原田修佑(はらだしゅうすけ)
1993年生まれ。愛知県豊橋市出身。2016年、テレビ東京にアナウンサーとして入社。
担当番組は「WBS(ワールドビジネスサテライト)」「シナぷしゅ」スポーツ実況など。
趣味は焚き火とバスケットボール。15歳までに骨折を6回経験したこともあり、モットーは粉骨砕身。Twitter/@shusuke_harada