育児に追い詰められないために心がけている3つのマイルール 犬山紙子にインタビュー
イラストエッセイスト、コラムニスト、TVコメンテーターとして活躍している犬山紙子さんは、ベーシストでマンガ家である夫・劒 樹人さんと4才の女の子を絶賛育児中のワーキングママ。家事に育児に仕事に大忙しの生活で、育児に追い詰められないためにとくに心がけている3つのことについてを聞きました。
休みのスケジュールを先に入れる
私が育児生活を送る中で心がけているのが、「自分の心身の健康」を大切にすること。その一つとして、休みのスケジュールを先に入れるというのを徹底しています。
休みは、家事や仕事から解放されるだけではなく、育児からも離れることがポイント。休みって意識しないとつい取りそびれるんです。母の介護をしていた20代のとき、休みなく介護をしているうちに、どんどん心が死んでいくような感じがしました。娘と過ごす時間を大切にしたいからこそ、自分のためにも子どものためにも絶対に休みを取る。夫にも休みが必要だから、どんなふうに2人で休んでいこうか夫と相談します。私と夫の予定はGoogleカレンダーで共有しています。
情報リテラシーを高め振り回されない
育児では迷うことがいろいろありますね。ネット上には根拠のない情報がたくさんあるのも困るなと感じているところです。私は、情報に振り回されないように、よりエビデンスレベルの高い情報を選び取るようにしています。
たとえば、「子どもを保育園に預けていて大丈夫?」と不安になったとしても、「保育園に預けていた子と、家庭で見ていた子の発育に差はない」ということがきちんとデータで示されていたら、安心できますよね。
育児に「自己責任論」をあてはめない
人生には、大変な時期と、まあ大丈夫かなという時期があると思います。子どもが小さくて大変なときはしっかり人に頼って、大丈夫なときには助ける側に。「自己責任論は捨てて、お互いさまの精神で」というのが、同じ子育て中のママへの私からの提案です。
私たち夫婦も、娘と一対一が続くとしんどくなるので、日ごろから友だち、シッターさん、保育士さんなど、頼れる大人の数をできるだけまわりに多く確保するよう努めています。
親って、ちょっとしたことですぐに自分を責めてしまいがちですが、初めて親になったんだから、できないことがあって当たり前。もし人に頼ることに負い目を感じるなら、自分に余裕があるときに、今度は自分が助ける側になろうと思うと気持ちもラクになりませんか。
お話・イラスト/犬山紙子さん 取材・文/ひよこクラブ編集部
犬山さんのお話に、はっとした人も多いのではないでしょうか。忙しい毎日でも、ママ・パパが心身の健康を忘れず、大切にすることが育児生活の好循環を生み出す秘訣なのかもしれないですね。
『ひよこクラブ』2022年3月号には、犬山紙子さんをはじめ、ひよこクラブにゆかりのあるママ・パパ著名人の育児生活で心がけていることをまとめた「育児のスリールール」特集があります。
参考/『ひよこクラブ』2022年3月号「育児のスリールール」
※掲載している情報は2022年1月現在のものです。
犬山紙子さん(いぬやまかみこ)
PROFILE
イラストエッセイスト・コラムニスト。2017年に第1子となる長女を出産。児童虐待防止チーム「こどものいのちはこどものもの」を発足。社会的養護を必要とする子どもたちにクラウドファンディングで支援を届ける「こどもギフト」メンバーとしても活動中。近著は『すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある』(扶桑社/税込924円)。