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フリーアナ・登坂淳一 アナウンサーだからこそ気づけた!? 8カ月になった娘のある変化

更新

50才で現在生後9カ月の娘さんのパパでもあるフリーアナウンサーの登坂淳一さん。この連載では、娘さんとの育児の様子や、夫として・パパとしての思いなどを登坂さんの本人の言葉でつづってもらいます。連載4回目となる今回は、娘さんの発達について。8カ月を過ぎたころから、声を使い分けるようになったり、高速ずりばいをしたり…娘さんの成長に驚かされることも多いようです。
「登坂パパ50才 家族ファースト主義」第4回

声を使い分けてリクエストをするように

離乳食ではフルーツが大好き

去年の年末、仕事でミュージカルを観ました。観劇に行くといつも「人の声には無限の力がある」と感じます。もちろん声は、全身での表現の一部ですが、感情を込めたせりふや歌を伝える“声”は、観ている者の心に、時に突き刺さり、時に降り注ぎながら、物語の世界へと誘っていきます。

声は、個性そのものだと私は思います。今私は、8カ月を過ぎた娘を育てながら“声のはじまり”を目撃しているような気持ちになります。生まれてからこれまで、娘にとっての表現は、声を上げて泣くことか、声を出して笑うこと。ほぼこの2つでした。ところが最近、娘が声を出している“音”の種類が増えていることに気がつきました。

たとえば、おなかがすいたとき、泣くのではなくて、まず私の気を引くような声を出します。口を閉じて「ん〜」と少し鼻にかかるような音です。その声が聞こえると、私は100%反応して娘のところに行き「どうしたの?」と声をかけます。すると娘は笑顔で、「抱っこ」や「遊んで」などのリクエストをしてきます。いつからそんな風にするようになったのかと、記憶をたどってみましたが、はっきりとは思い出せません。こういう小さな変化を私は覚えておきたいのに、少々悔しいです。ただ、8カ月ごろから現在9カ月のこの1カ月で、娘の“音”は明らかに意識されたものに変わってきたと感じます。音から言葉へ、娘の声の成長が楽しみです。

ターゲットに向かって一直線に高速ずりばい

最近、娘はずりばいで家の中を動き回っています。その速さに驚くことがよくあります。キッチンで食器を洗っていると、足元に娘が来ていたり、身支度をしているときには着ようとしていたパンツの裾(すそ)をかじって遊んでいることも。ほかにもあげればキリがないほどです。娘が自分のガーゼを手にして、床をふきながらずりばいしていたときには笑ってしまいました。
娘のずりばいの特徴は、自分が見つけて「これ」と定めたターゲットへ一直線に進むところです。その迷いのない動きから、娘の性格や個性をあれこれ想像しています。

わが家のいくつかある決め事の1つが「物は隠す」です。仰々しく聞こえますが、要は物を出したままにしないで片づけることです。限られたスペースでこれを徹底して生活空間を心地よくしようという考えです。たとえば、リビングに置くのは、ダイニングテーブルと椅子、ソファだけ。食べる、寛ぐ、場所だよと娘にも伝わるといいなと思っていますし、この決め事が娘の安全対策にもなると思います。

去年、娘が生まれる前に、今のように動き回るようになることを想定して、家の環境を点検しました。その際、赤ちゃんの手が届きそうなもの、触ったら危ないものがないかどうか、夫婦で床から数十㎝の高さにあるものをチェックしたのです。まず気になったのはコンセント。移動ができないので、コンセントカバーを購入して、届きそうなところはふさぎました。続いてスマートフォンやPCの充電コードが床に付かないように、壁に小さな飾り棚を設置しました。

最大の変更はテレビを壁かけにしたことです。テレビが手の届くところに置いてあると、間違いなく娘が触るだろうし、場合によっては倒してけがをするかもしれません。ちょうど購入してから年数もたっていたので、買い替えて壁かけにすることに。今になって、娘が壁やドアを触りながらずりばいしているのを見ると、環境を整えておいてよかったと思います。

予想外のお気に入りは布製品の「タグ」

ガーゼを振り回して見せたらすぐにまねっこ!

一方で、「そこ?」と予想しなかったようなものに興味を示すときもあります。娘は、どうやら「タグ」が好きなようで、自分の毛布やタオルのタグを見つけてはかんだり、引っ張ったりしています。先日、娘がリビングの窓際へずりばいしていくので、何をするのかと思ったらカーテンの裾を触りながら、何か探していたのです。よく見るとそこにもタグが。2つ付いていましたが、興味があるのは片方のみ。娘がかじっていたのを見てみると、赤字で「防災」とあります。なるほど、タグだけが目的だったのではなくて、自分がわかる赤色のものを見つけて、楽しんでいたんだとわかりました。

娘を観察していて、気づいたことがもう一つ。それは「まね」をすることが増えてきたこと。娘が離乳食のあとに、遊んでいたガーゼをテーブルの上から落としたので、私が拾いました。そのときにガーゼをぐるぐると振り回して見せると、娘は大喜びしたと思ったらすぐにその動きをまねしてきたのです。これには夫婦でびっくり。パパやママがやっていることを、こちらの想像以上によく見ているなと実感しました。そういえば、娘は人見知りをしません。初めて会う人でもじっと見ていることが多く、相手が少しでも笑うと満面の笑みを返します。娘のそんな姿を見て、私にできることは、笑顔あふれる生活を心がけることだとあらためて思いました。

文・写真提供/登坂淳一 構成/ひよこクラブ編集部

赤ちゃんが発する声の微妙な変化に気づくのは、さすがアナウンサーの登坂さんだからかもしれません。次回も登坂さんのパパ目線での子育てをご紹介します。お楽しみに!

登坂淳一さん(とさかじゅんいち)

PROFILE
1971年生まれ、東京都出身。1997年NHK入局、初任地は和歌山放送局。
その後、2003年からは東京アナウンス室へ異動し「おはよう日本」などを担当。35才で白髪染めを中止し話題になる。2018年にNHKを退社し、現在はフリーとして活動し、オフィシャルブログ『白髪のパパ』(https://ameblo.jp/tosakajunichi/)で子育ての様子を発信している。

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